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いまできないことがあるからこそ いまできることを続ける
なぜいじめられなければならないの
どうして人間らしく生きる権利を奪われなければならいの
高校生のとき
私はずっとそんなことばかり考えていた
辛い毎日の中で
一緒にいじめと闘う仲間や支えてくれる大人には出会えたけれど
いじめを解決してくる大人には出会えなかった
だからこそ
私はいじめを解決できる大人になりたい
そう思うようになり
私はソーシャルワーカーを目指して専門学校に進学した
高校さえ卒業すれば
なにか大きなことができるような気がしていた
それなのに
高校を卒業して
外の世界に出た私が最初に学んだのは
自分の力の小ささだった
まだまだいじめで辛い思いをしている人がいることを考えると
自分の力の小ささが身にしみて
とにかく悔しかった
私は「できないこと」があるからこそ
「できること」をひとつでも増やすために
挑戦できることには全部本気で取り組んだ
それでも
前に進んでいる実感はつかめても
「いじめを解決できる大人になる」
という目標に辿り着ける気配は
全く感じられない日々が続いた
もう3年以上も
私は自分の無力さを感じる度に
焦り続けていた
そんな私が
最近、これでもいいんだと
思えるようになってきた
ごきさんオススメの漫画『暗殺教室』に登場する人物の台詞に影響を受けたからだ
「一度や二度負けた位でグレてんじゃねぇ」「いつか勝てりゃあ、いーじゃねーかよ」
何度も挑戦しても
目標を達成できず
焦る仲間に向かって
その人物が言い放った言葉だ
この台詞を読んだ瞬間
私は、はっとさせられた
「いつか勝てればいい」
私には「いつか」という発想が
ほとんどなかった
「いま」できないことばかりを
私は気にし過ぎていたのだと
ようやく気づいた
いじめを解決できる大人になる
たとえ「いま」できなかったとしても
その目標は変えない
いまできないからこそ
いまできることを続けていく
私は「できないこと」もいっぱいある自分のことを
最近ようやく受け入れられるようになってきた
まだまだ目標には遠いけれど
私はこれからも
いま「できること」を続けていきたい
目標を達成する「いつか」を
必ず実現させるために
この記事は2015年7月14日に下記のサイトで投稿した記事の転載です
https://izimedarake.hatenablog.com/entry/20150714