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トラックボール用のベアリングについて

お久しぶりです。
相変わらず自設計のShoebillに満足しており、あまり自キ活が捗っておりません。そんな中ですが、最近得た知見で一部の人には有益だろうという情報を共有しようと思います。

トラックボール用のベアリング

私がShoebill43TGを設計するのにあたって、九嶋さんのPMW3360ブレイクアウトボードの設計を活用させていただきました。このトラックボールユニットはベアリングを3つ使用します。私は自設計のキーボードをJLCPCBに発注する際に最低数の5セットを頼みましたので、ベアリングを台数分揃えようとすると15個必要となります。ここで、金額をケチろうとして中華製ベアリングを購入してしまいました。

こちら、確かに安いのですが、ステンレス製と書かれているものの、どの種類のステンレスであるかは書かれておりません。そして、使用しているうちに表面が錆びてきてしまいました。


錆びたベアリング

上の画像が錆びたベアリングです。汚いのでぼかしをいれていますが、トラックボールと接する側面が真っ黒になっています。これは拭いても取れません。

そして、現在はNSKのこちらのベアリングに換装しました。

https://www.monotaro.com/p/8892/7422/

一つ199円なので、amazonのものと比べて3倍ほど高価です。
材質もSUS440Cで安心ですし、何よりもやはり精度が良く、トラックボールの転がりも滑らかです。

なぜベアリングが錆びたのか

まず、ベアリングの表面が錆びたのには、手垢が付着しつづけるというトラックボールならではの事情があります。amazonの中華製ベアリングも直接手に触れるような用途でなければ全然問題なく使用できる物だと思われます。また、ベアリングをNSKに換装してから2か月ほど経ってはいますが、まだ夏場の手汗が付着していません。よって、本当にNSKのベアリングなら大丈夫なのかという疑問は残ります。とはいえ、NSKのベアリングはやはり回転のなめらかさも3倍の値段なりの違いを感じております。
以上、皆様はベアリングのような大事なパーツでケチらない事をお勧めいたします。
あとは、適宜清掃する、シリコーンスプレーなどでコーティングする(簡易にはワセリンとかでも良い気もしますが)、なども必要なのでしょう。年に一回600円かけてベアリングを交換してしまうというのもアリな気はします。

この記事はShoebill43TG Marbleで書きました。
(Topの画像はKEEB_PDに出した後、ロータリーエンコーダのノブをマーブルに換装したものです。ふじっこさんの作品は素晴らしいです。)

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