全日本ロード開幕戦もてぎ ST1000雑感
行ってきました開幕戦。いやあ、雨予報だし、この情勢下だしうまく楽しめるか少し心配だったけど、4クラスとも面白かったです。行ってよかった。
自分が高橋裕紀のファンなのももちろんあるけど、それを抜きにしても今回一番面白かったのはST1000。
正直、レース直前にエンジン交換のペナルティでピットスタートになったと聞いたときは「終わった…」と思いましたね。そんでウェットレース(現地の感覚としてはハーフウェットってところか)になって渥美心くんが大逃げしたのを見たとき、「もうこれでレース決まりでしょ」ってこちらとしては諦めの境地。
それほど渥美くんは大逃げしてた。まあ、渥美くんも好きだしそれはそれでアリかな…とも思ってた。
しかし、徐々に路面は乾き始め、高橋裕紀としては最初からもう追い上げるしか無いと腹をくくっていたのだろう、ウェットタイヤ勢が格段に速い路面のうちからスリックタイヤで果敢に攻め続けていき(簡単に書いたけど、どう考えてもそれが一番難しい。雨でスリックは使えないからウェットタイヤというものが存在するのだ。路面が濡れてるのに溝が無いタイヤでは攻めないでしょ。誰だってそうだし俺だってそう。サーキット走ったこと無いけど)怒涛にもほどがある追い上げを見せる。
せめてポイント圏内の15位以内に入ってくれれば…1桁に入ってくれたら…もしかしたら3位いけんじゃね?…って祈ってたこちらの思惑を一周一周ごといい意味で打ち砕いていき、レース半分くらいでトップを奪還。その後ほぼドライ路面になったコースをAstemoの2人を筆頭にしたスリック選択勢が追い上げるも、2位からのアドバンテージは大きく広がり、結果ピットスタートからの35人抜きのトップフィニッシュ。めちゃめちゃ面白かったし、めちゃめちゃ嬉しかったし、めちゃくちゃ強かった。
高橋裕紀はときおりこういう人の心をつかむレースをするんだよなぁ…ということを改めて思い返したレースだった。このレースを観れただけでも今日行った価値はあった。
いやほんと、お疲れさまでした。