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男色悦楽園 ~はじめての二丁目的なやつ~

だぁれにも内緒でおでかけなのよ~♪

さて! 『はじめてのおつかい』のテーマソングで今回はスタート。

はじめてのおつかい、ならぬ。

はじめての二丁目。

俺がはじめて新宿二丁目に足を踏み入れたのはいつだっただろうか?

海〇館が出版しているデブ専系ゲイ雑誌!

【月刊サ〇ソン】

G-〇en、バ〇ィなどが次々と休刊する中、最後まで残っていたゲイ雑誌だ。

だが、時代の流れなのか? コロナ禍の影響なのか?

残念ながら2020年6月号で休刊。

俺の青春、俺を覚醒に導いた雑誌が……と嘆いていたのも束の間。

【サ〇ソンMINI】として奇跡の大復活!!

20代前半、はじめてゲイ雑誌『月刊サ〇ソン』と出会って、
購入することに成功した俺。

前回の覚醒的なやつを参照。
https://note.com/two_wood/n/nb4c7e236009d

インターネットが普及していなかった時代。

今まで知り得なかった情報が、ドドドッと流れ込んできた。

ル〇エールなどのゲイショップ。
ゲイバーなどの情報。
ハッテン場の情報。

そして……。

ゲイビデオの情報だ。

太目のおじさま、太目の若者が、全裸で大胆なポーズを取っている写真が載っているパッケージに胸はドキドキだ。

まさに頭ふらふら、心ゆらゆら、0―GLОVE状態だ。

この例え誰が分かるんだよ! 
と、自分にツッコミを入れつつ、先に進むことにしよう。

ゲイ向けのアダルトなビデオが存在するのか!?

映画、ドラマ好きな俺は映像全般が大好きなので興味津々だ。

性的嗜好から、出演モデルは太目以外に眼中はない。

雑誌に載ってるビデオの広告を食い入るように読み込む。

広告に入れられる文字数からなのか? 謎のアルファベットが……!?

《Pは膨張して》《Aモロ感》などの文章に俺は「?」となる。

Pってなに? Aってなに?

まるでコードネーム《007》こと、ジェームズ・ボンドが暗号に挑むように、俺もこの暗号解読に取り掛かる。

しかし、そこは覚醒したばかりとはいえ、俺もゲイの端くれ。

すぐにピンときた!

P=ペ〇ス。いゆわるオ〇ンチン。

A=ア〇ル。いゆわるお尻の穴だ。

なるほど、なるほど。

暗号も解読し終えて、再びビデオの広告から、内容を読み解く。

どのビデオを購入するか、迷いに迷って……

いざ! 新宿二丁目へ!

これが人生初の新宿二丁目だ。

目指すはゲイショップ、ル〇エール。

どきどきしながら、店内へ。

まさに、まさに頭ふらふら、心ゆらゆら、0―GLОVE状態だ。

いやいや! もうその例えはいいって。

無事に店内に潜入した俺は真っすぐにビデオコーナーへ。

棚の前で迷わず、お目当てのビデオを手に取る。

その間、わずか数秒。

そのままレジへ。

さっと会計を済ませて、店の外へ。

店内に滞在していた時間は1分もなかったのはではないだろうか。

いやぁ若かった。今ではゲイショップでどきどきしたりもしない。

なんなら、コンビニと同じ感覚で入れるくらい。

そして若かりし日の俺がはじめて購入したゲイビデオは!!

───海〇館サ〇ソンビデオ(VHS)『男まつり』

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内容は……

Part①40歳・50歳の中年太目達があり余る欲望をすすり合う!
Part②30代、営業マンが敏感によがり泣き激しく精を抜く!

かなりお世話になりました。何発これで出したことか。

でも、でもね。

今、モデルさんを拝見してみると……

「あれ? そんなにイケないなぁ~」と思う。

なぜこのモデルさんたちに心惹かれて購入したのかは謎だ。

けれど、それは俺のゲイビデオヴァージンを奪ったお相手。

一生忘れることはありません。

ありがとう海〇館!

ありがとうサ〇ソンビデオ!!

ありがとう男まつり!!

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