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今月の1枚(2025年1月):DJ Blyatman "Konnichiwa"

こんにちは。
今回は2025年1月に聴いた作品のなかで特に印象に残った1枚のおはなしです。

DJ Blyatmanって誰?(調べて書くところ)

DJ BlyatmanことPeter Turanskyはスロバキアの音楽プロデューサー。
ユーモラスなMVとハードベースと呼ばれるダンスミュージックでヨーロッパ・アジア・アメリカのフロアを沸かせる。
ロシアンハードベースを代表するアーティストの1人。

ロシアンハードベースって何?(調べて書くところ その2)

簡単に書くと、ハードベースというダンスミュージックがロシアのヤンキー(Gopnik)文化と結び付いた音楽、と言えそうです。
日本のギャル文化とユーロビート、パラパラみたいなもんでしょうか。(速いテンポと陽キャ全開な感じの音感は似てると思う)
145~160BPMぐらいの四つ打ちで、Donkbass(ドンクベース)と呼ばれる特徴的な音が使われていることが多いようです。
モチーフとして、ウォッカ・アディダス・ウンコ座り、がよく出現します。

参考

すきぴポイント(筆者の思いを書くところ)

1. 気持ちいいBPM

2. ロシア民謡っぽいメロディ

3. ロシア語の発音

単に自分の好きな要素てんこ盛りというだけなんですが、これがまた「中毒性が高い」のです。
気がついたら頭の中で曲が流れだして街中でコサックダンスしそうになります。
ロシアのヤンキー文化や偉人達をイジったおもしろMVもついつい見続けてしまう。

4. 昨今の世界情勢と新しい表現への模索

このnoteを書くにあたって、DJ Blyatmanについて調べていたらこんな素敵な記事を発見。

率直に言ってこのジャンル、ロシアがドンパチ始めて以降リスナーが激減しており、音楽で食っている彼らにとって深刻な問題となっている。
(中略)
今回話を聞いてみて、シーンを作っている本人でさえこの違和感と真剣に向き合っていることがよくわかった。

Blyatman は楽曲を作る上で新しい表現を常に模索しているが、今は特に変化が必要と考えている。韓国語でphonkを作っているが、日本語でもぜひやりたいとのこと。

DJ Blyatmanに関しては日本語の記事がほぼネット上にない中で、非常に貴重で興味深いものでした。
だから日本人アーティストとのコラボ曲が2曲あるのかと納得。
昨今の世界情勢からリスナーが減ってしまった、など厳しい現実。音楽に罪はないとは言っても"政治的にただしくない"から、ということでしょうか。うーむ。

まとめ

本作「Konnichiwa」は2021年12月から2024年にリリースされた楽曲20曲からボーカル入りのもの10曲をアルバムとしたもの。
アルバムとはいえ26分程度なのでサクッと聴けちゃいます。

推し曲は、
・日本のアーティストとのコラボ曲でアルバムタイトルにもなっている「Konnichiwa」(本記事冒頭の動画)
・気持ちいいテンポとヤンキーテイスト溢れるMVの「Lenin」

・ロシア民謡っぽいフレーズが印象的な「Party Like Stalin」

またアルバムに入っていないがライブの出囃子感があるノンボーカル曲「Energy Drink」もカッコ良いです。

悩みながらも新しい表現を探るDJ Blyatmanの今後を応援し、新曲を楽しみにしたいと思います。
現在のInstagramのプロフィール写真がバンコクで撮った写真なのもポイント高いぞ!

ではまた。

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