ぷちプログラム探偵の事件簿:Microsoft パートナーセンターの難解なパズルを解く
事件のはじまり
新作ソフト「シン・TWSNMP」をMicrosoft ストアに公開しようとした時の話である。ソフトを公開するには、Microsoft パートナーセンターにアクセスして申請をしなけばならない。いままで、2つのソフトを公開してきたが、今回は違う方法に挑戦しようとした。少し楽をしようとしたのである。
最初の申請をして結果を確認すると、
であった。レポートを見ると、私も想定していなかった問題であった。個人で高いコード署名のための証明書を買わないためにストアに申請しているのに、それが必要という問題である。これは、修正不可能な問題であった。
そこで、新しい方法は諦めて、前に成功した方法に切り替えることにした。
ここで事件が起こった。
失敗した申請をなかったことにしようと、Micorsoftの資料に書かれた、削除ボタン押そうとしても押せない。
ここから長い試練がはじまる。
申請に設定したものを削除してみる
申請時に設定した項目が残っているからボタンが押せないのかと思って、削除できる項目を消してみた。しかし、すぐに行き詰まった。削除できない設定がいくつか残ったままである。もちろん。削除ボタンは表示されない。
問い合わせ窓口の迷路に迷う
いろいろ調べて、試行錯誤して2日たった。悔しいけれどMicrosoftさんに聞いてみることにした。問い合わせボタンがあるのを見つけて押してみた。すぐに問い合わせフォームがでるのかと思ったが、違っていた。問題の概要と種類を入力すると、別のサポート窓口へのリンクが表示された。
リンク先でも同じように、問題の概要と種類を入力すると、または、別の窓口へのリンクを紹介された、そして、最後は、また同じ窓口に戻ってきた。
この日は、途方にくれて諦めた。
説明に書いてある基本に戻る
問い合わせことも諦めて、基本に戻って操作の説明資料をもう一度読み返した。
の
と
が気になった。
ごはんを食べている時にひらめいた
気になっている説明を頭の中で考えながら、ごはんを食べていると、ふと、ひらめいた。
アプリの申請を送信された状態だから削除できない。
アプリの申請は結果がでているのでレビューをキャンセルできない。
だから、資料に書いているボタンがでないのだ!
申請が失敗した状態で諦めることが想定されていないのだろう。
助手の猫が天から
「失敗は、なかったことにできるほうがよい!」
と言っている。
パズルを解く鍵はワンチャンス
そこで思いついた解決策が
もういちど、適当な申請内容を記入して申請する
申請後にすぐに、レビューをキャンセルする
キャンセルして下書き状態に戻ったら削除する
である。
やってみたらうまくいった。
めでたく、削除できた。
Microsoft パートナーセンサーと付き合う教訓
問い合わせより資料を良く読む
資料と同じ状態をして操作する
想定している処理ゆっくりすすむので、あわててボタンを押さない(1日おいたほうがよいこともある)