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いじめの後遺症(2) 「その場にいるだけでいいよ」と言われても安心できない

「茶子くん、なにもしなくていいよ」

「茶子くんは、そこにいるだけでいいから」

初めて行く場所や周りの人たちがテキパキと動いているような場面で
この台詞を言われると
私はどうしたらいいのか分からなくなってしまう

このようなとき私は
まず最初に
自分以外の全ての人々が連携を取り合っている中で
自分だけが取り残されている構図が
頭の中に浮かび
とてつもなく不安になる

さらに
「なに、被害妄想しようとしてるの!」
と自分にツッコミを入れたあたりで

「なにあの人、なにもしてないんだけど」
「あの人、本当、邪魔なんだけど」
「あの人、なんでいるの」

と周りの人が思っているのではないかと
勝手に想像し
いてもたってもいられなくなってしまう


いじめの後遺症から
どんなに優しい人に「その場にいるだけでいいよ」と言われても安心できない人間に
私はなってしまったのである

多分、集団から疎外されてきた経験や悪口を言われてきた経験が圧倒的に多いために
このような思考に陥ってしまうのではないかと思う

もしも私のように
「その場にいるだけでいいよ」と言われても安心できない子を見かけた場合は
その場の状況を伝えたり、役割を与えたりすることをしてあげてほしい

きっと
「自分は疎外されていない」
「自分も仲間として尊重されている」
という事実が
なによりもその子に安心感を与えるはずたから

この記事は2015年8月25日に下記のサイトで投稿した記事の転載です
https://izimedarake.hatenablog.com/entry/20150825


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