はじめて同人即売会に行ってきた話
Hallo, New World
11/10(日)に大田区産業プラザPioにて開催されたコトノハーズフェスタ、並びに同時開催となったゆかりコレクトときずなフリークスに客、いや合成音声を愛する同士として参加してきた。
これらのイベントがあることを知ったのは11月はじめでかなりギリギリだったが、見つけられたことを幸運に思っている。
かの有名なコミケには一度行ってみたいとは思っていたが、今回で「同人即売会」の空気がどのようなものかを知れたのはとても良かった。
実はニコニコ超会議にも「超ボーマス」という同人即売会ブースがあり、私は2022年、2024年に行ったことはあったが、ニコニコ超会議の中のブースということもありいわゆる「本場」の同人即売会は今回が初めてだった。
以下今回の参加で感動したことを自分の視点から書いていくが、少々性的な内容を含む(見出しに印をつけます)ためご注意を。
ただ一番言いたいところがそこに詰まっているため、正直読んでほしいところではある。
いざ入場
京急蒲田駅から出たら会場である大田区産業プラザPioはすぐ目に入ってきた。
朝起きるのが遅かったため到着は昼ごろになり、買うもの買って帰ってくる人も見られた。
その人の手には今回のイベントのパンフレットらしきものが見られ、それが目に入ったことでわくわく感が増してきた。
徒歩数分で到着した。
会場は一階にあり、ガラス張りであったため建物に入る前に中の様子を見ることができた。
見てみるとかなり人が多くいるみたいで、それだけ自分が好きなものを好いている人が多いと直感的に感じられて心があったかかった。
建物に入るとすぐ受付があった。
ネット上でチケットの事前販売があったみたいで、それだと1,200円で入場できたらしいがそこまで調べていなかったので当日販売の1,500円を支払うこととなった。
代金を支払うと、イベントでよくある腕に巻き付ける紙のバンドと、先ほど目に入ったパンフレットが渡された。
さて、待ちに待った景色を見に行こうではないか。
自然科学の基本は観察から
特にお目当ての作家さんがいらっしゃるかどうかの情報は調べずに来たため、まずは回ってみようと思う。
各ブースの配置はこのように(XのポストのURLを埋め込んであります)なっている。
左のオレンジのところではきずなフリークスというイベントとしてVOICEROID紲星あかりの二次創作作品を主に扱っており、同様にその右の紫のところではゆかりコレクトというイベントとしてVOICEROID結月ゆかりの、真ん中から右のピンクと水色のところではコトノハーズフェスタというイベントとしてVOICEROID琴葉茜・葵の二次創作作品を主に扱っている。
右側の「企業」のブースでは公式様方が出店なされていた。
結果としては計4周くらいまわったのだが、人口密度がそこまで高くなかったためにできたことであり、次参加するときは予習が必須だと感じた。
きずなフリークスエリアから、ゆかりコレクトエリア、そしてコトノハーズフェスタエリアへと軽ーく見ていった。
ちなみにマスクとメガネという完全武装である。
今考えると何を恐れていたのか分からない。
販売していたのは同人誌だけではなく楽曲CD、アクリルスタンドやキーホルダー、3Dプリンターの作品、アクセサリーなど多岐に渡っており、見るだけでも満足感を得られるような空間だった。
中には長蛇の列のあるブースもあったが、私には誰か分からなかっため後で調べてみようと思う。
一周目は特に買うものも決めず、様子見という形でまわった。
いいなと思っていた同人誌が、後で訪れたときには売り切れていたという体験ができたことは良かった。
「コミケは戦場」
意味しているところは少し違うと思うが、言い得て妙だと感じた。
ここに住みたい(ほんのちょっと性的内容含む)
パンフレットやXでの広告を見ながら2周したのち、3周目にて物品の購入に踏み切った。
各ブースにはポスターがあるのだが、まあ同人即売会への偏見をもつ皆さんなら想像できるとは思うが、中にはかなりH、いや一般にR18なものもあった。
最初はそれらに対して「うわマジである…(笑)」みたいな感動ありちょい引きありのような感情ではあったが、よくよく考えてみるとこの世界に入り込んでいるのは自分である。
「郷に入っては郷に従え」的な気持ちでもう一度周りを見渡してみると、世界が変わって見えた。
当たり前だよな。
別にHなものを好きなことは全く悪いことではないじゃないか。
公の場でなら遠慮すべきなのはもはや言うまでもなく常識だけど、このようなイベントでは遠慮すること自体がクリエイターさんと客両方への損害とも言えるのではないか。
と、半ば変態の覚醒的なことを考えていると、「ではなぜ性的なものに興味があることが咎められるんだろう」という疑問がうかんだ。
これに対し、「ドラえもんのしずかちゃんに対する解釈」が原因の一端を担っているという結論に至った。
ドラえもんに登場するしずかちゃんの「のび太さんのエッチ!」というセリフは有名だが、これをどう解釈するかがこの問題の肝だと考えた。
というのは、状況的には明らかに「のび太に入浴を『覗かれた精神的ダメージ』」に対してのセリフであるが、このセリフからは「のび太が性的なものに興味があること自体が悪い」という解釈がごく自然にできてしまう。
これが人々に無意識的に「男子が性的なものに興味があることは悪である」という考えを植え付けていると考えた。
実際、私たちは女子が性的なものに興味があることに対してあまりマイナスイメージを抱かないのではないだろうか。
R18の同人誌を購入していった女性の方も少なくないように思えた。
原因のうちの一例ではあると考えているが、かなり説得力はあると思う。
私も、このある意味での催眠にかかっていたように思える。
話を戻すが、この同人即売会という空間ではそういう意味ではとても居心地が良い空間であると感じた。
何も遠慮し、恥ずかしがることがないからである。
正直、ここに住みたい。
心が超絶穏やか。
購入してみよう!
今回の目的は会場の雰囲気を感じることだけではなく、イラスト集を購入したいと考えていた。
XでVOICEROIDを描いている絵師さん方はかなりフォローさせていただいているが、欠点としては消えてしまう可能性があることだ。
昨今の生成AI問題でプラットフォームをXから変えてしまうばかりかXに投稿されている絵を消していってしまう絵師さんが見られたことによるある種の焦りもあった。
しかし大きい理由としてはただ単に、かわいいイラストを手元に置いておけることって素晴らしくない?という何ともない動機である。
私は初対面には強い方なので、「こちら一冊頂いていいですか?」という感じに完璧に良客になりきった。
「こちら一冊頂いていいですか?」はテンプレ化して良いと思う。
ただ私はかなり「良い人」であるようで、今回はすべて素晴らしかったため問題は無かったが、見本を読ませていただいた際にコレジャナイ感がしても購入してしまいそうである。
お人好しな金づるから脱却したいとはいえこの性格は簡単には曲げられなさそうである。
こうして目的のイラスト集と、いくらかの物品を購入して荷物はホクホク、財布は極寒な形で楽しんだのであった。
さいごに
同人即売会、いや~いい空間ですな。
みんなの「好き」が充満していた。
すっごく感動した。
だが友人と来たいかと言われるとちょっと悩むかもしれない。
目的によるが、少なくとも秘密を共有できるくらいの関係でなければハードルは高いんじゃないかと思う。
次の開催があれば、また一人で参加しようかなと。
あと、コスプレをなさっている方もいた。
男女関係なく。
ああやっぱりいい空間だ。
ちょっと驚いたことは小学生の女の子もお客として参加していたことだ。
子供にも合成音声が好かれているのは良いとは思うが、同人即売会に来るとはかなりの強者…。
一つ後悔したことは、支払いに大きな額の紙幣を使ってしまったことだ。
その際は快く受け入れていただけたが、500円単位のものが多いため次はある程度両替してから行こうと思う。
という感じで、はじめての同人即売会参加の記録を締めようと思う。
質問は受け付けないのでご注意を。
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