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シリーズ化に納得。ありそうだけど新鮮な「パージ」見た

The Purge(2013年製作の映画)
鑑賞:2022.1.30 記事公開:2022.4.15
監督・脚本:ジェームズ・デモナコ

いつかいつかと思っている間にシリーズも増えて完全に乗り遅れてた。「気になってたやつを見て行こう週間」の流れで鑑賞。

クレジットでブラムハウス・プロダクションズの制作だと知った。そうだったのか。
パッと見は「高校生が考えたこんな設定の映画あったら面白くない?」というもので、中身もそうだった。
けど面白い。
すごい。
さすがは信頼のブラムハウス!

設定的にはアメリカ全土を舞台にした大きなものだけど、主人公をセキュリティの販売員にして上手いこと家一軒内の話に焦点を合わせて、話を家一軒のロケですませるあたり手腕の尋常じゃ無さが伺える。
これだけシリーズ出てるほどの人気作だし、さぞや儲けが出たことだろう。

見せ方もベタな展開はそれほど無し。「狭い家の中で隠れて見つかるかドキドキ」で見せていくのではなく、黒人と白人、富裕層と貧困層、成功者と搾取されるモノ、と言った関係性で見せていくあたりも技が見える。
彼ら絶対、黒人を引き渡してもあの家族殺してたよね。って思わされる二重三重の危うさを醸しているのもよかった。

人種差別をそのものではなく、関係性の一つとして見せていくあたり、後のブラムハウスで花開いていく萌え芽のようで興味深い。
監督のジェームズ・デモナコさんは脚本畑の人みたい。通り一遍になってないのは脚本が面白いからかな。
キャストはイーサン・ホーク。久しぶりに顔見たよ。元気そうでよかった。悪役(?)の彼も印象が強くてよかった。


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