人気者ジェームズ・ガンのダークナイトよりもリアルなヒーロー「スーパー!」見た
SUPER(2010年製作の映画)
鑑賞:2022.1.30、記事公開:2022.3. 12
監督・脚本:ジェームズ・ガン
まだ見てないジェームズ・ガン作品のスーパー!がU-nextに来てたので鑑賞。
映画はやはり良かった。
インディーズっぽいし自由にエゲツない事してるかと思ったら、わりと普通だった。これならザ・スーサイド・スクワッドの方が不謹慎度合いは高い(というかザ・スーサイド・スクワッドは些細な見せ方で印象に残る演出ができるようになってるんだと思う。不謹慎であればいいわけではないけど、ジェームズ・ガンの作家性としての特徴の一つかと思うので)。ただ品が良いわけでは決して無いけど。
良くも悪くも生っぽい質感も面白い。ヒーローをリアルに描くという点であれば、ダークナイトではなくこちらがよりリアル。スパナで殴るところも生っぽいし凄くリアル。役者とカメラの距離も近くてドキュメンタリーっぽくてリアル。お金の問題なのか、技術の問題なのか、狙いなのか、映像がビデオっぽい。商業流通している映像で白飛びしているのを始めて見れた気がする。
役者は何気に見た顔が多くてびっくり。ケビン・ベーコンしばらく顔見ない期間があったけどこんなことしてたのか。悪役もハマって何気に楽しそうだった。やはり股間を刺される演技は楽しいモノなんだろうか。昔石橋蓮司がお玉の柄を後ろから挿入するシーンも楽しそうにやってたし。(旧)エレン・ペイジも楽しそうだった。幼い見た目で血を見ると興奮するタイプというのも良い。小さい奴ほど凶暴なのは、ガーディアン〜のロケットか(いやグッドフェローズのジョー・ペシか)。カメラの後ろで手を叩いて喜んでいるジェームズ・ガンの姿が目に浮かぶようだ。他にもリヴ・タイラーやジェームズガンチームもいてキャスティングも楽しめる。
お話は基本切ないアメリカオタクが作るよくある奴。際立った見応えのある場面も思い浮かばないけどなぜか面白く見れるのが凄い。ただ単に好みだっただけだろうか。主人公のショボいけど、やるべき事はちゃんとやってる所が人物として好感が持てるのだろうか。
すごく楽しかったし、すごく良かったけど、誰しもが楽しめるかと言うとわからない。