ChatGPT o1 と o1 pro mode の違い / Pro プランにするべき?/ 教育関係者向け
※ この note は、2025年2月4日付の情報をもとに作成しています。利用の際は、必ず公式の情報を確認してご利用ください。
先日、ChatGPT に「o1」や「o1 pro mode」という新しいモデルが登場しましたよね!
今は、o3-mini が出てますが笑
あ、" o " は、オムニって言ったり、オーって言ったり、分かればいいと思ってます笑
これは従来の ChatGPT( GPT-4 など)より高度なAIモデルなんですけど、名前だけ聞いても違いが分かりにくいですよね、、、。
特に初心者の先生方にとっては、「無料で使えるChatGPTと何が違うの?」「 pro mode って先生の仕事に必要なの?」などなど!
今回は、ChatGPT の「o1」と「o1 pro mode」の違いについて、ポイントごとに解説します!
料金から性能などなどまとめてみました!
プランの種類と料金モデルの違い
まずは料金プランと利用できるモデルの関係についてです💰
ChatGPT には現在、大きく 無料プラン・Plusプラン(team)・Proプラン の3つがあります。
それぞれで使えるモデルが異なり、o1 や o1 pro mode は有料プランで提供されています。
無料プラン($0/月)
無料でも従来モデルの GPT-4 相当( ChatGPT 4o と呼ばれるモデル)を使えます。
ChatGPT Plus( $20/月(約3,000円))
月額課金で、いつでもキャンセル可能です!
ChatGPT Pro($200/月(約3万円))
上級者・プロフェッショナル向けの有料プランで、月額契約のみです。
ChatGPT Team
複数ユーザーで使う組織向けプランです。
ユーザー1人あたり$25/月(年契約時)
ユーザー1人あたり$30/月(毎月契約時)
2名以上のチームで利用可能で、まとめて管理するプランです。
契約条件のポイント
Plus と Pro は基本的に個人単位のサブスクリプションです。
一方で、Team プランはユーザー数に応じた従量課金です。管理者(代表者)がまとめて契約・支払いを行う形になります!
また、Team プラン は2名以上で利用開始となり、例えば学校で数人~数十人の先生が一緒に使うの感じですね🤔
一人でもできるんですけど、最低でも2人分の支払いが必要になります。
無料 → Plus → Team → Pro と高機能になるほど価格も上がる構成です。
特に Pro プランは月200ドルと桁違いに高いですよね、、、。
Plus の10倍の料金ですから、、、。
その分、後述する最先端のモデル( o1 pro mode )が使えるなどのメリットはあります。
まずは費用をかけず試してみたい場合は無料版、より高度な機能が必要なら Plus 、チームで使うなら Team 、専門的に使い倒すなら Pro というように、予算や利用目的に応じて選ぶのが良いと思います!
o1 と o1 pro mode のモデル性能の違い
ChatGPT の「頭脳」にあたるAIモデルにはいくつか種類があります。
利用するときに重要なのは回答の質や賢さの違いです。
無料版の ChatGPT では主に基本モデル( GPT-3.5 系や GPT-4 の簡易版)が使われています。
日常的な質問には素早く答えられますが、複雑な問題では誤答したり論理的に浅い回答になることがあります。
Plus や Team では GPT-4 や GPT-4o と呼ばれるモデルも利用でき、無料版より賢く多機能ですが、それでも o1 には及ばない感じですね。
o1 の性能
特徴は、「chain of thought (チェーン・オブ・ソート(思考過程))」を回答前に実行する点が挙げられます。
専門用語的なのが出てきましたが、、笑
モデルがただ即座に回答を生成するのではなく、まず内部で複雑な推論プロセスを経て、論理的かつ安全な回答を導く仕組みを採用していることを示しています。
という仕組みの記載があるのですが、もっと簡単にいうと、
という感じです。
o1-preview と o1 は GPT-4o よりも幻覚を起こす頻度が低く、o1-mini は GPT-4o-mini よりも幻覚を起こす頻度が低いことが、上記の評価表で示されています。
安全性の向上についても次のような記載があり、
chain of thought (チェーン・オブ・ソート(思考過程))による推論機能が、モデルの安全性や堅牢性を向上させる新たな手段となっているという感じですね🤔
具体的には、モデルは有害なコンテンツや規制回避(Jailbreak(ジェイルブレイク))に対して、より適切な応答を選択する能力が強化されているとのことです。
このジェイルブレイクというのは、AIに組み込まれた安全装置や倫理的な制限を回避し、本来意図されていない動作をさせることです。
巧妙な指示や悪意のある指示、プログラムの脆弱性を突くことで、AIを騙したり、制御を奪ったりすることが目的です。
ジェイルブレイクにより、AIは有害な情報を出力したり、悪用されたりする危険性があります。
この安全性も高めているそうです。
このように、o1 は「考える前にじっくり推論する」仕組みを採用することで、単に情報を出力するだけでなく、その背後にある思考過程を活用して、正確で安全な回答を生成することを目指しています。
これにより、利用者はより信頼性の高い情報を得ることが可能となり、専門的な分野においても応用の幅が広がっています!
o1 と o1 pro mode の性能差
処理速度(応答スピード)の違い
o1 は、質問に対して素早く返答してくれるのが特長です。
簡単な質問であればほぼ即座に回答が得られ、待ち時間はごくわずかでしょう。授業中に生徒の疑問に答えたり、アイデア出しをしたりするときもテンポ良く応答してくれます。
o1 pro mode は、より難しい問題に対してじっくり考えて答えるため、標準の o1 よりも回答までに時間がかかります。
o1 pro mode 使用時には回答生成に時間を要するため、チャット画面に進行状況を示すプログレスバー(進捗バー)が表示されるようになっています。
例えば複雑な数学の問題を投げかけた場合、o1 pro mode は内部で計算や推論を重ねるため、o1 に比べて少し長めの待ち時間の後に回答が届くイメージです。
この回答の生成により時間がかかるため、他のチャットの会話に切り替えるても、終わったらアプリ内通知を出してくれます!
推論能力(複雑な問題への対応力)
o1 は複雑な問題を解く推論力が強化されているので、回答を出す前に一度頭の中で筋道を立てて考える(chain of thought )ようになっています。
そのおかげで難しい質問にも従来より論理的に対応できます。
実際、数学の問題やプログラミングの課題、長文読解など段階的な思考が必要なタスクでも、o1 は途中の推論過程を踏まえた比較的筋の通った回答を示してくれます。
o1 pro mode は、この推論能力にさらに磨きをかけたモードです。
o1 pro mode ではモデルがより長く深く考えてから答えるため、手順の多い問題や高度な推論を要する質問への対応力が一層高くなっています。
例えば、大学入試レベルの複雑な数学問題や科学の難問を解かせると、通常の o1 でもかなりの精度で解答できますが、o1 pro mode は解答に至る道筋も含めてより正確に導き出します。
OpenAI の評価でも、難易度の高い数学・科学・コーディングのベンチマークテストで o1 pro mode が通常 o1 を上回る成績を収めています。
例えば数学競技試験(AIME 2024)の問題では、通常 o1 の正答率が約78%だったのに対し、o1 pro mode では約86%とより高いスコアを記録しています。
また、OpenAI はこの「信頼性」を測るために、4回中4回正解できるかという厳しいテストを実施していて、
o1 pro mode では o1-preview 、o1 よりも優秀な値を出しています!
このように複雑な問いほど o1 pro mode の真価が発揮されます!🚀
o1 pro mode は基本的にはO1と同じ頭脳を持ちながら、難しい問題に直面した際には、より多くの計算資源を投入して深く考えるよう設計されています。
という感じです!
補足ですが、モデルが内部でポリシーを参照しながら回答を検討するため、不適切な内容や有害な助言をより出しにくくなっているとされていますが、o1 pro mode だからといってリスクがゼロになるわけではありません。
最終的な判断は人間の目で確認するようにしましょう。
利用シーンの違い
次に、o1 と o1 pro mode の使い分けについて考えてみます。
o1
一般的なタスクに最適かなと思います。
応答が速く手軽に使えますし、ほとんどのケースで正確で適切な答えが返ってくるため、スピード重視で気軽にAIを使いたい場面で重宝します!
o1 pro mode
高度な問題解決や専門的な質問に取り組む場面で威力を発揮します!
たとえば、難解な数学の証明問題を解いたり、プログラミングのコード不具合を詳細にデバッグしたり、法律や医学の専門知識を要する問いに答えたり、、、、。
o1 pro mode の方がより踏み込んだ分析や正確な回答を期待できます。
また大量の質問を継続的に投げかけるヘビーユーザーにも Proプランは向いているかなと思います。
OpenAI も ChatGPT Proプラン を
と位置付けています。
普段使いでは軽快に応答してくれる o1 で十分ですが、より難しい課題に挑戦したり、答えの質を最重視したいときは o1 pro mode がその真価を発揮しますね!
今で言うと、大学入試関係の問題レベルは、ほぼ満点で回答解説を作ってくれます。
これを行いたければ、問題をアップする必要がありますが、現在 PDF のアップロードはできないため、画像で ChatGPT にアップする必要があります。
また、1回のアップで4枚までしかアップロードできません。
たくさんの画像で考えさせたい時には、
のように指示を出しておくと良いです。
Pro プランは高額なため、ここまでの内容も踏まえて、よく検討をしていただいた方が良いかなと思います!
また、今は、o3-mini や deep research も先行して使えるので、これはマジやばいです笑
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