見出し画像

スクールフォト撮影を始めたい人にオススメする3本のレンズ


スクールフォトの撮影を始めて3年が経ち、色々なイベントを経験させてもらいました。イベントには卒・入園式、日常保育、遠足、デイキャンプ、運動会、発表会、クリスマス会などがありますが、目的に合ったレンズが必要になります。
イベント撮影は記録撮影です。たくさんの園児を漏れなく満遍なく撮影する必要があるので焦点距離を簡単に変えられるズームレンズを使います。今回はスクールフォト撮影を始める上でオススメレンズ3本を紹介します。
※私の撮影しているスクールフォトは幼稚園、保育園が対象です。


NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

卒・入園式、日常保育、運動会(体育館)などの室内撮影


室内撮影であればNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sが最適です。広角の24㎜から中望遠の120㎜までカバーできる5倍ズームの万能レンズ。
まず24㎜始まりが良いです。
園内は各年齢別の部屋で別れてますが、園児の人数も多くて結構狭くて、園児と適切な距離を保てません。ましてやカメラマンが来ることなんて珍しいのでどんどん自分に寄ってきます。
24㎜だと目の前に園児がいてもバストアップが撮ることができます。
同じような焦点距離でNIKKOR Z 28-75mm f/2.8がありますが、広角側の1㎜の差って大きいです。望遠側はトリミングすることで対応できますが、撮影後の編集でより広角にすることができないので、24㎜と28㎜の差は大きいです。
またNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは望遠側は120㎜まで撮ることができるのも良いです。卒園式などの式典だと撮影範囲も限られています。少し離れたところに園児も寄って撮ることができます。

他の候補レンズとしてNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sがありますが、スクールフォトの現場だと望遠側が足らないことやf2.8まで絞りを開ける出番がなかなかありません、あるとすれば日常保育の午睡ぐらいかなと思います。午睡はストロボNG、カーテンを閉めて自然光が入りづらい環境です。
先生に許可をいただきカーテンを少し開けられるのであれば自然光を取りいれたりすればISOを上げすぎなくて済みます。ISOの上限は8000に設定しています。
あと体育館の運動会撮影にも使用します。

上記以外の候補レンズとして、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRがあります。
200mmまであり被写体をグッと寄れるのが魅力です、レンズの重さも約570gと軽く、これ1本で広角から望遠までを撮影することができます。
ただ、若干f値が暗いのが気になります。
このレンズのf値は可変式なので、24㎜で使うときの解放絞りはf4、200㎜で使うときの解放絞りはf6.3になります。焦点距離の数値が大きくなるほどf値が暗くなりますが、80㎜付近でf6.3になるので、画質のことを考えISO感度はなるべく抑えたいところです。
室内なのでクリップオンストロボは使いますが。
また、体育館の広さから200㎜は不要かなと思います。
あれば便利ですけど焦点距離は24-120mmで充分ですし、f値は4で一定で望遠側も120㎜まで使えます。
万が一距離が足らなければクロップ撮影で対応できます。120㎜でクロップ撮影だと180㎜くらいになります。クロップによって画素数は落ちますが、Z8やZ9であれば4571万画素あるので約2000万画素は確保できるのでスクールフォトの画素数条件を満たしています。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
遠足、運動会などの屋外撮影


室内撮影であれば若干f値の暗さが気になるレンズですが、屋外撮影で重宝します。24mmから200mmまでをカバーする1本で撮影ができることが一番のメリットと感じています。
運動会はプログラムが進行していくので、素早く撮影することが肝心です、一眼レフ時代も高倍率ズームレンズはありましたが、f2.8ズームレンズやf4ズームレンズなどよりかは画質が劣ることからカメラ2台持ちで撮影している人が多かったと思います。
各メーカーはミラーレスになってからは24-200mmのような高倍率ズームレンズでも光学性能がUPしているので、わざわざ重いレンズを使う必要がありません。2台持ちは、持ち替えにる撮影タイミングのロスやカメラ+レンズの重さで体力の消耗が早くなります。また、このレンズは約570gのためホントに軽いです!
他に似たような焦点域でNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR SやNIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sなどがありますが、これらのレンズは1kgオーバーのレンズなので重いです。
屋外の運動会であればNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRあれば十分です。
遠足の撮影シーンだと、目的地までの道中の様子やお弁当を食べるシーン、遊具で遊ぶシーン、そして集合写真などがあります。運動会より広角側を使うシーンが増えてきます。特にお弁当を食べるシーンなどは多くの園児が食事している密集しているところをかぎ分けて撮っていくので、24mmまであると助かります。
寄ってヨシ、引いてヨシのレンズです!

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
発表会撮影


いわゆる大三元レンズです、スクールフォトでの出番は発表会しかありません。
発表会は客席の照明は落ちて暗いシーンがほとんどなので、f2.8の明るいレンズを使います。
ただ200mmでは少し足らないので、クロップ撮影(300mm)を使います。テレコンを使うのも手ですが、広角側(70mm)でステージ全体を撮りたいのであまり使っていません。
どうしても距離が足らない場合はテレコンx2.0を使いますが、なるべくクロップ撮影で済ませたいところです。
また、客席を入れた全景のシーンも欲しいので、NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sと2台体制で臨みます。NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは三脚に付けて撮影、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sは手持ち撮影します。
絞りは基本f5.6ですが、最近は開放(f2.8)やf4くらいで撮ることも多いです。
ワンショットや横一列に並んでいる場合は、f2.8でも園児みんなにピントが合っている状態になりますので。

スクールフォトを始めたい人に


スクールフォトは色々なイベントがあるのでそれに合わせたレンズが必要です。
今回3本紹介しましたが、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRのf値が暗いことによるISO感度が気にならなければ正直この一本でもイケると思います。
私はNikon Z8やZ9の高画素機を使用しており、ISO感度は8000が上限と思っていて、なるべく8000まで上げたくないのでf4やf2.8のレンズを使用します。
Nikon機だとZ6が2450万画素で使いやすいですが、操作性やレスポンス性が悪く歩留りが落ちるため使わないですが、他メーカーだと低画素機でもAF速度が速くノイズ耐性の良いカメラがあるので、NikonでもZ9の性能を持った低画素機が出ればまたNikonが盛り上がりますね!
今年はオリンピックイヤーなので出るかな?

いいなと思ったら応援しよう!