就活を辞めてデザイナーになった私が、就活生の皆さんに伝えたいこと
こんにちは!
hicardでデザイナーをしているnaoです。hicardに入って1年が経ちました。
私は、デザイナーとしての求職期間中にTwitterのDMがきっかけでhicardに入社しました。地元の名古屋の大学在学中にデザイナーとしての経験はなく、文系学生としての就活後に上京してデザインスクールに通い、その後デザイナーになったので、少し特殊なケースだと思います。
もし、私のように一般大学に在学中で、就活に違和感を持っていて、デザイナーになりたいけどどうしたらいいか分からないと感じている人たちが、このnoteを見てデザイナーを目指すきっかけになれば嬉しいなと思い、書くことを決めました。
今回は、大学3年時の就活からhicardに入るまでの話をメインにお話していきます!
まずは私の簡単な自己紹介
私は現在、hicardでアプリやWEBサイト、グラフィックのデザインをしています。これまでの1年間で5つのプロジェクトに携わりました。趣味はフットサルとサッカー観戦です。小学校3年生の時に兄の影響でサッカーを始め、高校までの10年間、サッカーに打ち込んでいました。
大学3年時の就活〜hicardに入るまで
就活での大きな違和感
私は、大学3年生の4月に就活をスタートしました。一般就活生と同じように、学内就職説明会や夏・冬のインターンに参加し、OBOG訪問、エントリーシートの記入、面接なども行いました。
しかし、大学4年生を目前にした3月に、就活の仕組みに対する違和感と目標がない中で就活を進めることへの不安を感じ始めます。
そう思った途端、これ以上就活を続ける意味を見失いました。しかし、内定をもらうために就活をやめるわけにはいかないので、夏頃までは続けていました。
デザイナー職を見つける
大きな違和感を感じたまま迎えた大学4年生の8月、私は、自己分析を1からやり直していました。そんな中、購入した就活対策本の1つの質問が私の目に留まりました。
私の答えは、「スターバックスでのアルバイトで、私が描いたメニューボードを見てお客様が注文してくださったこと」でした。
当時、入社して少し経った頃に、店長から「メニューボードを書いてみない?」と声をかけていただき、限定のフラペチーノやフードのメニューボードを担当することになりました。それから、レジ上のメニューボードだけでなく、店内の壁に飾られるコーヒーなどを紹介するボードやお店の中や外に置かれる看板のデザインも行い、これまで80枚以上のデザインを担当しました。
そして、ある時、レジで接客中にお客様が私が担当したメニューボードを見て注文してくださったことがあり、「自分がデザインしたもので誰かの心を動かすことができた」と実感することができてすごく嬉しかったです。この経験から、私がやりたいことは「自分にしかできないこと(デザイン)で、人の心を動かすこと」だと気づきました。
ですが、私はデザインについて知っていることは何1つなく、デザインツールを触ったことすらありません。周りにデザイナーもいなかったので、ネットでデザイナーについて調べることから始めました。それから、私なりに考えた結果、デザインスクールに行けば自分のやりたいデザインという仕事についてより深く知ることができると思い、そのままの勢いで体験入学に参加し、申込書を提出しました。
そして、大学卒業後、デザインスクールに通うために上京し、一人暮らしを始めます。
デザインスクールでの1年間
私は、都心にあるデザインスクールのグラフィックデザインとWEBデザインの両方を学べるコースに入学しました。1クラスだいたい15人~20人です。クラスメイトには、会社を退職して入学した人や大学を卒業して入学した人が多く、自分と同じような人がいてとても安心しました。
授業では、デザインツールの使い方とデザインの基礎知識を学びました。それらを学んだ後に、デザイナー就活をする際には、ポートフォリオ(自分の作品集)が必要なので、ポートフォリオに載せる作品を課題で制作し、みんなの前で発表して講師からフィードバックをもらうということを繰り返しました。
1年間でポスターやチラシ、名刺、チョコレートのパッケージ、架空のお店のブランディングなどを行い、WEBサイトを3つ制作しました。グラフィックデザインからWEBデザインまで様々なジャンルのデザインを経験できたので、自分の得意不得意を見つけることができました。
そして、私がデザインスクールに1年間通って特に思ったことは以下の2つです。
UIデザインに興味を持ったきっかけ
入学して半年後に、エディトリアルデザイン(雑誌のデザイン)の授業が始まりました。16ページの雑誌のデザインを制作するという課題で、ターゲットに見やすくわかりやすく情報を伝えるにはどしたらいいのかを考えながらデザインすることが楽しかったです。私の得意分野はこれかもしれないと思いました。
しかし、紙業界はこれから需要が伸び悩むことが予想されていたので、数多くの制約下で表現するという意味でエディトリアルデザインと共通点も多いUIデザインに興味を持つようになりました。
スクールでの1年間は、自分が思ったようなデザインが全くできず、まわりのレベルも高くてついていくことに必死でしたが、無事に卒業することができました。
スクール卒業後からhicardに入るまで
スクールを卒業後、UIデザイナーを目指すためにアルバイトをしながらポートフォリオに掲載する作品を制作していました。スクールではUIについて学んでいなかったので、独学で勉強を進めました。UIデザイナーになるために行ったことは以下の通りです。
UI/UX関係の本を読む
アルバイトや遊びに行く時の電車の中で本を読み、UIデザインの基礎知識をインプットしました。読んでいた本はこちらです↓
Daily Cocoda(現在はサービス終了)
50個のUIのお題があり、それに沿ったデザインを作成し共有するというサービスを利用していました。不明点をブラウザで調べたり、お題に似たアプリをダウンロードして触ったりしながら試行錯誤して取り組みました。
Twitterとnoteでの発信
Daily Cocodaでの制作物やデザインで気づいたことをTwitterやnoteで発信していました。それがのちのちhicardに入社するきっかけになったので、SNSで発信していて本当に良かったです。しかも、SNSでデザイン関係のアカウントをフォローすると、閲覧しているだけでデザインの知識を得ることができるのでおすすめです。
「年末までに何もなかったら地元に帰ろう。」そう思っていた2021年11月、れおさんからTwitterでアシスタントデザイナーのお誘いをもらいました。「このチャンスを逃したらデザイナーになれない。」そう思ったので、すぐに面談を行い、hicardに入ることになりました。SNSで発信していて本当に良かったですし、見つけてくれたれおさんには感謝しかないです。
就活生のみなさんに伝えたいこと
私が就活の時でも、デザイナーになった今でも大切にしていることがあります。
他人ではなく、今の自分と比較する
就活では、他の人の選考状況を聞き、自分と比較して落ち込むことがあると思います。私もそうでした。しかし、他の人と比較してしまうときは、自分のことを見れてない時だと気づき、それから自分と向き合うようにした結果、デザイナーになるという目標を見つけることができました。他の人と比べるよりも、今の自分とちゃんと向き合い、どうしていくべきかを考えることが大切だと思います。
目の前のことではなく、もっと先をゴールにする
就活の時、内定をゴールにしがちです。私も最初は、「内定がない…どうしよう…内定が欲しい」と焦ってしまい、内定をもらうことがゴールになってました。デザインスクールに行くと決めた時やスクールに通っていた時も、周りのみんなとは違う道を選択したので、正直何度も後悔しました。でも、「自分にしかできないことを見つけて、私が手掛けたデザインで、人の心をプラスに動かすことがしたい」という目標があったから最後まで諦めずに頑張ることができました。あの時、内定をゴールにせず、5年後10年後、そしてその先、自分が何をしていたいかを見据えて行動したことが本当に良かったです。
些細なことでも行動を起こしてほしい
ここまで長々と話してきましたが、もし、私の話に共感して、デザイナーになるために一歩踏み出したいと思った人は、是非行動に起こして欲しいです。小さなことでもできることはたくさんあります。
私は最初、デザイナーとアーティストの違いを調べるところから始めました。それからデザイナーになるまでの2年間、大変なこともたくさんありましたが、この道を選んで本当によかったと思っています。
今改めて思うことは、文系だから営業や事務職、理系だから研究職という固定概念にとらわれず、結局は自分が何をしたくて、そのために行動を起こすことができて、どこまで頑張れるかどうかだということです。
私が書いたこの記事が誰かの前に進むきっかけになれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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