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よみかきそろばんの話

このエントリーは2011年8月頃evernoteに書き残してあったメモを再掲載します。

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私がまだサラリーマンをやっていた頃、数年前に大前研一の本を読みまくった時期がある。今から振り返るとそのときに彼が書籍の中で示した指針はそんなに間違っていなかったように思う。

その後、ルビコン川を渡ったネット大陸・グローバル大陸に属する人たちによって、既得権益は少しずつ破壊され続けているのが昨今である。モノ作りはソフトウェア作りに変わりつつある。

こうすればいいというお手本が少なく、破壊&再生産以外に成長が見込めない、とても大変な時代に突入している。

こういうときに必要なスキルとして彼が書籍の中で提示したのが、IT・ファイナンス・英語だったように記憶している。これが21世紀におけるよみ・かき・そろばんであり、すべての勉強はここに通ずるように教育しなければ成らない、というのは当時なるほどと思ったが、それは今日に至ってもとてもよく実感することだ。

これを当時、彼が想定する読者層に必要なこととして自分なりに一歩先の行間を読み、それをそれぞれ

IT:SEとしての知識や一通りの経験
ファイナンス:会計や財務・金融技術に関する知識
英語:ビジネス英語

ぐらいだと思っていたが、最近この認識が変わってきたと共に(すでに数年前と同じものを追いかけていては、そもそもすでに時代遅れになりつつある)、その3つのスキルはそれぞれ進化しますます重要になったと思った。それぞれを個別にマスターしていてもだめでそれを複合的にスキルとして発揮できなければダメだ。

今風に書けば、

英語で書かれた技術使用書を読みコードを書き、ケイマン諸島に会社法人を設立し、事業を起こした。

というような感じだろうか?(でもそんなスーパーマンって日本にいるのかな?)

しかし一方で、これをインテグレート(広義の意味で)する能力は必要ないのだろうか?実際にそうした能力を生かしてお金を稼ぐ、事業の売上げを作る、というのはそれとは違う能力のように思う。起こした事業の価値を人に伝え(mktg)、売り歩き(sales)、試行錯誤の上、儲かる仕組みにしていく、という能力はやっぱりどんな時代になっても重要だ。

もう少し、ラディカルに書くなら、お金の力があれば、こうした21世紀の読み書きそろばんをかねそろえた優秀な人たちは世界中から集まる時代である。

つまりは競争に生き残るには、IT・ファイナンス・英語といったものを持っているにこしたことはないが、何より、使われるより使う側にいかに早く先回り出来るか、結局はリーダーシップやらお金やらということになってくるのではないかと思った。これがそしていわゆるネット業界における新しい時代のエンジェル投資家の服を着た戦うプレイヤーであるように思った。

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Takashi SATO
この記事は「投げ銭」記事です。ポジティブにお金が回る仕組みにしてみたいと思いました。記事をおもしろいと感じてくださった方は「投げ銭」をよろしくお願いします。