聞き手の責任(Listener's Responsibility)
MBA 国際ビジネスコースなので、異文化間でのビジネスに関するクラスがいくつかあります。
異文化間のコミュニケーションにこれという正解はないけれど、外国人のクラスメイトからみる日本人像、日本人のクラスメイトの体験談を聞くのは興味深いです。
先日外部講師を招いたGlobal Playerに関する講義の中で、個人的に確かに!と思ったことがあったので記録します。
グローバルのミーティングになると日本人は発言をしない、プレゼンテーションをしても質問しない。外国人からすると日本人は分かっているのか分からないのか分からないということがよくあるそうです。
なぜ日本人は発言しないのか。
もちろん言語の問題もあると思いますが、まず「聞き手の責任」という概念が日米で違うからだそう。
アメリカでは授業でもビジネスのプレゼンでもとにかく質問が飛び交うし、ミーティングで発言しない人はほとんどいない。それは「聞き手の責任」という概念があって、アメリカではそのプレゼンを理解できなかったのは話し手だけの責任ではなく、聞き手が不明点をクリアにしなかったからという聞き手としての責任が話し手と同じくらいあるという考えがあるそう。
一方日本では、プレゼンがうまくいかなかったら100%話し手の責任という考え方。
確かに私もプレゼンで分からないところがあっても、そのまま流して、結局よく分からないままってことたまにある。で、アンケートに「不明瞭でした」と書いたり。途中で質問すればいいだけなのに。
あと「責任」って少し重い言葉だけど、プレゼンする人は仕事とはいえ時間と労力をかけて資料作ってプレゼンしているのだから、聞き手もそれに答える義務があると、ミーティング中寝てる日本人のおじさんたちの光景を思い出しながら思いました。