水で世界を笑顔にしよう
【飲み水が危ない⁈】
蛇口を捻れば綺麗な水が出る事が当たり前の国に住む私達にとって、水不足と聞くと降雨量が少ない年に起こる夏の水不足での節水を思い浮かべる人もいらっしゃるかと思いますが、飲料水として口に入れる水すら得る事が難しい国がある事を忘れてはいけません。
国際NGOウォーターエイドが発表した「2020年世界の水の現状」によると、世界で安全な飲み水を確保出来ない人は約20億人。
(想像しても想像がつかない人数ですよね…)
さらには、2050年には世界人口の半数以上にあたる50億人が水不足に苦しむであろうと予測されています。
エッ⁈日本も大丈夫??と不安になる予測値ですね。
(書いてる私も不安を感じてきました。)
よく見聞きしてご存知の方も多いとは思いますが、水不足は特に開発途上国で深刻さを増し、国連児童基金(UNICEF)のデータでは、安全な飲み水を得られないことが原因で、毎年150万人以上の子どもが感染症によって死亡しているといわれています。
明らかに飲めない、飲んだら危ないとわかっていても、飲まなければ死んでしまうかもしれない。そんな葛藤を抱えながら水を飲む事は私達にとっては、想像がつきにくいかと思います。
水不足は干ばつや地下水の枯渇といった事にも広がり、人体だけでなく農作物や家畜にも壊滅的な被害を与えます。水が無ければ農作物は育ちません。そんな影響は飢餓問題に発展する恐れもあり、国際河川の流域国間では水の使用量を巡る争いが絶えないと言われています。
今の世界は水資源の確保や保全活動、水の衛生管理や改善、上下水道の整備、その国だけでは難しい事も多くあるため、国際的な支援や協力を得る事など、改善すべき問題が山積となってます。
【水汲みは子どもの仕事】
多くの途上国では、水汲みは子どもの仕事となっており、そこには学校に行くことすら儘ならない現実があります。
毎日、水源までの何十キロという遠い道のりを歩いていき、さらに帰り道は汲んだ水の重さに耐えながら、1日に何時間も歩いて水を手に入れてます。
想像してみてもわかるように、そんな状況で学校に通う時間はもちろん、体力も残されていないですよね。
ただ、この水も安全なものとは言えず、多くは泥や雑菌、動物の糞尿が混じっている事もあるような危険な水であることが多い為、
抵抗力が弱い子どもが飲めば、お腹を壊してしまい、最悪死に至る事もあります。
その数は年間約30万人と言われてます。
水問題の改善や解決は、命を守る事だけでなく、子どもの学びの機会を確保する事にも繋がっていくと言うことがわかります。
【私達JCIの取組み】
私達青年会議所が2016年から取り組み継続している事があります。
SMILE by WATER 水で世界を笑顔に変える
という目標を掲げ、日本全国の青年会議所で活動を広げております。
2016年よりアジア各国に「安全な水」を届ける、JCI JAPAN SMILE by WATER(スマイル・バイ・ウォーター) キャンペーンを展開しています。
2016年度はバングラデシュに雨水貯留タンク設置を支援しつつ、 2017年度はカンボジアの世界遺産都市プレアヴィヒアに地域全体の成長を促すための魚の養殖事業を導入し、その収益から井戸建設を行いました。
2018年度はインドにてエコサントイレを使用して衛生問題や教育を持続可能的に解決できる取り組みを行ってきました。
日本国内での取り組みの認知度をさらに上げていく活動を行うことは勿論ですが、この活動が小さな行動であったとしても、この活動を継続し続ける事でより多くの人の命を救える活動としていきたいと思い
記事作成:中田