ザ・ヴォイド 変異世界
The Void(2016年製作の映画)
鑑賞:2021/10/28、記事公開:2022/1/5
監督:ジェレミー・ギレスピー、脚本:スティーヴン・コスタンスキ
ツイッターでクトゥルフっぽいと見かけたので鑑賞。
クリーチャー系は頑張って作ってたけど、どうにも集中できなかった。
疲れてたのか。相性が良くなかったかも。
なぜなのか考えて見た。
多分何もかもが唐突すぎるのでは無いかと思う。
ホラーにおいて突拍子もない出来事はむしろ歓迎され、どれほど突拍子も無いことを思いつけるかが作品の魅力に貢献すると思う。
今作で気付いたのは、突拍子も無い事だけをやるのではなく、かっちりとした物、当たり前の事をいかに描くか。家族や恋人、その結びつきや因果会計などが当たり前に描かれていると、それを外せば意外な突拍子もない見え方になるのではないだろうか。
物理法則や道徳観念。きっちりした因果関係が印象強ければ、そこから逸脱した時の意外感(ホラーの場合は快感)は大きい。シンエヴァンゲリオンも突拍子も無い事だけで作られてるけど、突拍子も無い事の因果関係は成立してるから、シンジくんの葛藤に共感できるんだと思う。
ヘルレイザー3でも思ったけど、せっかくだから怪異が起きる前は予感をさせて溜めた方が出てきた時の喜びも大きいみたい。