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【マスコミに物申す】公人は「聖人君主」でなければならない?

インターネットで飛び交う、IT・科学・経済のニュースから、独自の視点で「マスコミに物申す」第2回目

【マスコミに物申す】いつの時代から公人は「聖人君主」でなければならないと決めてしまったのだろう

 国民民主党の玉木党首がグラドルと不倫していたニュースが報じられるやいなや、マスコミはこぞって注目の政治家の不倫発覚を嘲笑うかのようにとりあげた。玉木党首の対応は早かったにせよ、このあと103万円の壁問題はどうなるんだろうとか、国民民主党が今後国会に影響する度合いは弱くなるのかとか、はたまた国民はまだ玉木代表を信用してよいのだろうかのような放送している。。。。

 私が放送に携わっていたころに担当していたある番組のパーソナリティが「正義をかざした番組を担当したら最後、キャバクラにもソープランドにも行けなくなるよ。」と言っていたことを思い出した。番組で「あなたの行動は社会人として胸を張れることなのか?親にも言えるのか?」などと言っているやつが、風俗街をちんたら歩いてるのを見られたら、ファンは興醒め、言ってることとやってることが違う、、、と番組から離れていくというのだ。だから聖人君主であり続ける自信のない自分は、正義を振りかざす番組は絶対やりたくないと胸の内を告白してくれた。実際は何年もパーソナリティを務めてくれたが、真面目な性格だっただけにその間は一切風俗街には足を運ばなかったに違いない。

 風俗街に足を運ぶことと不倫は、倫理的には全く意味合いが違うものではあるが、玉木党首のしてしまったことが、不倫でなくキャバクラで大騒ぎだったとしても、家族との対応は違うにせよ、国民からすれば似たりよったりである。

 因みに元衆議院議員で不倫を起こして議員辞職した夫をもつ金子恵美氏がワイドショーで発言したところによれば、言わないで良いような「長く付き合っていた」みたいなことを家族に話す前から発言しないでほしかったそうだ。なるほど親族だからわかる一言である。

 長いこと付き合っていたそうなので、すでに地元では誰もが知る噂だった、週刊誌も掴んでいたネタだったらしい。でもこれまでは玉木党首はそれほど有名でもなく、取り上げたところで週刊誌の販売数も伸びると思われていなかった。ところが、今回の衆議院選挙で国民民主党にスポットライトがあたったおかげで一気にスキャンダルとして湧き出たというわけだ。

 だからといって石破首相や岸田元首相に比べればまだまだ有名政治家とまではいかないレベル、山本太郎氏のほうが元タレントだし有名、そういえば蓮舫氏は今何やってるんだろうのほうが気になるくらいなのだが、なぜ一気に玉木代表にスポットライトが当たったのだろうか。これはある意味マスコミや週刊誌の「悪意ある」対応が大いに影響しているとしか思えないのだ。

 我々国民が注目しなければならないのはここだ。せっかく103万円の壁をくずしにかかろうとしているのだから、それが誰だろうと国民的にはありがたい、どんどんやってほしいはずなのだ。さらにいえば、週刊誌に不倫報道が掲載されても、ワイドショーで一斉にとりあげなくてもいいではないか。ところがマスコミは、国民民主党からスキャンダルが出たとなれば「出る杭を打つ必要がある=いい気になってる姿勢をいったん正す必要なある」的な役割があると勘違いしているとしか思えない行動にでてしまう。このおかげで今回の不倫報道を知った国民の中には「国民民主党はやはり良い気になっている」という色眼鏡をかけてしまった人も増えたと感じる。

 せっかく「良い気になる人が出てこないと政治改革はできない」というこのご時世に釘を打たれてしまってはまったく意味がない。石破首相についてもマスコミの対応はかなり非応援的姿勢がうかがえる。これがアメリカだったらまったく本人も動じないし、国民もそんなレベルの聖人君主で政治はやっていけないと知っているからやってくれそうな人を応援する=トランプ氏が当選するということなのだ。

 玉木党首も相手の小泉みゆきグラドルも、影に隠れようとせず、国を良くするためならなんでもしちゃうという姿勢を見せて国民を喜ばせてほしい。マスコミはもっと国を良くしていく方向に報道の舵を切っていかねばならないのだ。

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