男色悦楽園 ~初体験的なやつ~
今日は渋谷で5時~♪
ではなくて!
ダイヤルQ2で出会った太目のおじさまとの約束は……。
詳しくはこちらを参照。
https://note.com/two_wood/n/n6440d7ac7847
表参道で6時でした。
表参道、千代田線ホームの一番端。
あれ? どっち側の端だったっけ? まったく思い出せないや。
約束の時間の少し前、俺は待ち合わせ場所に到着していた。
あの頃から5分前行動を徹底している。
今でもそうだ。
時間に余裕を持って待ち合わせ場所に行くように心がけている。
出会い系アプリで約束して待ち合わせするときも5分前行動だ。
だから───
「すみません。少し遅れます」
と、メッセージが届いたときは若干イラッとする。
少し遅れるならまだしも「30分くらい遅れます」とメッセージが届いたときなどは「じゃあ日を改めることにしましょう」と返信するくらいだ。
では、約束をした太目のおじさまはどうだったかと言うと……。
俺と同じく5分前行動をとるタイプの方だった。
待っている間、緊張する間もなく、おじさまは現れたのだった。
時間厳守するところは好感が持てる。
そして、見た目はと言うと……
少し鍛えている感じの太目のおじさまだった。
あの頃は電話のみでのやり取りだけなので、画像交換が出来ないのだ。
電話だと、パパ感が強いおじさまのイメージだったんだけどなぁ~。
パパという感じはなかった。
ドテッとしたイメージだったのに、ガッチリした太目のおじさまだった。
でも、もちろん、タイプの範疇内だったので……。
「俺で大丈夫かな?」
という定番の問いかけに、俺は静かに「はい」と答えた。
「じゃあタクシーでウチに行きましょう」
ウチ!? いきなりお持ち帰り!?
待ち合わせ初体験なので、まずはお茶をとかなのかと思っていた!?
戸惑いながらも、表参道交差点付近でつかまえたタクシーに乗り込んだ。
向かった先は───
中目黒だ。
エグ〇イルを輩出したL〇Hがある場所だ。
L〇Hが手掛ける飲食店もある街だ。
芸能人たちが良く口にする街だ。
そんな街の大通りに面するマンションの前にタクシーは停車した。
え? このマンション!?
なんだかすごいトコに連れ込まれるんだなぁ~。
実際、太目のおじさまの部屋は広くて素敵の空間だった。
20代前半の俺にはよりそう感じた。
あとから聞いたのだが、このおじさまは社長だったのだ!?
高級そうな革張りのソファーに座っていると、中国茶をだしてくれた。
温かくて、とても美味しかった記憶がある。
おそらく初めてゲイと待ち合わせすることで、緊張から喉が渇いていたのだろう。何杯もおかわりしたくらいだ。
真横に座って、優しく俺のことを見ていていた太目のおじさまが急に行動を開始した。
太目おじさまの左手が、俺の右太ももにそっと撫ではじめた。
どうなるかは、もうお分かりのことだろう!
このまま一気に太目のおじさまはヒートアップ。
「エッチなビデオ見たことある? 今から一緒に見ようか」
「こんな風にされたことある?」
「してみようか?」
完全に太目のおじさまのペースだ。
ソファに座りながら、ズボンとパンツだけを脱がされた。
「そのままビデオ見ててね」
俺がドキドキしながら、ビデオを見続けると……。
太目のおじさまは、床に座り込んで、ゆっくりと俺の下腹部に顔を近づける。
お口の恋人ロ〇テ。
今、まさに大手お菓子メーカーのキャッチコピー状態だ。
男性初体験の瞬間だ。ものすごい快楽の波が押し寄せてくる。
たぶん恍惚の表情を浮かべていたと思う。
初体験にしては、長持ちした方ではないかと……。
快楽の波に飲みこまれながら、フィニッシュ。
しかし、若さゆえ、萎えることはなく、まだまだ戦闘状態。
その光景に太目のおじさまは「すごいね~」と嬉しそうに微笑んでくれた。
これはまだまだ第1ラウンド。
インターバルは中目黒のオシャレなお店で一緒にゴハンを食べたりして。
食後に「ごちそうさまでした」と告げると、太目のおじさまは微笑んで頷くと「今夜、泊まってゆけるかな?」と問いかけてくる。
当時、実家暮らしだった俺は、おそらくそうなるだろうと考えていて既に「今日は帰らないと思う」と言って出かけてきたので、もちろん泊まれる。
部屋に戻るとさっそく第2ラウンド開始。
結局、何ラウンドの試合は行われたんだっけ?
明け方まで、太目のおじさまは、ねっとりと責め続けてくれて……。
翌朝、俺は昼前にはバイト先に行かなければならない。
でも、太目のおじさまは、長時間の試合に疲れたのか、なかなか起きてこない。
仕方がないので、置き手紙をして、俺は部屋をあとにした。
めくるめく一夜。
男性との初体験を終えた俺の身体には、触れられていた感覚が残っていて、高揚した気持ちを抑えながら、帰宅したのを今でも覚えている。
今後、何回か、そんな夜をこのおじさまと過ごすことになるが、それはまた別の話だ。