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普通の会社員だった私が、兼業で会社を作ったわけ

はじめまして、株式会社わらいばの山田大河です。

大手メーカーで会社員をしながら兼業で会社を立ち上げ、大手にお勤め方へ今の会社に勤め続けながら少しだけ会社をはみだすことで自分らしく過ごす一歩を支援しています。

過去の自分のように目の前の仕事に精一杯でやりがいを見失いかけている人が、心豊かな日々を過ごせるようになるために少しでも役立てばと、自分の経験をお伝えします。


大企業に入って将来安泰だと思ったら…

私はもともと安定志向で、子供のころに将来の夢を聞かれても「サラリーマン」と答えるようなタイプでした。

仕事というものに対しては割とドライというか、「仕事は仕事」という風に考えていました。ワクワクを求めてリスクをとってチャレンジできる人に憧れながらも、自分には仕事にできるような趣味やスキルはなかったので、会社員としてまじめに与えられた役割をこなして働こうと思っていました。

そんな私は今、地元の自動車メーカーで働いています。地元での評判もよく、小さい頃からできればその会社で働けたらいいなと思っていました。大学で研究していたテーマも事業内容に近かったので、ここなら役に立てるかもと思って希望をしました。

無事に就職することができて、これで将来安泰だ、この会社でずっと働いていこう、と思っていました。しかし、入社してすぐに「これからの時代は自動運転やEVだ」「Teslaが業界を変える」「Appleが自動車事業に参入する」といった変革の波が押し寄せてきました。その中で、自分は本当にこのままで大丈夫かな、自分がこの会社に居続ける気でもそうならない事態もあり得るんじゃないか、という不安を抱くようになりました。

そんな不安から、とりあえず何かしなくてはと思い立ち、気になったものにいろいろ手を出し始めました。資産運用の勉強をしたり、ファイナンシャルプランナーの資格をとってみたり、当時はやっていたブログやせどりの副業に手を出しました。

それでも結局不安が消えるわけではなく、どうしたらこの不安を解消できるのかと悶々とした日々を過ごしていました。

偶然の出会いから「やりたいこと」のヒントが

そんな時に、久しぶりにFacebookを開いてみたら、同じ会社に就職した高校の同級生が会社員として働きながら兼業起業をして、フードロスに取り組む会社を作っていることを知り衝撃を受けました。

そもそも、自分の会社が副業OKだということも知らなかったですし、ただ副業をするのではなくて起業までしていることに驚きました。もっと驚いたのは、その活動を上司や同僚が応援してくれていたことです。副業に対する当時のイメージは、あくまで副収入のためにやることで、会社の人に打ち明けたり、ましてや理解や応援をしてもらえるイメージが全くありませんでした。

衝撃を受けた私は、何かもやもやを解決するヒントになるかもと思い、すぐにその同級生に10年ぶり以上に連絡を取りました。自分の知らない世界の話を聞き、起業や新規事業に興味を持つようになりました。

ちょうど同じ時期に、会社の人材育成の出向プログラムの話があり、上司から何かやってみたいことはないかと聞かれていたので、思い切ってベンチャー企業にいって修行をしたいですと打ち明けました。

本来このプログラムは、当然ながらどこにでも好きなところに行けるものではなく、他部署や海外事業体に出向して仕事の幅を広げるためのものです。そんな中で、まじめな安定志向タイプの私が突然ベンチャー企業へ行きたいなどと言い出したことに上司はとても驚いていましたが、やりたいことをやることが一番成長になると背中を押してくれました。

めんどうなことを言い出した私を温かくサポートしてくれた当時の上司には心から感謝をしています。

ライフワークが本当のワークライフバランスに繋がる

ベンチャーに出向した1年は、忙しくもとても刺激的な日々でした。

一番の収穫は、夢に向かって全力で取り組む人たちに囲まれて過ごす中で、仕事に対して持っていた印象が変わったことです。

ベンチャーを通じて出会った人たちは、世の中を変えてやろうとか、商品の魅力を伝えたいといったモチベーションで働いていました。また、ベンチャー企業との協業窓口になってくださる大企業の方々も、ベンチャー企業の社員と同じくらい熱い気持ちを持って働いていて自分の仕事を楽しんでいました。

そういった方たちの熱量に触れることで、仕事を楽しむということを心から理解することができました。
今までも自分が担当する仕事で成果が出るとうれしく感じたり、同期や同僚と過ごす時間が楽しいと思ったことはありましたが、それとは違う「仕事を楽しむ」とはこういうことなんだという実感することができました。

それまで、ワークライフバランスの取れた暮らしとは、できるだけ残業時間を減らすことで生み出したプライベートの時間を趣味や家族と過ごす時間に費やすことで日々を充実させることだと思っていました。
ですが、本当に大切にすべきはワークライフバランスの「ワーク」の方だと気が付きました。1日のうちの8時間や多い時には12時間くらいを費やしている仕事が、心から楽しいと思えること、つまりライフワークを持てていることが幸せの前提ではないかと思うようになりました。

とりあえずやってみれば誰かが応援してくれる

出向から戻り、ベンチャーでの働きぶりや学んだことを会社の仲間に講演する機会があり、ここまで話してきたようなことを共有しました。

するとうれしいことに、200名近い方が忙しい中でわざわざ時間を作って話を聞いてくださり、とても好評をいただくことができました。何名もの方が講演の後に直接連絡をくれて「自分もモヤモヤしていたけど何か初めてみたいと思った」「とてもいい刺激になった」と声をかけてくれました。

その時、改めて大企業では自分のやりたいことが分からずモヤモヤしているひとが多いんだなと実感しました。
また、何か新しいことをしたいと思ってはいるものの、自分一人で思い悩んでいる人が多いことを感じました。はじめ方がわからなかったり、一歩を踏み出す勇気が出ずにちょっとだけやってみてすぐにやめてしまうケースがとても多いことに気が付きました。

そこで、なにかキャリアにモヤモヤする人のための活動ができないかと考えるようになりました。その時、いっそサービス化してしまえば自分の会社だけではなくて、日本全国の方のモヤモヤを減らせるんじゃないかと思いつきました。そのような経緯で立ち上げたのが株式会社わらいばです。

わらいばでは、大企業でのキャリアにモヤモヤしている人の悩みを聞いてやりたいことの方向性をいっしょに探したり、私のこれまでの経験をもとに初めの一歩をサポートする活動をしています。

同僚に会社を作ったことを離すと、みな最初は驚きますが二言目には応援の言葉をかけてくれたり、自分も悩みを聞いて欲しいと声をかけてくれます。会社という形にしたことで、私自身も社外の方とお話をする機会が増え、また応援してくれる人も増えました。そうした方々にサポートをしていただきながら、日々をがんばる方々の悩みをできるだけ多く解決していきたいと思っています。


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