G7広島サミットたけなわ、世界平和のシンボル=国際宇宙ステーションISSの運用延長にロシアも同意決定、、、
インターネットで飛び交う、今週1週間のIT・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースウェブ(第060回)」さて今週は、、、
G7広島サミットたけなわ、世界平和のシンボル=国際宇宙ステーションISSの運用延長にロシアも同意決定、、、
宇宙開発事業の研究拠点でもあり、これから始まる宇宙旅行の準備機関としても重要な役割を担うISS国際宇宙ステーションの2025年以降の運用延長について、共同運営国であるロシアの同意が取れたと発表しました。
国際宇宙ステーション、運用延長が決定 - ロシアが同意もくすぶる懸念(05/12)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230511-2677329/
これまで運用主幹であるNASAからは、当初2024年で終了するとしていた運用期限を6年間延長して30年までとする意向を昨年末に表明していました。これに米国、日本、カナダ、欧州などは同意したものの、ロシアがウクライナ侵攻などの影響もあってどうするか結論をを保留していたものです。
ISSの運用と各国の果たす役割
https://iss.jaxa.jp/iss/about/partner/
ISSの運用に参加する国々には、それぞれ役割分担があるのをご存知でしょうか。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のホームページによれば、アメリカが「総合的なまとめ役」に対し、欧州宇宙機関(ESA)11カ国は「実験モジュールの提供」、カナダは「ISSの組み立てや、装置の交換に使用するロボットアームの提供」、日本は「日本実験棟:きぼうの運営提供」、そしてロシアは実験モジュールの運営提供とソユーズによる搭乗員や物資の輸送などの大役を担っています。そんなロシアが運用延長に参加されなくなると搭乗員や物資の輸送に大きな打撃を被る可能性がありました。
日本ではまさにG7広島サミットでウクライナのゼレンスキー大統領が来日するなど重要な局面を迎え、「核兵器のない世界」実現に向けてさまざまな平和支援への約束が交わされています。
バイデン大統領、ウクライナへのF16供与を容認する意向(05/20)
https://shikiho.toyokeizai.net/news/0/674144
ISSは高度約400キロ・メートルの地球上空を約90分で地球を一周する速さで周回する宇宙基地。2011年に完成。これまでに約250人の宇宙飛行士や旅行者が訪れ、宇宙ならではのさまざまな実験や研究が3000件以上行われています。完成当時は特に米ソ冷戦状況の中で完成したこともあり、ISSは世界の平和シンボルにもなっているそうです。G7サミットの成果としてさらなる世界平和が進むと良いですね。
NASA、「アルテミスV」の有人月着陸船はSpaceXではなくBlue Originに(05/20)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/20/news059.html
そんな中NASAは5月19日、月面に宇宙飛行士を送る「アルテミス計画」の一環として、5回目のミッションとなる「Artemis V」で、ここまでのアルテミス計画をサポートするSpaceX社に代わってジェフベゾス氏率いる「Blue Origin」に委託すると発表しました。現在アルテミス計画は第二次計画まで進んでいるところで、2025年に予定されている「Artemis III」では宇宙飛行士を月面に送り込むことになっていますがこれはSpaceX社が行い、その次の「Artemis IV」ミッションでもSpaceXのStarshipが採用される予定だそうです。
NASAは、SpaceXに加えてBlue Originをアルテミス計画の有人着陸システムのパートナーに追加することで、競争が生まれ、納税者のコストが削減され、定期的な月面着陸が可能になるということです。宇宙事業ももはや事業競争炸裂なんですね。
米宇宙ベンチャー「Vast」、世界初の商業宇宙ステーション打ち上げを計画(05/19)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230518-2682391/
アメリカではSpaceXやBlue Originのほかスタートアップ企業の「Vast Space(ヴァースト・スペース)」社は、2025年以降で独自の商業宇宙ステーション「Haven-1(ヘイブン1)」を打ち上げると発表しました。すごいですね。これを皮切りに各国の宇宙事業ベンチャーがこぞって独自宇宙ステーションを打ち上げるとなってきたら、一気に地球の周辺は宇宙ステーションだらけになってしまのではないか心配です。
中国、「アジア最大級」うたうロケットエンジン試験場を開設(05/15)
https://nordot.app/1030635805678043516?c=388701204576175201
中国も負けてません。アメリカに先がけて月や火星に人類を到達させようと専用のロケットエンジン試験場を開設したということです。どちらが先に到達してもいいですがあくまで世界平和は維持して欲しいものです。
ヴァージンの宇宙船、5月下旬にも宇宙飛行を再開 - 商業飛行も6月から開始へ(05/17)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230516-2680354/
そんな中リチャードブランソン氏率いるヴァージン・ギャラクティックは5月8日、サブオービタル宇宙船「スペースシップツー」の宇宙への飛行試験を、早ければ5月下旬にも再開すると発表しました。今から2年前の2021年7月、11日にはヴァージン・ギャラクティック創業者のリチャード・ブランソン氏が宇宙船「ユニティ(VSS Unity)」で宇宙飛行に成功。
ヴァージン社、宇宙旅行を成功、創業者が自ら自社船で、「正に魔法のようだった」(21/07/12)
https://www.travelvoice.jp/20210712-149200
次いで20日にはAmazon創業者でもあるジェフベゾス氏が自社ロケット「ニューシェパード」で宇宙旅行に成功。
ベゾス氏、初の宇宙遊覧 ブルーオリジンが有人飛行(21/07/20)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN200060Q1A720C2000000/
ブルーオリジンは同年10月にはドラマ「スタートレック」のカーク船長ことウイリアムシャートナー氏と一緒に同様の宇宙旅行に成功をさせたのも記憶に新しいですね。
「カーク船長」ことウィリアム・シャトナー、地球の美しさを語る(21/10/14)
https://www.businessinsider.jp/post-244109
世界平和とともに、こうしたわくわくする宇宙開発事業が進むことを願っています。