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加害者心理 私の体験(3)正義の味方の私が裁きを下した結果
「どうして」
Zちゃんを駅に置き去りにした次の日
学校に行くと
Zちゃんが目を赤くして
私に聞いてきた
「どうして駅まで来てくれなかったの。ずっと待ってたのに。約束したのに」
私がZちゃんを駅に置き去りにした理由は
Zちゃんへの「罰」のはずだった
Qちゃんの悪口を言ったり、Qちゃんをゲームセンターに置いていく作戦に加担したりした「Zちゃんが悪い」と
私はYちゃんやQちゃんと何度も語り合っていたはずだった
それなのに
Zちゃんは微塵も「自分がいけなかった」とは思っていなかった
むしろ
予定通り駅に現れなかった私たちのことを責めてきた
Zちゃんに責められた瞬間
私はいままで「正しい」ことをしていると信じていたはずなのに
急に自分が「悪い」ことをしてしまったような気がして罰が悪くなってきた
私は正義の味方になったつもりで行動した結果
Zちゃんという友達を「改善更生」させることではなく
Zちゃんという友達を「傷つける」ことに成功した
私という人間を信じてくれたZちゃんを泣かせた
これが正義の味方になって罰を下した私が見た事の結末だった
この記事は2015年12月4日に下記のサイトで投稿した記事の転載です
https://izimedarake.hatenablog.com/entry/20151204