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ロッキン中止発表。今こそ回顧の時
本日7月7日、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021(通称:ロッキン)の開催中止が発表された。参戦予定だった方や出演予定だったアーティストの方達など、たくさんの人にとって残念な報せであったことだろう。
私が最後にロッキンに行ってから数年経つが、私にとってのロッキンを回顧してみる事にした。
ロッキンは青春だ。田舎育ちの邦ロックキッズだった私は関東の大学に進学し、好きなアーティストのライブにそれはもう沢山足を運んだ過去がある。
ロックフェスなるものに初めて参加したのも大学時代で、ロッキンは会場が比較的近かったのもあって毎年友達と騒ぎに行ったものだ。
ロッキンは楽しい。とにかく出演アーティストの幅が広い。メタルからアイドルまで広く嗜む私の耳と目と心を必ず満足させてくれる。会場のご飯はディズニーランド価格だが、雰囲気も相まって何を食べても美味い。
ロッキンは苦しい。会場が広すぎる。真夏のあの広さはまるで砂漠。私はラクダでは無い。
そして人に潰される。酸素がない。土埃。翌日鼻をかむと必ずどす黒い。まともな人間が音楽を聴く環境ではない(それも醍醐味です、ハイ)。
ロッキンは寂しい。夕方、段々と薄暗くなっていく空の元に聴く音楽は、楽しい一日が終わりに向かっている寂寥感を感じずにはいられない。
そして夜、しっかりとメインステージを味わった後はDJブースで充電1%の体力を使い果たす、あの感覚は日々の生活では決して味わえないものだ。
そんなロッキンに、社会人となってからも毎年行っていたのだ、こんな世の中になるまでは。
元々参加の予定が無かったのもあるが、中止の報せを聞いても、当然の判断だろうとしか思えなかった。医療人として今の世の中に関わり続けた結果の思想だ。
変わってしまったのだ、世界も、私も。
その事に気づいて、なんだか自分が凄く歳をとってしまったように感じられて、私の心は梅雨模様になった。
かつての当たり前が戻ってくるのは一体いつになるのかなぁ。
早く戻るといいなぁ。
今日はロッキン2016のTシャツを寝巻きに着ながら眠りにつく。楽しいロッキンの夢でも見れるといいな。