BA9th 調整過程
こんにちは。
つぶあんトースト🍞です。
今回の環境は多くのデッキが存在していて、どのデッキを握るのが正解なのか、答えを探すことが非常に難しかったです。
※前置きが長いです。STEP3くらいからがメインとなってます。
はじめに
実は今回、初めてBAに参加しました。
BA当日に予定があり、なかなか参加できなかったのですが、今回は参加できて本当によかったと思います。
初参戦の割には、ダブルエリミネーション(スイスドロー形式)を突破できたのは、かなりの快挙な気がします。
それも調整のために誘ってくださった汀(みぎわ)#BEANSさんをはじめ、調整に協力していただいたレコ/recoさんやヌルヌル侍さん、メポ隊長さんのおかげだと思います。
本当にありがとうございました。
そして今回は、調整をしていく上で考えたこと、実際に自分が挑戦してみたことなどをまとめていきたいと思います。
次回のBAまでに成長するために。
STEP1 環境の概観を掴む
akiraさんの記事を載せておきます。
非常に分かりやすかったのでまだ読んでない方は是非ぜひ。
まずは、どんな環境になっているのか、僕なりに画像にまとめていたのでご覧ください。
環境の中心には[MRCロマノフ]が存在していると考えました。使用者も多いですし、[MRCロマノフ]というデッキを対策する、いわばメタカードを搭載するデッキが多く存在していたからです。1番メタられるデッキは、それほどまでに「強いデッキ」である証です。
[MRCロマノフ]の周りには、[青緑ザビミラ刃]や[ルドルフ天門]、[青黒リバイバー]が三すくみで存在していると考えました。[青黒ザビミラ刃]は[ルドルフ天門]に強く、[ルドルフ天門]は[青黒リバイバー]に強く、[青黒リバイバー]は[青黒ザビミラ刃]に強いという関係です。
また、[MRCロマノフ]との関係は次のようになっていると考えました。
青黒リバイバー側は速度面では、ギリ勝っているが、43%の確率で踏む<炎獄スクラッパー>、先攻を取られるとトリガー1枚でキルターンが遅れ、<MRC>の着地を許してしまう
青黒ザビミラ刃側は、メタ兼ドローソースである<サイバー・N・ワールド>を4ターン目or5ターン目に着地させる必要がある、いわばメタカードを引けるか引けないかの戦いになる
ルドルフ天門側は、ハンデスで相手を妨害しながら、手打ち<天門>から<ルドルフ>と<エルドラード>の同時着地を目指す、ただハンデスはあくまでその場しのぎで、TOP解決まで対策はできない
という感じでしょうか。
そのほかにも、環境デッキとして、[シータNエクス]、[赤緑ハンター]、[赤黒速攻]、[トリーヴァ tザビミラ]、[シャチホコエイリアン]などが存在していました。ここでは、環境デッキ間の関係を割愛しますが、それに近しいデッキをまとめたので合わせてご確認ください。(上部に添付した画像です)
また、今回は"その他"に分類されているデッキタイプについて考えました。どうしても、環境デッキが多い都合上、その他有象無象も増えて無視できないと感じたからです。
[ケンゲキオージャ]や[オーケストラ]、[ゾルゲワンショット]、[ネクラセラフィナ]、[死神]、[NEX]、[白騎士]、[Bロマノフ]、[オールイエス]、[5cカウンター刃]などなど...
ここから共通点を見つけて自分なりに分類してみました。それは、「環境デッキに比べて安定性は欠けるが十分な出力があるミッドレンジ」「予測不可能なコントロールデッキ」の2パターンに分けられました。
前者は、[オーケストラ]や[ゾルゲ]、[ケンゲキオージャ]などが該当します。コアなファンも一定数存在し、使用率は減りにくいと思います。
後者は、[オールイエス]や[ネクラセラフィナ]、[5cカウンター刃]などのコントロールデッキが該当します。<炎獄スクラッパー>や<ガードホール>、<ガンヴィート・ブラスター>、<エターナル・ソード>、<新羅ドラグムーン>など予測不可能なカードが数多く採用されているので、対策が困難です。速攻対策されていることが多い印象です。また、こちら側がある程度高いデッキパワーを持ち合わせていないと簡単に轢き56されます。
STEP2 各デッキ視点で
各デッキ視点でどのように見えているかさらに細かく分析していきました。結論から言いますと、最終的に[青緑ザビミラ刃]か[シータNエクス]で悩みました。
青黒リバイバー視点
[MRCロマノフ]がトップシェアで、[トリーヴァ tザビミラ]や[ルドルフ天門]も無視できないレベルで一定数存在しています。
[MRCロマノフ]に関しては、「43%のトリガーを引くか引かぬか」と「先攻を取られ分回られると厳しい」という問題を抱えています。後者はどのデッキにも当てはまることなので割愛しますが、前者はかなり重く見る必要があると思いました。ダブルエリミネーションで2回以上当たる可能性があり、そこで負けを1回以上してしまう確率がかなり高かったからです。負けられないわけではなかったものの、この負けが後に響くと考えました。
また、これは[ルドルフ天門]の<天門>にも同じことが言えます。
[青黒ザビミラ刃]やその他有象無象にしっかり勝つことができるようなデッキタイプだったとはいえ、トリガー運、いわばガチャを強いられるのはアリーナ向きではないと感じたため使用を諦めました。
ルドルフ天門視点
舐めたビートデッキは、ハンデスやトリガーで遅延しながら手打ち天門や<ガガ・アルカディアス>で制圧していけます。
[青緑ザビミラ刃]以外には、有利がついているのが強いところでしょうか。ただ、[青緑ザビミラ刃]にもこちら側の上振れ次第で、戦えないことはなかったです。(相当な上振れが必要)
有利対面が多い一方、不利対面である[青緑ザビミラ刃]が増えて、予選を抜けられないというのが怖かったため使用を諦めました。負けた人からドロップして形式で、使用率の高い[青緑ザビミラ刃]は、多く残ると考えたためです。
MRCロマノフ視点
どうしても<サイバー・N・ワールド>という墓地メタ、<シャーロック>というサイキッククリーチャーメタが重たいです。[青緑ザビミラ刃]や[トリーヴァtザビミラ]、[シータNエクス]、[5cコントロール]、その他有象無象に<サイバー・N・ワールド>が標準搭載されています。メタられすぎて厳しいという状況です。
<ボルグサンダー>で、ブチ切れビートプランがあるとはいえ、相手のトリガー1枚踏むことでジャスキルを取れないことも多いため、非常に厳しい展開を強いられます。
デッキパワーで誤魔化している感じがあるため今回は、使用を諦めました。
トリーヴァ tザビミラ視点
直近の大会(非公認ですが)でもそこそこな成績を取れていたので、最初は割とありなのでは?と思ってました。
<ヨーデルワイス>で、<四つ牙>を踏み倒せる確率をあげた構築です。
MRCに対しては、<サイバー・N・ワールド>と<母なる大地>のパッケージで耐えながら、<デストラーデ>で大量展開を狙います。
ビートデッキは、<デストラーデ>の鉄壁の守りで、耐久できるため、5分以上を出せました。[青黒リバイバー]もトリガーの踏ませ方次第で1トリで返せます。
[ルドルフ天門]も<ザビミラ>→<ガロウズ・デビルドラゴン>でじわじわ攻めることでなんとか戦えました。ただ、<ルドルフ>→<HELL>を連打されると厳しいです。
[青緑ザビミラ刃]にはワンチャンのイレブンで何とかなるのか?それでもやはり、刃の大量除去が重たいです。
[ルドルフ天門]と同じく、[青緑ザビミラ刃]が厳しいということで使用を諦めました。
シータNエクス視点
前寄せにすることでキルターンが5~6ターンと、刃の着地に間に合う可能性が十分にある、そんなデッキタイプです。
[トリーヴァtザビミラ]は除去が少ないため、<唯我独尊>を完成させることで、抗うことは可能でした。相手に連鎖させないように刻むのも大事です。
[ルドルフ天門]にも、ハンデスで<永遠龍>を発動させたり、<シューティング・ホール>や<GENJI>で相手のブロッカーを除去したりで戦えないことはなかったです。ただ、それだけ。不利なことに変わりはなく、勝率3割が限界でした。
どの対面も幅広く見れるため、魅力を感じ、使用デッキ候補になりました。
青緑ザビミラ刃視点
現環境で最も立ち位置の良いデッキで、[速攻]以外は微有利以上ついていると思います。
最速で動いて、5ターン目に<刃>を着地可能なので、[ハンター]や[前寄せシータNエクス]にも抗えます。
正直、「現環境の答え」だと感じていた部分が多いため、使用デッキ候補になりました。
STEP3 デッキを確定
ここで、[青緑ザビミラ刃]か[シータNエクス]で迷っていました。自分はタイトルにある通り、[青緑ザビミラ刃]になりました。決め手となった要因は次のようになります。
長丁場の戦いでは太い勝ち筋1本の方がプレミを減らせて結果を残しやすい、シータNエクスはどうしても分岐が多かった
無理対面がひとつしかなく、無理対面の使用率もそんなに高くない
十帝で「刃銀銀銀刃銀銀刃銀銀」といいながら毎日のように使用してきたデッキだからプレイには自信があった
ということで[青緑ザビミラ刃]になりました。
みんな[青緑ザビミラ刃]を使うのでは?と感じていました。だったら裏をかいて[青黒リバイバー]?その裏をかいて[ルドルフ天門]?そんなことを言っててはキリがないです。
STEP4 48枚を確定させる
まず最初に使ってた構築はこちらになります。
<青銅の鎧>を投入することで、2ターン目にブーストを打てなくてもリカバリーをしてくれるだろうという思いで採用しました。
刃ミラーでも、事故率を軽減することで勝率をあげられるのではないかと考えました。
ただ、調整過程で<斬込の哲>になっていきました。
その理由は次のようになります。
[天門]系統、[MRCロマノフ]、[エイリアン]には、4→6→10の動きで速度的に間に合っていた
場持ちがよく、<四つ牙>の進化元として優秀だった
<刃>からマナから出す時1マナ使用可能マナを生成できるため、<四つ牙>を3回出すことで綺麗に<大地>に繋がる
環境的に「少しでも早くブースト」<「ハンドキープしながら4ターン目から安定して動く」でした。
また、今回は<駿足の政>を採用しました。
3t ブースト、4t 政プレイ、5t 四つ牙というムーブを取れる
速攻相手に早期トリガーすることで、ワンチャンを作れる、ハンティングにより殴り返しパワーが2000
手札が0枚の状態から刃で見切り発車のプランを作れる、5枚サーチを1,2回繰り返せば<N>か<ザビミラ>は拾える
といった具合いで強いと感じ採用に至りました。小回りの効くカードでデッキの潤滑油となるカードでした。
汀さんとは、最後まで「哲の3枚目」か「政のピン投」かで悩んでいました。安定を取るか、潤滑油を取るか。ここはまだ答えがでないまま終わってしまいましたね。
(本当はもっと議論したかった)
STEP5 プレイングの確立
ルドルフ天門
有利対面ではあるものの、1番の鬼門でした。メンバーで僕以外ルドルフを持っていなかったため、僕がルドルフで、汀さん(+サポーターにレコさんやヌルヌル侍さん)が刃を使い、何回も練習しました。
わかったことについてまとめていきます。
〇「刃側が先攻の場合、ブーストは4ターン目以降で十分に間に合う」
要は、ためプランを取ることが天門側が結果的に辛かったです。
先攻2ターン目からブーストしてしまうと上の図のようになってしまいます。先攻なので、基本カードは4枚スタートで、カードを使う事にこちらの手札は、1枚減ります。ここで2回ハンデスを食らってしまうとどうでしょうか?。カードを2回使うと手札は0枚になり、4ターン目が空白の1ターンになります。これだと相手にEXターンを渡しているのと変わりありません。
ここで、<フェアリーライフ>を我慢することで、4ターン目にカードを1枚残すことができます。6マナある状態で1枚手札を残しておくことで、<ダンシングフィーバー>や<N>を使い、より大きなアドバンテージを得ることができるかと思います。
[天門]側は、最速で動いても6ターン目天門→7ターン目自壊クリーチャーで<ルドルフ>効果発動なので初動が4ターン目でも十分間に合っているかと思います。
〇「できるだけ相手に12マナ貯めさせてはいけない」
12マナに到達されると、手打ち<天門>から<ルドルフ>2面展開→4コストの除去→2コストで<ジェニー>の自壊があります。
<ルドルフ>の呪文次第では、全然追い詰められることがあります。(エターナルサイン連打とか)
12マナに到達される前に決め切る、または、<N>や<ヤヌス>、<ジオ・ザ・マン>を利用してリソースをしっかり回復しておく必要があります。
〇「1枚目のNはマナに埋めても良い、無理してキープする必要が無い」
これは、ハンデスされるくらいならマナに埋めてしまい、2枚目以降のNに依存しようという考え方です。
青マナがない状態でNをキープしても、手札にあるNは価値がありません。
ただ、青マナが埋まっている場合は、キープがマストだと思います。
刃ミラー
他のデッキのミラーよりは難しいことはありませんが、2点気をつけることがあります。
〇「先だし刃より後だし刃」
刃は場に出すと大量展開はできますが、大量除去も可能です。ミラーであれば相手も同じです。先だしは基本的に「どうぞ、除去してください!」と宣言してるようなものです。
ただ、ひとつ例外があります。次のターンに相手は刃展開→ザビミラが飛んできてくるとわかっている時。そして相手は7回以上銀を場に出せない時。かなり限定的です。
寝かせ刃1体以上作る&他盤面にクリーチャー6体出すことで相手のワンショットを耐える可能性が出てきます。ラス盾2枚条件です。筆者は1回これで耐えたことがあります。(この筆者運だけすぎる)
〇「Nは絶対立てない」
Nを出すことは相手にもリソースを与えていることにもなりますし、1ターン相手にターンを渡していることに変わりないからです。
ただ、これにも例外があり、相手のマナが3マナ以下の時又は、こちらのマナがかなり強く、相手のマナが4マナ以下のときです。つまり、先攻で2、4、6ができ、相手が事故っている時なら問題はないということです。
できる限り、出したくはないですけどね(笑)
MRCロマノフ
N引けるか引けないかの戦い。とにかくブーストとNを繰り返すのみ。解説することなし。
STEP6 いざ、本番へ
当日のコンディション。これはかなり大切になってきます。少しでもストレスがあるとプレミに繋がりかねません。
自分は、当日、試合が終わるまで野菜や油っこいものは口にしていません。(部活を思い出す)
朝食は、正月に残ったぜんざい。糖分をしっかり摂取します。
試合の間に食べる昼食。炭水化物を中心に消化の良いものを取りました。アンパンとかですね。
試合の空いている時間には、ラムネを摂取してこまめに糖分を補給。ラムネは手を汚さずに糖分を摂取できるためおすすめです。
余談
見てください。この素晴らしい手札を。ちなみに自分が先攻。後攻の相手はハンタービートです。
盾に大地があり、手札の大地を相手に打つことで遅延。また、ダンシングを引けたため、2,4,6,大地,刃ができてなんとかなりました。
おわりに
今回は初めてのBAだったということで、挑戦してきたことをまとめてきました。
この調整方法は、自分に合っていたので良かったと思います。
今後も出場の機会がありましたら、負けた雪辱を果たすべく、しっかり準備して出場したいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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