2018 / 6 /23(土)HMC7-特に関西- 忘備録 #HMC_nj
HMC7および関西忍穫おつかれさまでした。
私は所用もあり、残念ながら関西忍穫の方は参加せず一足先に帰路につきましたが、初の関西開催の両イベントは大成功だったといっていいんじゃないでしょうか。
では以下プレイリスト。
今回は9割ロックに絞って選曲しています。
1.Rage Against The Machine / Know Your Enemy
「レイズ・ザ・フラッグ・オブ・ヘイトレッド」から続けるならこれしかないと思い、真っ先に選曲。
「今は何か行動を起こさねばならない」「復讐せよ」「マイクを叩きつけ、ステージを壊し、システムを引き裂く」「俺は奴らに対して怒れるため生まれてきた」「今行動を起こさねばならない」「そう、俺は自分の敵たちを知っている」「妥協!服従!同化!従順!無知!偽善!残忍!エリート集団!」といった言葉が並ぶ。原作者がこのバンドの曲にインスピレーションを受けて3部が描かれたのではないかとも思っています。
2.Biffy Clyro / That Golden Rule
最近では結構貴重なオルタナ・ロックバンド。いかにもアメリカ産のバンドっぽい佇まいながら、れっきとしたUK(スコットランド)産のバンドです。本国では大人気ながら、日本ではフジにちょくちょく来るものの、知名度が全然なくステージがスカッスカで寂しかった。こういう「スタジアムが似合う」サウンドを持ってるバンドは大事にしていきたい。
3.The Prodigy / Voodoo People(Pendulum Remix)
プロディジーの超有名曲……をペンデュラムがリミックスしたバージョン。今回のロックセットには原曲よりこちらが合うだろうということでセレクト。
4.Arctic Monkeys / Brainstorm
2006年に出たデビュー・アルバムが大ヒットし、日本でも人気のあるアクモンですが、私が彼らのアルバムを聴き始めたのは最近のことで、どういうわけか今まで食指が動かなかったんですね。実際食べてみたら趣味ド真ん中だったんですが。本当、なんでも聴いてみるもんですね。
5.Vampire Weekend / Diane Young
2008年、ロックンロール・リバイバルが下火になり、ディスコパンクを経てエレクトロが流行っている中でひときわ異彩を放つへなへなアフロ・ポップサウンドでオンリーワンの存在感を持ってデビューしたバンド。独特のゆるさが癖になります。
6.Parquet Courts / Almost Had to Start a Fight / In and Out of Patience
ここ最近のイチオシバンド、パーケイ・コーツ。こないだ出た新作からチョイス。ダンサブルなガレージ・ダンス・パンクで、どこを切り取っても踊れる仕様。今度のフジロックで来日するようで今から楽しみ。
7.British Sea Power / Apologies To Insect Life
UKのインディーロックバンド。結構昔から活動してるんですが周囲では余り聴いてる人がいないバンドです。性急なリズムと実験音楽的なサウンドでありつつ、しっかりポップなところがとてもUK産のインディーらしい。
8.Drenge / Bloodsports
ガレージ・パンクに分類される音楽ですが、ガッと男臭いリフが往年のグランジをも思わせ、特に後半の展開のキレがストレートにカッコイイ。バンド名はデンマーク語で「男」を意味するんだとか。
9.Ash / Kung Fu
90年代ブリットポップ全盛期から活動してるベテランバンドの初期曲。この曲を出した当時、バンドメンバーは16歳くらいで、当時浪人生活をしていたアジカンゴッチより年下だったため、彼が大変嫉妬をしたというエピソードがあります(ゴッチ本人談)
10.Abra Cadaver / The Hives
スウェーデンのロックバンド。どストレートなロックンロールを聴かせる、ロックンロール・リバイバルブームの中から登場したバンドの一つ。超ハイテンションのまま駆け抜ける姿は往年のストーンズをも思わせます。HMC6でもほんやくチームが彼らの曲をかけていました。趣味が合う…。
11.Passion Pit / I'll Be Alright
アメリカのエレクトロ・ポップバンド。キラキラしたダンスサウンドに、ソウルフルなファルセットボイスが絡みます。他の曲ではシューゲイザー的になったり、R&B的でもあったり、単なるポップバンドではなく多くの引き出しを持っています。
12.Everything Everything / Photoshop Handsome
UKのエレクトロ・ポップバンド。前述のPassion Pitよりもエクスペリメンタルに寄せたサウンドが特徴。メンバーのナード臭さがスゴイ(シツレイ)
13.The Cribs / Mirror Kissers
一時期ザ・スミスのジョニー・マーが在籍していたこともあるUKのインディーロックバンド。ちょっとスカスカなサウンド、これが大好き。同時期デビューのリバティーンズに比べると影が薄いけど、彼らも決して劣るものではないと思います。
14.Friendly Fires / Kiss of Life
UKのダンス・パンク・バンド。HMC2でもこの曲をかけたんですが、アフリカンなリズムとUKロックの叙情性が絡み合った、極上の名曲だと思っています。いつ、どこで聴いても踊り出すことができる曲。
15.Mutemath / Typical
アメリカのロックバンド。とにかくハチャメチャなライブ・パフォーマンスが話題になり、デビューした頃はサマソニやフジに引っ張りだこのバンドでした。残念ながら最近はあまり名前を聞かなくなってしまったんですが、今でも彼らの曲は大好きです。この曲のPVは逆再生を利用しつつ、演奏が曲と合うように計算して撮られており、一体どうやって撮影したのか不思議になります。
16.Queens of the Stone Age / Song for the Dead
アメリカのストーナー・ロック(ニンジャだとエルドリッチが聴いてるアレ)バンド。重厚なリフ、決して媚びないパワフルなサウンド、メンバー(特にボーカルのジョシュ・オム)のステージ上でのスター然とした佇まい、その全てが今はとても貴重な「スタジアム級のロックバンド」そのものであると思います。HMC7では同曲の後半部分を使用。
ボーカル、ジョシュ・オムの色気がスゴイ。
17.Cisco - 想い出のサンフランシスコ(She's Gone) / Thee Michelle Gun Elephant
今はThe Birthdayで活躍しているチバ・ユウスケの前身バンド。知ってる人も多いと思うので多くは語りませんが、これに影響を受けて大量発生したロック・キッズの中に私もいました。
18. LCD Soundsystem / All My Friends(Franz Ferdinand Version)
ダンス・パンクを世に広めたDFAレコーズの主宰者、ジェームズ・マーフィーのバンド名義。その代表曲をやはりダンス・ロックの旗手であるFranz Ferdinandがカバーしました。離れていく友達へ当てたとても美しいメッセージ・ソング。HMCが、ヘッズの集まりがいつか終わったときのことを思う。「義務に縛られてもいつだってここに戻ってくることができる」
19.Broken Social Scene / Meet Me in the Basement
カナダの大所帯バンド。メンバーは流動的で、最大20人を超えることもあったとか。あのファイストがメンバーだったことも。この曲はアルバムの最後を飾ったインスト・ナンバー。
20.The Avalanches / Since I Left You
オーストラリアのアーティスト。実に3500以上のサンプリング素材を切り貼りして作成された曲。いつまでも終わらない祝祭めいて、甘く、ファンタジックな楽曲です。
以下雑文
HMC2から何度も出演させていただいていましたが、ここまでロックに寄った選曲をしたのは実は初めてでした。というのも、主催のbettyさんといい、前回出たほんやくチームといい、ロックが得意なメンバーが出るとどうしても被りを気にしないといけないことが多い!今回選曲したレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンにしろハイヴスにしろ以前のHMCで(曲は違えど)かかったアーティストですからねェ…。今回出演陣にロック陣が少なかったことから、初めてロックに絞ることを決意したわけです。
で、実際ロック縛り(厳密にはロックじゃないものも何曲かありますが)でやると、これが楽しい!やはり自分の本来のフィールドはロックである、ということを再認識できましたね。前回の選曲なんかは「頭で考えた」感が強く、そこが若干無理のある構成になったのは否めなかったので…。(今回は冒頭1曲目を除き、文脈で選曲したものはほとんどありません)
今回も最初の方は前回つけてたメンポ↓を着用していましたが、ロックDJだとやってる本人が激しく動くので、メンポの位置がずれていちいち直すのが面倒になり、半分を過ぎたあたりで放り捨てました。あとアレ暑いんです、つけてると。
ロックが自分の最も得意なジャンルであることを再認識はしましたが、さりとて別ジャンルでまだやってないものをやってみたい、という意識もそれはそれとしてありまして、特にHMC出演陣ではヒップホップ、ブラックミュージックに強いメンバーがいないこともあり、そっち方面で統一した選曲もやってみたいなぁと思っています。あるいはゲームミュージック縛り、ディスコ縛り(これは小天狗師匠と被りそうですが)、エレクトロニカ縛り等…。その辺りのネタはまた次回以降声がかかった際に再度実現していければなぁと思います。
HMC、年明けから激動の半年でしたね…。主催のbettyさんには頭が下がります。しばらくは休眠期間に入るとも聞いていますが、また復活した際にはお客として、あるいはもし声をかけていただけるのであれば再度出演者として、関わっていただかせてもらえればと思います。
私はというと来月にフジロック、再来月にサマーソニックがあり、まだまだ忙しくなりそうです(客として、ですが)。やっぱ音楽っていいもんですね…。
おまけ
闇オークションでゲットした逸品、ユンコちゃんに私の顔が戻らないノシト、そしてヴァニティさんです。大事にします。