【マスコミに物申す】アメリカ大統領選挙!
インターネットで飛び交う、IT・科学・経済のニュースから、独自の視点で「マスコミに物申す」第1回目
【マスコミに物申す】アメリカ大統領選挙での日本のマスコミは何を報道したのか!?
確トラとなったアメリカ大統領選挙。圧倒的多数でトランプが当確したため、4年前のような混乱もなく終了した。
しかしながら、日本で「確トラ」を唱えていたのは木村太郎氏くらいで、他のメディアはまさかトランプにならないでしょうね、みたいな報道がされていた。これを見ていて私はとても腹立たしかった。
なぜなら、常識的に考えて、カマラ・ハリス氏は現副大統領であり、バイデン大統領がまさかのときの当て馬でしかなく、大統領としての資質があるとは到底思えないようなそんな選挙だった。事実、これまでの歴史的ににみても、ケネディ暗殺で繰り上がったジョンソンなどまともに大統領を務められた副大統領はいない事実がある。
にもかかわらず、女性の目線が良いとか黒人だとかわけのわからないところでハリス氏を持ち上げる日本のマスコミの多かったこと。これに便乗した日本の人々の多いこと多いこと。
一方アメリカ国民はちゃんと現実を見ていた。トランプが大統領だった4年前は、これほど物価高ではなかったし仕事もいっぱいあったことを思い出す。すべてはバイデン政権でこんなひどいことになったのだ。トランプがすべてOKとは言わないまでも、少なくとも民主党がこのまま政権を取ったらさらに国民が不幸になる。トランプはつねに国民が1番だ。こういうことから考えてもトランプに投票する人が多いことは予想もつく。これを「意外である」と言い放つ日本のマスコミは「アホ」としかいいようがないのだ。この戦いを日本に置き換えてみるともっとわかりやすい。
そもそも共和党はワシントンがアメリカを作った次の大統領ジョン・アダムス氏が設立した「連邦党」が元になっている。その後、連邦党を気に入らない人が「民主共和党(のちの民主党)」を設立したが、ホイッグ党などを経て、リンカーン大統領のときに「共和党」として政治の保守派となった。その後、ルーズベルト大統領になるまでは、民主党が1期務めることがあっても、ほぼメインは共和党が君臨してきた。世界大戦がその流れを変え、その後は共和党と民主党が2期(8年)づつ代わる代わるになるようになったが、アメリカの基本はやはり「共和党」なのだ。
これを日本に置き換えれば共和党は「自民党」であり、民主党は「立憲民主党ほか」にあたる。つまり今回のアメリカ大統領選挙を日本に置き換えれば、自民党率いる石破茂氏に対して辻󠄀元清美氏が野田佳彦党首の思いを胸に戦っているような選挙なのだ。
立憲民主党はアメリカの民主党のように2大政党にまでなれていないので、単純には比較できないが、もし、石破茂と辻元清美が戦っていたら、どちらに国民は投票するのだろうか。さらにいえば石破茂と同じ自民党ながら党首選で落選した高市早苗が戦った際は、結局石破氏になったではないか。
この戦いをマスコミはどう取り上げていたか? 辻元氏をハリス氏のように持ち上げるのだろうか。もしそんな状況があれば、日本のマスコミだってもっと単純に保守派か改革派かでそれぞれのマニフェストを取り上げていたと思うし、日本国民として安心して国を預けられる人はどちらかという視線で紹介していたのではないか。実際に党首が石破茂氏になったという事実も「意外」だとは思わなかったのではないか。だから確トラはそれほど「意外」でもないのだ。それを「意外」だとまくしたてる日本のマスコミは、ことアメリカのことに関してはとっても信用がおけないのだ。
今ではトランプ大統領となって日本との外交はどうなるかに注目が集まっている。トランプだとアメリカ・ファーストだから、日本は二の次にされるのではないかとか、アメリカ本土で差別がひどくなるのではないかとか、そういうことをいう、ある意味マイノリティの人の声を日本のマスコミは喜んで取り上げるのだ。煽り過ぎである。これはトランプがどうとかいうことよりも、石破氏や外務大臣がどうトランプと渡り合えるかにかかっているだけであって、トランプになった途端に日本への輸入税(関税)が増えるかもしれないなどと煽る「日本のマスコミ」はとにかくおかしい。
そんなことにならないように、石破氏やほかの政党のみなさんも動くにちがいないのに、それを無視して、10%になったらどうするんだとか、煽っているのは結局「日本のマスコミ」なのである。またそれを鵜呑みにするのも日本の国民なのである。マスコミはもっと注意して報道していかねばならない。平和すぎて、マスコミが言ってることがすべてだと思っている国民には、もっとたくさん選択肢を紹介する使命が日本のマスコミにはある。そして国民はもっとマスコミの報道を疑い、真実を見極める目を養う必要がある。