アニメ「るろうに剣心」34話(第二期第10話)「逆刃刀 初撃」感想メモ
第二期のPVが出たときウワサになっていた「初撃」。
過去の原画展でネームが展示され、「いつ読めるんだ!描いてほしい!」と話題だった作品の一コマと同じシーンがPVに差し込まれていて、「今期に組み込まれてくるのか!?」と界隈がざわついていました。
前週の予告でタイトルが出て、いよいよ本当にアニメで観られるのだと思ったときに、これは一大事だなとドキドキしました。
作品のメインテーマの一つであろう逆刃刀について漫画作品本編は一旦終わっているのに、ここで原作者による補完がなされるのは、えらいこっちゃです。
しかもその「発表の場」が、テレビアニメ。
「漫画家がネームを作って、漫画を描き、それを元にアニメ化する」という一連の流れのうち、「漫画」部分を飛ばして、いきなりアニメで世間に届く。
これは、原作者のアニメスタッフへの信頼感がよほど篤くないとできないことではないでしょうか。
また、原作者がアニメ制作にガッツリ参加しているのだろうなと思わせてくれる出来事でもあります。原作協力者がごく親しいかたであり、脚本家でもあるという強み。もう一人の脚本家さんとも、もともと懇意だという情報もありますし。
この作品の物凄い巡り合わせに、視聴者としては、もう、ひたすら、この僥倖をありがたく拝むしかない心持ちになります。
本当にありがとうございます🙏✨
そんな感動極まりない34話。
以下、感想メモです。
「精一杯闘ったんだろ?だったらもう、刀を捨てて逃げても、誰も責めたりしないさ」という義壱サンの言葉に、悲しげに俯く姿がコッチまで悲しいです😭 誰でもない、自分が責めちゃうんだよね……あるいは、自分の中の巴さんが……。
赤空さんの「いまさら逃げるんじゃねぇよ。剣に生き、剣にくたばる。それ以外にテメェの道は無いはずだぜ?」という言葉を思い出しながら、観念したように引き抜く姿が、胸に痛い。ここで一度「やはりそれしか道はないのか」と思ったよね…。
そして、逆刃刀であることに気付いて(抜刀術でないと倒せない相手でなくてよかったよねと思ったりもする…抜刀術だと、逆刃刀であることに気付けないものね)、ポニテ剣心と下結び剣心が対峙するシーン。
刀に吸い込まれて…いや、刀というか、逆さの「刃部分」に吸い込まれて、そこに「抜刀斎」が居るのも、いいなぁと拍手喝采したい気持ちになりました。
「彼」は、常にそこにいるんだ。
血の海の中にいて、刃を「今の剣心」に突きつけている。
そして、「人斬りの刃を、相手ではなく己に突きつけて闘う。それがこの刀…逆刃刀!」
……重いよなぁ。
(この後の「るろうに」爆誕の瞬間もカッコいいっす✨)
木刀や竹刀や拳じゃ、むしろダメなんですね。逆刃刀でないとダメなんだ。己に刃が向き続けていることがポイントなんだ。……うぅ、背負ってるものが重いよ、剣心さん。
常に贖罪の意識を己に向け続けてるのね……。
なにもそんなことしなくても…と思わなくもないですけど、彼のメンタルは、それをしないと均衡を保てないんだろうかと考えてしまいました。贖罪の意識を持ち続けているから生きていられる、というか。押し潰されないためには「コレをしつづけているから赦されていくはず」と思わないといけない……というか。
考えすぎかもしれませんが。
そして、そんなふうに思ってしまうと彼への痛ましさが増してしまいますが。
それにしても、人の人生を終わらせることの重さをこんなにも表現してるこの作品、あらためて、凄まじい作品ですね…。
旅立ちシーン。
長州の人斬りとわかっても変わらず接してくれているであろうご夫婦にもホッとします。
「新しくなる世の中を見て周りたくなった」と言っているので、それまでは別の目的、あるいは特に目的なくさまよっていたのかなぁ。
それまでは「せっかく新しくなった世の中だけど、あんまり見て周りたくなかった」ってことかなぁと邪推してしまう……上野に着くまでに、何か嫌なものを見たのだろうか。(官軍のふるまい的に、色々とありそうではあるけども…)
なんにせよ、明るいカンジの「人生のやるべきこと」が見つかって、よかった。
あのご夫婦に接して、世間の強さとか、平穏に対する希望とか、人の心の「光」が剣心くんの心にも届いたように感じられて、、、と思うと、泣く😭 泣きますね、これは。
「穏やかな生活」のモデルを探したい、前向きな気持ちになれたのかな。
剣心くん、君も幸せになっていいのよ😭 君の幸せを探そうね😭(まだ10年くらいかかるみたいだけど)
「拙者はるろうに。また流れるでござる」がここでも登場。あちこちで言ってたんだろうなぁ。だからあの時も口を突いて出たんだろうなぁ。女の子を泣かせてなぁ……。そのセリフを言うことで「これは、いつものことだ」と自分にも言い聞かせたのではないかい?……なんてことまで思いながら眺めましたが。
葵屋のシーン。
「逆刃刀…拙者が殺めてしまった命に代わって、この刃が問いかける。お前は誰を斬るのか、何を斬るのか」
「あなたと同じく甘い戯言に賭けてみたい。だから、逆刃刀真打、ありがたく頂戴致す」
なんかね、セリフの一つ一つを噛み締めてしまいますね。
操ちゃんの「よし!」が、けっこう好きです。
(ところで、ここでの剣心さんの横顔、口が動くのに合わせて喉仏もちゃんと動いてるの、すごいですね。今のアニメはこーゆーもんですか。ここまでちゃんと動かすもんですか。)
以下、その他の好きシーンをピックアップ!
冒頭の猫ちゃん、起き上がる前のちんまりとした姿、かわゆい!
皐月さんを呼び込んだのもこの猫ちゃんで、めちゃ剣心の恩人。この猫ちゃんとも再会してくれてるといいな。
この猫ちゃん、後半では華麗なボニャール姿も披露してる。
たっぷり卵の雑炊!美味しそう!
風邪のときはコレだよね!!
赤空さんのお顔は、結局ちゃんと見れないまま。まぁ、謎のままのほうが想像を生んでカッコイイかも。
巴さんたちも登場しないまま。
ネームにはあったみたいだけど、お話の流れ的に「ダレ?」てなっちゃうもんね。仕方ないか。あんなふうに彼らを夢にまでみちゃう可哀想な剣心さんの姿は、きっと追憶編で見れるはず(可哀想なんだけど期待してしまうよ、ごめんよ剣心さん!!)
なぜ江戸に来ちゃったのかの説明も、特に無し。鳥羽伏見から、なんとなく「北」に向かってるイメージはある。会津戦争遭遇設定の印象もあって。志士を抜けても結局、みんなと付かず離れずになってしまっているけども…。
いやでもその先、会津では「守るべき未来」を絶たれる女子供(士分の家の子女とはいえ)を見ることになってしまうので、どうかそこには行きつかないでほしい。「己が手を貸した『維新』とは?」てなってしまうような気がして、己個人の剣に対する疑問だけでなく、維新政府の方向性そのものに疑問を抱いてしまうのではないかと思うと、それはさすがに剣心さん可哀想すぎるので。
ネコちゃんといえばロケコスちゃん!
期待してたけど、ホントにいたー!!!
普通の和ネコさんだったけど、毛色も同じ。
かわゆい。
「声優さんがそれぞれ違う」とTwitter(X)タイムラインで知り、クレジット注目してみました。たしかに!
確認したら、
ミケ: 操役のかた
タマ: 皐月さん役のかた
ロケ: ご夫婦両親の子供役のかた
コス: 伊織ちゃん役のかた
が、それぞれ兼任されてました。
恩人の子猫さん役のかたは、春海百乃さん。
検索してみたところ、張役・岡本信彦さんが社長のラクーンドッグ所属のかたで、「出演作品」の欄に、すでにちゃんと、この「子猫」役が記載されてて感動しました。
るろ剣をきっかけに、ビッグになっていってほしいです!!なんたって、剣心くんの恩人役なので!!!
「どんな境遇でもなれるもんだよ、幸せって」😭皐月さん!苦労しながらも日常の何気ないことで幸せを噛み締めて生活をしてるんですね、緋村くん、君もこんなふうであっていいんだよ……って!イイハナシしてるのに!!剣心サン!聞いてないだろ、オイ!!君に言ってるのよ!!?……と、思わず突っ込んでしまうシーンで、すごい笑いましたwww
今はまだ「その通りだ」などと思わなくてもいいから、とりあえず苦笑しながらでも、せめて聴いててほしかったッ!!
なんのリアクションもなく朦朧とした目で「江戸猿の義壱…」と回想に入ってく流れ……ゼッタイ、剣心、聞いてなかったと思う……。
そういえばこの「御用盗」たち、例のネームでは薩摩弁と書いてあった気がするのですが、その設定は無くなったんですね。
世話になる男性も、義吉から、義壱へ。音声的な問題かな?三人家族ではなく、ダンナさんと奥さんとお腹の子。
義壱さん、後々、不良警官・藤田氏の手下として出てきたりしないかな。出てきてほしいな。
長州の「スガツカサ」氏。フルネームで登場。モデルとかいるのかなぁ。とりあえず検索してみたけど見当たらず。まぁ、あまりカッコいい役どころではないものね。
でも、なんか素直で純朴そう。抜刀斎に怒られて土下座までいきなりしちゃうタイプ。大丈夫か?ホントにわかってるか??てなっちゃいましたけど、勧善懲悪モノで「へへーーーッ!」てなるイメージなのかな。
青空さん一家と被る、義壱さん一家。
数年後に会いに行ったのかな。行ってるといいな。横浜から「そろそろ彼らに会いに行くか、あの子も大きくなっただろう」と思って江戸にきて、浪漫譚が始まってるといいな。
その、イメージが重なってるシーンにあの猫ちゃんがいないのが気になります。代わりに、無事に産まれたのであろう女の子がその位置にいる。そこにも何かドラマがありそう……とまで、思ってしまいました。
以上、思いつくまま、感想メモでした!
次回はいよいよ師匠、登場!!
好きな声優さんでもあるので、めちゃ楽しみです!!