陰謀・闇の政府・ディープステートなどと騒いでいる人々が一番陰謀に躍らされているという悲しい現実
昔から陰謀論というものは、密やかに囁かれるもので、決して公然と主張されるものではありませんでした。
しかし、昨今は世界中で公然と陰謀論が語られ、一部では政治運動にさえなっています。
つまり、かつては一部のマニア達の話題だったものが、今や完全に大衆化してしまった感があります。
では、何故本来一部のマニア達の話題だったものが、これ程までに大衆化しえたのでしょうか?
理由は簡単です。マニア達の間で語り継がれて来た陰謀論は、とても哲学的な内容で、それこそ人間的自由の本質に関わるような奥深いテーマに関わる話で、神の教え通り忠実に生きるか、人間の英知の可能性の信じて、人間自身の判断で生きるかの違いが、陰謀論側にたって生きるか、それに反対して生きるかの違いだった訳で、果たして、陰謀そのものが本当に悪なのかどうかも判断の難しい側面があったので、一般受けする話ではありませんでした。
しかし、昨今の陰謀論は極めて単純明解化されて、勧善懲悪的な内容で、陰謀を巡らす側は完全なる悪で、ありとあらゆる悪だくみを、世界中の政府もマスコミも支配下に置きながら実行していて、その内容もそこらの井戸端会議で話題になれば誰でも納得するし、怒って直ぐに信者になるような分かり易いものに成っています。
しかし、その内容は笑える程荒唐無稽なものばかりで、ちょっと良識のある人なら直ぐにガセネタである事が分かるものばかりです。
では、何故これ程までに荒唐無稽なガセネタが広範に流布されているのでしょうか?
端的に言えば、陰謀論潰しの為です。
良識のある人なら直ぐに嘘だと分かるような荒唐無稽な内容を、敢えて陰謀論として流布して、単純な人達がまんまとそれを信じて、まことしやかな陰謀論として世に広まればどうなるでしょうか?
一部の単純な人々を除いて、多くの良識ある人々は、やっぱり陰謀論なんて信じる人々は頭がおかしいと思います。そして、その陰謀論の内容が明らかなガセネタである事が判明したら、もはや、陰謀論に対する世間の嘲笑は決定的になります。
それこそが、荒唐無稽な陰謀論を拡める真の目的なのです。それを拡めている大元は陰謀そのものの存在を否定したい人々なのです。
つまり、昨今、陰謀論だの闇の政府だのディープステートなどと騒いでいる人々こそが、本当の陰謀の陰に潜んでい人々によって躍らされて、上手く操られている訳であります。
過去から、公然と陰謀論を口にして来た人々がどういう運命を辿ったかを見れば、何故そうなってしまったのかが、伺えると思います。
先ずは近年ではヒットラーです。彼は陰謀論を公然と語りそれと戦うと公言していました。結果はご存知の通りです。
最近ではオウム真理教事件です。オウム真理教も闇の政府と戦う為に武装蜂起したのです。
そして、アメリカのオクラホマ連邦政府ビル爆破事件です。どちらも1995年の事件ですが、当時、アメリカでは各地にミリシアという武装集団が乱立しはじめていて、闇の勢力に支配された連邦政府と戦うと公言していました。
しかし、ミリシアの一員とされるティモシーマクベイという元海兵隊員らが連邦政府を爆破して168人もの罪の無い人々が爆殺されて、アメリカの世論は激怒して、一気にミリシアに対する反感が全米を席巻しました。
以降、ミリシア運動は一気に沈静化しました。
オウム真理教事件もヒットラーもそうです。あれ程までに世間の反感をかった人が、陰謀論を語れば語る程、陰謀論を語るのは気狂いの明かしのように思われるように仕組まれていたのです。
今の陰謀論ブームも遅かれ早かれ必ずそういう運命を辿ると思われます。
そうやって、あらゆる陰謀論は潰されて、結果的に誰にも邪魔されずに、本来の計画は着実に実行されるという訳です。
では、そもそも本当の計画とは何か?本来の陰謀とは何かについては、次回お話したいと思います。
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