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バーチャレを開催することに決めました

そもそもインターハイ・全中ってなんだろう

新型コロナウィルスの影響でオリンピックが延期になりました。そこを目指していた僕らは「普段とやることは変わらない」と思いつつも、緊張の糸は緩み、体験したことのない春を迎えました。緊急事態宣言で外出自粛が求められ、twolapsの選手は各自で練習を行い、リモートでのやり取りが続きました。インスタライブを開催したり、全国の中高生、指導者とディスカッションを行ったりもしました。「コロナ禍で僕らがすべきこと」を常に僕ら自身に問い続けてきたつもりです。その中で、全中やインターハイが中止になり、代替試合が模索される中で、僕らは世の中の動きに違和感を感じざるを得ませんでした。

全中・インターハイとは、
・高校・大学入試のためのものなのか
・日本一を決めるためのものなのか

もちろんこの2つは大きな要素です。実際にtwolapsのメンバーはこの恩恵を最大限に受けてきました。一方で、陸連に登録している中高生の数をご存知でしょうか。日本陸連のサイトによると、2018年度の登録数は、高校114,391人、中学201,397人です。この中で、高校・大学入試に大きく関係する人、全国大会を目指している人の割合はどの程度でしょうか。

僕らには、国や陸連の施策には、スポーツや陸上競技を広く支えてくれている裾野をどうサポートしていくか、という視点が欠如しているとしか感じられませんでした。スポーツはトップの選手たちだけのものでしょうか。教育現場にあるべきスポーツの形はそのような形でしょうか。教育現場に勝利至上主義は本当に必要でしょうか。

インターハイや全中は、大会自体を指すのではなく、日々の部活動を指すべきではないでしょうか。全国一を目指す選手もいれば、友達とスポーツを楽しむことが目的の選手もいる。それぞれの目的と、日々の学校生活、トレーニング、地域大会、都道府県大会。顧問の先生、コーチ、両親、チームメイトとの絆。全中、インターハイはその全てが詰まった、部活動に関わるみなさんの”言葉”であると僕は思います。

僕らがバーチャレをやる理由

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はじめはリアルな大会を企画していました。しかし、それでは多くの中高生にご参加いただくことはできません。そこで、バーチャル(各自で計測をして専用サイトへアップロードする)で開催をすることによって、陸上を楽しむ全国の中高生、いや、陸上をやっていなかったけどスポーツを楽しむ全国の中高生に参加していただく大会が開催できると考えました。

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①選手を支える人たちと一緒に作る大会
バーチャレでは、専用サイト(いまつくってます)にタイムを申請するというルールをとります。しかし、それだけでなく、その走りを動画サイトに投稿するという仕組みを採用することにしました。記録にチャレンジする選手のパフォーマンス、そして声援を送る仲間たちや計測するマネージャー、選手を支えるすべてを残したい。「記録を記憶に残す夏。」というスローガンのもとに、大勢の走る人、支える人、応援する人が集う夏を一緒につくりましょう。

②それぞれの目的で参加可能
専用サイトでは全国や各都道府県のランキングを表示させることができます。全国や地区のナンバーワンを目指すことも可能です。ナンバーワンを競うだけでなく、この大会を理由に、みなさんがもう一度集う理由にしていただきたい思っています。引退した三年生ともう一度走りませんか。走らなくてもみんなの頑張りを一緒に応援してもらいませんか。それぞれが取り組んできた”陸上競技”をここに詰めて、一生の記憶に残して欲しいと願っています。

③リアルな大会ではできないこともできる
至近距離での応援、入れ替わりたちかわるペースメーカー、先生との対決。リアルな大会ではできないこともこの大会ではokです。一定のルールのもと、自由にみなさんで大会を創り上げてください。

陸上競技が盛り上がるとは

陸上競技を盛り上げたい。陸上競技をメジャーなスポーツにしたい。よく陸上関係者や選手と話をしていると聞かれる言葉です。どのような状態が盛り上がっているのでしょうか。国際大会の金メダルの数でしょうか。もちろんそれはもっとも重要な要素の1つです。しかし、引退して改めて感じるのは、視聴する陸上競技(See T&F)と、参加する陸上競技(Do T&F)の視点が欠如している状態がいまだに変わらないことです。

僕もどういった状態が陸上競技が盛り上がったことをさすのかよくわかりません。ただ、ずっと陸上競技に参加してくれた、

高校114,391人、中学201,397人。

彼らを大事にしない陸上競技は持続的に盛り上がっていくことは可能でしょうか。きっとずっと盛り上がらないのではないのでしょうか。だから僕らは立ち上がります。いちチームにできることはほんのわずかでしょう。僕らの資金力でできることも限られています。けれど、僕らには黙っていることはできませんでした。今回の取り組みがどのような形になるのか想像もつきません。けれど、この機会に、元に戻すのではなく新しいものをつくっていきませんか。そして陸上競技の価値、部活の価値をみなさんともう一度模索する。そんな大会にしたいと願っています。

また企画してからの短期間で多くのアスリート、指導者の方々にご賛同をいただけました。この場を借りて感謝を申し上げます。

バーチャレHP

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