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さすがのロバート・ゼメキス、 魔女がハマった アン・ハサウェイ。 「魔女がいっぱい」を見た

The Witches(2020年製作の映画)
鑑賞:2020/12/7、記事公開:2020/12/8
監督:ロバート・ゼメキス、脚本:ロバート・ゼメキス、ケニア・バリス

監督がロバート・ゼメキス、主演(?)がアン・ハサウェイ、企画にギレルモ・デル・トロとアルフォンソ・キュアロンが絡んでいて観ないわけがない。このご時世でも劇場公開してくれたので早速。

映画はすごく楽しかった。余計なことが無くて、キャスティング、衣装、画面、間、音楽、もう何もかもが“適切”という印象。
今作でネズミの次に良かったのは何と言ってもアン・ハサウェイだった。いつにも増して素敵過ぎた。もともとあんまり人っぽく無かったしCGでクルクル変わる表情が楽しい。ヨーロッパの訛りがあるのも理由は説明されないし楽しい。衣装も素敵なままで空飛んだりハゲたりして可愛い。
うるさい気難しい母親役の人も絶妙にそんな顔してるし何もかもがピッタリハマっている。
CGありきの映画はあんまり素直になれないけど、これはCGでなければ出来ない表現が映画に貢献しているように思えた。
褒め始めるときりがない。失点がないというか、全てが楽しいエンターテイメントを提供するというポイントで標準を超えている感じ。子ども向けというポイントは、子どもではないし子どももいないのでわからない。
もちろんオクタヴィア・スペンサーさんも良かった。


※※note追記、ネタバレあり※※

面白かったのは、ストーリーが過激なこと。原作に沿っているらしいが、ネズミにされた子どもが人間に戻らなかったり、親と生き別れたりする。映画化に当たってはこの辺は大人なら手直ししちゃいそうだけど、今回はいじってないのがすごい。前回の映画化ではどうなんだろう。結構勇気がいるとは思うけど、半魚人と人間の恋愛を撮ってアカデミー賞をとった人が大丈夫っていうなら安心するかも。
この辺が振り切ってて大変良かった。ぜひ本邦妖怪大戦争あたりでも攻めていただけるとテンションが上がる。
思えばティム・バートンのチャーリーとチョコレート工場でも、子供達は引くくらい次々とひどい目にあってたし、これだけロアルド・ダールが有名ということは、英語圏では誰もが子供の頃に通っているから、当たり前になってて特に引っかかるところではないんだろうか。

そういえば主要キャラクターが黒人になってたけど、あれは多分映画要素だと思う。
どうゆう意味があるのだろう。聞いた話ではあるがハリウッドではキャストに適度に人種を混ぜないといけないらしい。自主規制なのか何なのかはわからない。今作もそういった理由からなんだろうか。自分は文化圏も違うし、映画にお金を払うか否かだけの問題ではあるが興味はある。

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