keyball44mod choc版試作 (3)     

いよいよkeyball44を再現するためのsu120上の実装について解説していきます。

回路図の対応関係

まず、SU120で想定しているリセットスイッチの位置やTRRSジャックの位置はkeyballでも同じピンを使用しているので、特に変更不要です。GNDやVCCもSU120の標準的なジャンパブリッジで再現できます。そうなると、対応関係を整理する必要があるのはキースイッチの行列の配置と、トラックボール基板の配線、あとOLEDディスプレイへの配線だと思われます。
回路図とにらめっこすればわかる話ではあるのですが、私が再現に成功したピン配置の対応メモを残しておきます。

右手用

右手がBallあり側との想定です。

Ballあり右手用ピン配置対応図

今回OLEDは私が取り付けを行っておりませんが、A/Bのピンの他、VCC,GNDをつなげば表示できるはずです。SDA,SCLともにPullUp抵抗も必要そうなので、別途購入が必要ですね。
また、Ballについては、3番と5番にGND、4番にVCCの接続が必要です。VCCは5Vと3.3Vなどと別れているわけではないので、全て共通で問題なかったです。(無線化する方はBall回路の駆動電圧に苦労している印象ですが、ProMicroとBallに5Vをかけても問題ないとの認識です)右手側はkeyball44の回路図上での配置が実際の見栄えと左右逆になりますので、その点だけ注意が必要です。(回路図上でPOIUYの順になっている)また、JP1でCOL0とROW3をダイオードで接続する部分は左手用を判別する配線になりますので、右手側では不要です。

左手用

Ballなし左手用ピン配置対応表

こちらが左手用です。左手は回路図もQWERTの順で実物の見栄えと一致するのですが、注意点として、COL0とROW3の間をダイオードで接続する必要があります。回路図でいうところのJP2を有効化する必要があります。また、左手側はBallの配線が不要です。特にGNDに落とすなどもしなくて大丈夫でした。

完成したkeyball44mod

keyball44mod

以上で完成しました。Choc用ソケットとダイオードを取り付け、対応表に従って配線し、適当にプラ板で土台を作りました。
ちなみに、Ball回路の配線は以下のようになっております。

Ball回路の配線

見えづらいかもしれませんが、コンスルーの片側に直接リード線をはんだ付けしました。コンスルーはL字の入手方法が分からなかったので、通常の直線型のコンスルーを使用しています。この方法で導通にも問題ないですし、取り外してkeyball61に戻すこともできております。

さいごに

かなり手作り感あふれるkeyball44modですが、使用感としては全く問題ないです。Kailh Choc Pinkの軽さがとても快適で、選んで良かったと感じています。Twitter上でもkeyballをChocで運用したいとの意見は見ていたのですが、ボールの上のキーが押しにくすぎるだろうとの指摘も出ておりました。今回基板を高めに取り付けることで、違和感なくボール操作とキーボード操作が両立しています。
とりあえず使えるようになったので、この後はカラムスタッガード化と立体化を行っていきます。

この記事はkeyball44mod(Choc, Colum Staggered, 立体配置)で書きました。


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