筑波編入試験合格までの流れ
どうも、こくばです。この度筑波大応用理工学類の編入学試験に合格したので自分の合格までの流れを振り返りたいです。特にこれから受験校を決めて動き出さんとする高専3~4年生の方たちの参考になればうれしいです。
スペック
あんまり賢くない高専(学習到達度試験の順位がけっこう低い)の電子科です。
TOEIC~715点(2020/11受験)
席次は
1年~2位 2年~5位 3年~4位 4年~13位 だったと思います。
自分らの科は定期テストの過去問もらって暗記すればこれぐらいかこれ以上の順位に行けるんで、賢さのバロメーターとしてはあんまり参考にならないです。
年表
1~3年
大学編入を視野に入れて高専を選びました。テスト1週間前ぐらいからテス勉(過去問暗記)をするルーティンをきっちり守って進級しました。部活は3年の高体連でやめました。やめた後はゲームして、プロ野球見てのクソみたいな生活を送ってました。編入勉強は一切してないです。
3年9月に同高専電子科OBOGの方が高専までわざわざいらっしゃって、先生方ではなく元学生主催の進路説明会をやってもらいました。北大と筑波大の説明があり、これきっかけで筑波大に興味を持ちました。当時は田中賢介の引退試合と被ってて早く帰りてえ…と思ってましたがこの説明会参加がなかったら多分編入できてないです。
また、夏休みにやったトウモロコシ加工場のバイトでTOEIC830点の地元の大学生に出会い、おすすめの教材・勉強法を教えてもらいました。
4年前期
4月からTOEICの勉強を始めました。コロナウイルスのせいでオンライン授業が始まりましたが、全部ミュートにして音読、シャドーイングをしたり単語覚えたりしてました。そのおかげあってか5月16日のTOEICIPテストで625点を叩き出しました。「工学部編入はTOEIC600点で十分」みたいなのは聞いてたので、余裕こいてまたゲームしてプロ野球見る生活に戻りました。
が、対面授業に戻ったら先生方は進路の話とかをちらほらしてくるわけです。「北大とかその辺のレベルのとこ目指す人はそろそろ始めないとまずいよ」と言われ、帰って大急ぎで編入勉強のことを調べました。夏休みから数学の教科書の復習を始めました。これが編入勉強のスタートです。
結構ブログとかで簡単やとかこれから始めろといわれてる編入数学徹底研究を買って解くも全然できなかったです。戦慄しました。これやもっと高いレベルのものをやらなきゃアカンのかと…
4年9~12月
徹底研究の解析学のとこが一通り落ち着いたので徹底演習を買いました。これも初めて見た時衝撃を受けました。問題が難しい…焦りに焦ったので後期からは内職をすることに決めました。
また、TOEICIPは筑波じゃ使えないということ、そしてどうやら600点台じゃ物足りないかもという話を聞き、11月受験に向けてTOEICの勉強も並行して行いました。
10月は進路相談がありました。コロナのせいで例年よりだいぶ遅れてます。ここで自分は第一志望筑波大応用理工、第二志望豊橋技科大電電と書いてgoogleformの進路調査票を送りました。が面談当日、今のレベル(この時クラス15位/28人)じゃ筑波はおろか豊橋も厳しい、なんなら今年は専攻科希望者多いからどうしても進学したいなら他高専の専攻科を視野に入れろとのアドバイスをされました。え、筑波は…?みたいな感じでしたが筑波は何年か前ずっと1位だった人が努力し続けてやっといけたから~と言われました。お前じゃ筑波は無理や、現実見ろ。まで聞こえました、これは言ってないけど。その日落ち込みました。ちゃんと泣きました。ですが僕には持ち前のポジティブがあります、TOEICの点数とって認めてもらうんや!のメンタルに切り替えました。
11月のTOEICは定期テストと被っててめっちゃしんどかったです。前回は語彙力に乏しく、また点数高かったリスニングで底上げしようと思い、その2つを重点的にやりました。
12月の頭、受験から3週間も待たせてようやく結果発表です。715点でした。とりあえずこの結果とともに再面談しました。TOEICに関してはどこの受験にも十分だから、理系科目をがんばれとのアドバイスを頂きました。筑波受験に関してはあんまり応援されたような気がしなかったけど、これで少し自信つきました。
studyplusの記録によると9~11月の平均勉強時間は2.7h/dayでした。すくな…
4年冬休み~4年2月
大学編入のための数学問題集と過去問特訓を買い微積の範囲を完璧に抑えようとしました。また冬休みから今まであんまりやってこなかった線形代数と力学の勉強を始めました。ここで改めて時間が足りないことに気づきました。この頃から危機感により勉強時間が6h/dayぐらいまで増えました。冬休みが明けても力の限りの内職を行い線形代数はある程度の理解のレベルまで来ましたが、力学が全然ダメでした。しかも内職の影響で専門のテストで27点取って再試になりました。その再試受けたのクラスで2人だけでした…
4年春休み
まず初めに3年の時行った進路説明会の主催だった先輩のブログから多くの大学の過去問のデータをもらいました。この時ざっと筑波のものに目を通しましたが、全然できる気がしません。春休みは力学については実践的な演習を始め、またノータッチだった電磁気の勉強も大急ぎで取り掛かりました。力学4:電磁気6ぐらいの比で勉強してました。3月の終わりごろには力学、電磁気ともに色々な大学の過去問を解きまくるフェーズに入りました。この頃になるとある程度理解が深まっているので割と楽しんで過去問演習してました。また力学電磁気以外にも筑波で出る複素数、技科大で出る確率についてもちらほらやってました。
春休みの勉強時間はだいたい8h/dayです。やった日とやってない日の差が大きかったです。
5年4月~6月
学校が始まり、進路の話とかするわけですが、この時自信なさそうに第一志望筑波にしてた記憶あります。先生と進路の話するとき声小さかったです。あと併願校を都立大システムデザイン学部と長岡技科大にしました。完全に試験のレベルと受験科目のみで決めました。長岡は学生が書くタイプの志望調書があり、4月はそういう活動で勉強時間が減りました。
5月は数学の全範囲の復習、そしてその息抜きに物理の過去問演習を行いました。数学は忘れてるとこやわかんなくて飛ばしてたとこが結構ありましたが、この頃になると頭が研ぎ澄まされていてすぐ理解できました。また北海道に緊急事態宣言が出てまたオンライン授業になったのでフルミュートフル内職しました。8h/dayの勉強のペースが戻りました。5月の終わりごろには前年度の筑波応用理工の過去問をちゃんと時間測ってやりました。数1~7割、数2~満点、物1~3割、物2~8割ぐらいの出来でした。悪くないなと思い6月から過去問を使ったプレテストを始めることにしました。またこの頃には問題集や過去問演習の中でわからなかったところを重点的にやるというスタイルに変えました。あと面接の対策も始めました(遅い)。大学についてちゃんと調べたり過去受験者の受けた質問に対しての準備や自分のやりたい分野について本借りたりネットで調べたりしてノートにまとめてました。いろいろ調べる中で数学・物理の知識がないと読み進められない箇所があり、ここでようやくなぜ勉強するのか、そしてなぜわざわざ難しい試験を行うのかがわかりました。
5年7月(受験スタート)
正しくは6月下旬からです。6月26日に長岡技科大の試験があり、その1週間後に都立大、そしてそのまた1週間後に筑波というハードスケジュールでしたが、これにより気の抜く暇がなくずっと試験モードでいられました。
試験については別記事で詳しく書きますが、思ったより長岡が難しくて思ったより筑波が簡単でした。それぞれ2週間ぐらい待たされて結果来ました。全部受かってました。
まとめ
年表を長ったらしくツラツラ書いちゃったんで自分の編入勉強でよかった点・悪かった点についてまとめたいです。
よかった点
・TOEICとるのが早かった
TOEICを11月、冬休み前にとれたんでそれから半年以上もの間、エネルギーをすべて理系科目に注げました。あとTOEICとっとくと自信つきます。これは英語苦手な人でも同じです。編入試験って普通の大学受験とちがって模試とかがないので(数学だけやってるとこあるけど)、TOEICみたいに客観的にもデータとして実力・頑張りがわかるケースが少ないです。
・いろいろな説明会に行った
第1志望である筑波大を目指すことになったのは先輩方主催の説明会がきっかけです。また北大に行かれた先輩の方からは自分は決して席次が優秀じゃなかったけど編入成功できた。とのお話があり、大変勇気をもらいました。
自分は低学年のときからそういう説明会に行ってました。参考にならないのも多かったけど、数うちゃ参考になるのにも巡り会えます。
本州の方だったらZENPEN主催の説明会もやってるっぽいので、積極的に参加しましょう。
・周りに流されなかった
僕のクラスもっと言えば学年自体勉強の意欲が低く、推薦もらって技科大・専攻科行くべ!wみたいな人が多かったです。別に彼らのその選択を否定するつもりはないですが僕は技科大や専攻科はあんまり行きたくなかったので早めに学力試験を受ける方にシフトチェンジしてコツコツ勉強してたのは英断だったのかなと思います。だから勉強もずっと1人でしてました。さびしかった…
・運がよかった
身も蓋もないですが運がよかったです。同じ高専に編入に向けて熱心に活動されていた先輩方がいたことや、短期バイトのTOEIC強者の先輩との出会い。
なんならTOEICのスコアも運ですし筑波の倍率が例年よりかなり低かったのも運です。初詣とかはちゃんと行きましょう。
ダメな点
・志望校決めが適当
筑波には3年生ぐらいから行きたいと思ってましたがちゃんと調べたのは5年生になってから、併願校は完全に試験科目等の打算で決めてしまいました。筑波受かったからまあよかったですが、よく知りもしない大学の受験って大学側に失礼ですし、もしそこに通うことになった時後悔することになったと思います。正直説明会では道内の大学+技科大ぐらいとしか触れる機会がなかったので、3年生でゲームとかしてる暇あるならもっと自分から大学について調べて、何の研究をしているのかとかを把握した上で受験校を決めるべきだったと思います。行きたい大学が決まれば勉強のモチベーションUPにもつながります。
・授業を聞いてない
最初の方にも書いてますが授業全然聞いてないです。アホだからそれがかっこいいとでも思ってたんですかね。定期テストの過去問暗記するだけのなんの身にもならない勉強してました。高専の授業の内容は普通に編入試験に使われますし、試験に出なくても高専生活や大学生活に役立つと思います。学校のカリキュラムっていうのは合理的に作られているんです。授業ちゃんと受けて本質的な理解をしておくとのちのち絶対楽です。
最後に
本当に長くなって申し訳ないですが、ちょうど1年前のこの頃自分も編入勉強をスタートしてたと思うのでその時の自分にするつもりでアドバイスしたいです
まず1つ目は席次が原因で志望校を諦めるのはやめた方がいいということ
自分は席次が原因で筑波大編入をやめさせられそうになったが無事合格することができたし、いろいろな体験談を見れば僕よりやばい状態からチャレンジして見事合格した先輩方もいます。大事なのは今の実力じゃなくて、試験までの間、どれだけ継続的に効率よくやっていけるかであると思います。
ただし、東北大学なんかはある程度成績証明書とか見るらしいですね。今好成績の人はそれを維持してほしいです。推薦でいいとこいけたりするので。
もう1つは進路は編入に関して迷ったら先生ではなく先輩を頼れということ
高専の先生は予備校の先生ではないので、編入事情について詳しく把握していないです。そこで頼るべきなのが実際に編入したOBOGです。身近にそういう先輩がいなくても、こうやって体験記を残してる人の体験記をたくさん読んだり、実際にブログにコメントしたりツイッターに突撃したりすれば優しく教えてくれると思います。僕もあんまり編入事情知らないけど、下にコメントくれれば知ってることなら教えます。
おまけ
studyplusの記録です。勉強しなくてもいいからとりあえずスタプラはインストールしましょう。
以上です。ちょっとでも参考になればうれしいです。
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