見出し画像

Netflix「ラブ、デス&ロボット」備忘録

https://www.netflix.com/jp/title/80174608

2022.7.2

SFやホラーのアイデアをビジュアルで矢継ぎ早に楽しめる楽しいシリーズ。
Netflixということで「残酷さやエロスの基準を緩くするから好きにやってくれ」というようなコンセプトだと思う。1話が10~20分ぐらいで、余胤に浸っている間に次々と凄い映像を頭に流し込まれる至福の時間が過ぎていく。
どれも凄いが特に気になった作品をいくつか記録。

シーズン1
「救いの手」
宇宙空間で作業中事故にあう女性のサバイバルもの。
以前お話しで似たようなシチュエーションを書いたことがあったので引き込まれた。シンプルな物理のアイデアが光り、SFっぽさがあって良かった。

「秘密戦争」
第二次世界大戦の裏側であった、ロシアが道の生物からの侵略を防ぐ一場面。
世界観に個性があって良い。また、絶望的な状況というのも好みだった。ヒーローなどで解決するわけではない流れがよい。

「氷河時代」
カップルが引っ越した先で出会う奇妙な出来事。
基本的にコミカルな作風でワンアイデアが光っている。冷蔵庫の中と外の対比が面白い。

シーズン2
「聖夜の来客」
クリスマスのサンタクロースは誰だミステリー。
あるっちゃあるが、表現が的確で良かった。あのデザインにあの芝居。やりたことが過不足なく表現されていて良い。終始ニヤニヤが止まらんかった。

「草むらに潜むもの」
列車での旅行中に遭遇した不思議な出来事。
筆跡の残っている絵本のような絵柄がよく動き面白い。お話は要素を省き怖さと不気味さが跡を引くシンプルで小気味好い作品だった。

「おぼれた巨人」
浜に打ち上げられた巨大な人間の死体の情景。
お話らしい展開は特にない。巨人ではなく、巨人によって詩情を触発されたある科学者のスケッチというアプローチが面白い。派手ではないが独特の情緒ある映像も面白い。

シーズン3
「小さな黙示録」
人類の終末をミニチュアを見るような視点でみるというアイデア。
映像が面白い。映画やゲームでよくみる光景がユーモラスに展開されていて良い。

「地下に眠りしもの」
戦闘部隊が人知を超えた存在と遭遇する一場面の描写。
いわゆるクトゥルフが題材だと思うが、巨大な階段や鎖など雰囲気があって良い。ちゃんとクトゥルフものの畏怖感が表現されていて良い。

「彼女の声」
中世の騎士一団が森の奥で怪異と遭遇する一場面。
とにかく映像が面白い事と人間の欲深さがもたらす悲劇というストーリーが表現されていて凄い。映像の面白さも見せ方から音の使い方、描写するモチーフまでクオリティが高く、その映像がお語を物語っていて尋常じゃない。何度でも見ちゃう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?