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TWSNMPポーリング辞典:Ping
TWSNMPのPINGによるポーリングに関する解説です。PINGはパケットを折り返すだけの単純なものですがネットワークに関する多くの情報を得られるネットワーク監視の基本です。
※この記事で解説するPINGのポーリングはV5.0.1以降で対応したものがありますので、ご注意ください。
普通のPING
ICMPのEchoパケットを監視対象に送信して折返しの応答を確認します。データ部分のサイズは64バイト固定です。
ポーリングの設定で種別をPINGにし定義を空欄にします。数値データには応答時間を記録します。応答時間のグラフを表示できます。(数値データと応答時間は同じ値です。)
データサイズを変えたPING
低速な回線を経由する場合や中継するルータでサイズの大きなパケットが通過できないなどの問題を調べるためにPINGパケットのデータサイズを変更できます。
ポーリングの設定で定義欄にサイズを指定します。不正な値を指定した場合、PINGで異常と判断されます。
回線診断
回線の状態を診断するポーリングモードです。大小のサイズのPINGを5回実施して回線速度と遅延の平均値と変動係数を測定します。
ポーリング設定の定義にlineと設定します。
測定結果には、
数値データ:回線速度と同じ
失敗回数:5回の有効なデータを取得するまでに失敗した回数
応答時間:回線遅延に相当する値
応答時間変動係数:応答時間を測定時のばらつきを示す係数(回線安定性)
回線速度:回線速度の推定値
回線速度安定係数:回線速度の測定時のばらつきを示す係数(回線安定性)
があります。グラフで表示できます。
ポーリングテンプレート
PINGに関連したポーリングのテンプレートは
にまとめました。このファイルをポーリングリスト画面のテンプレートからインポートすれば、ここで説明したポーリングのテンプレートを登録できます。
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