![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64288571/rectangle_large_type_2_99db97effbbe5978d945acb08b1eccee.jpg?width=1200)
とだわらびSDGs通信 Vol.7 【株式会社ギャランティーサービス】前編
今回は、戸田市笹目南町の保険代理店 株式会社ギャランティーサービスの西村幹緒社長にインタビューをさせていただきました!
株式会社ギャランティーサービス ホームページ
https://guaran-s.com/
○それではよろしくお願いします。
西村社長〉
よろしくお願いします。
○同じ業種の方へのインタビューということで、なんか緊張します(笑)
戸田市の保険代理店といえば真っ先に御社の名前が出てきます。そんな業界でもトップ代理店のギャランティーサービスさんですが、西村社長はお父様から会社を引き継がれたんですよね?
西村社長〉
はい、元々は自動車板金業と保険代理店業を父が営んでいました。昭和52年に保険代理店を廃業し、専業保険代理店として再スタートし、平成27年に父から私に代表交代をしました。
社長業への憧れ
○元々子供の頃から継がれることは考えていらっしゃったのですか?
西村社長〉
保険業に興味があったわけではないんですね。
ただ、小さいころから社長業というものには憧れがあったんです。
それで、自分の父親は何かの会社の社長をやっている、後を継げば自分も社長になれるんだという頭はありました。
中学2年生くらいの時に「お前うちの会社を継ぐか?」と聞かれて、仕事の職種は分からなかったんですけど、社長をやれると思ったので「やる!」って答えたんです(笑)
結局23歳の時にこの業界に入ったんですけど、最初は代理店研修生として保険会社に入りました。
2年間で一定の売上を上げないと卒業できないんですが、父に甘えたくないという気持ちが強かったので、自分で一生懸命働きましたね。
研修生を卒業して、戻ってきて父の会社に入ったんですが、衝撃を受けましたね。
自分が考えていた会社じゃない
○どういう部分でですか?
そこにいるのは両親と自分と事務スタッフだけ。
これ会社だけど自分が考えていた会社じゃないんですよ。
自分が憧れをもっていた会社の社長っていうのは従業員がいっぱいいる会社の社長なんですよね。
じゃあどうしようかということで、まず身内ではない第三者を入れようと考えました。
そこで、まず一人外部から雇用して、そこから3年後5年後どうなっていたいかということを真剣に考えて、計画をちゃんと立てました。
理想に近づくために人を増やして設備投資をして、マーケットを拡大して、少しずつですが、会社は大きくなりました。
営業スタッフの平均年齢33歳
○入社された時と比べてどのくらい変わりましたか?
西村社長〉
人も売上規模も4倍くらいになりました。
○すごいですね!成功の秘訣を少し教えていただきたいんですが。
西村社長〉
成功とは全然思っていないですよ!
ただやっぱり大きいのは人ですよね。
うちはありがたいことに若いスタッフが多く会社に入ってくれてます。
営業スタッフの平均年齢はだいだい33歳くらいかなと思います。
新卒で入社して務まる業界ではないと思っているので、みんな中途採用ではあるんですけど、色々なつながりもあって、一緒に働きたいということで入ってきてくれてます。
だから自分で言うのもなんですが、非常に将来性があると思ってますし、逆にしっかり頑張らなきゃなっていうプレッシャーももちろん感じてますね。
○なんでそんなに若くて有能な従業員さんが入社されるんでしょうか?若い人が入りたいと思えるように、何か独自の工夫などされているんですか?
西村社長〉
私の人徳ですかね(笑)
でも面接の時には必ず想いを真剣に話します。
そこで想いに共感してくれて一緒に働きたいと思ってくれているんだと思います。
申請して終わりではない
○従業員の方々が安心して働ける環境づくりというものを現在多くの企業で取り組んでいると思うのですが、御社ではどのようなお取組みをされていますか?
西村社長〉
SDGsにしてもそうですし、健康経営やウーマノミクスや事業継続力強化計画など必要と思うものは全部やっています。
ただそれを申請したり、宣言したりすれば良いというわけではないんですよね。
あくまで制度として県などのお墨付きを得るために取得するんですが、それを取得したから働きやすい環境になったかというと、直結はしていないと思うんですよね。
みんなが働きやすい職場環境っていうのは、『一人一人の意欲と能力が向上できるような環境』をどうやって作るかだと思うんですね。
みんな考え方だったり理想は違うので、一人一人と「今年はどんな風に成長したい?」とか「何を実現したい?」などと直接面談して聞いてますね。
うちはこういう会社です、だからこういう人材になってください、ではなくて一人一人に対して何をしてあげれるかというのを考えることで働きやすいと感じてもらえているのかなと思っています。
社長だけがやる気になってても何にも意味がない
○SDGsの取り組みは他にどのようなことをされていますでしょうか?また、今後取り組んでいきたいことなども教えてください。
西村社長〉
従来紙を多く使う業種でしたが、極力電子契約手続きを行うことでペーパーレス、デジタル化をし、紙ゴミの削減に努めています。
今後の予定として『社員参加型の社会貢献』をやっていきたいと思います。
会社として社会貢献に取り組んでますっていうのは簡単なんですが、社長だけやる気になっている社会貢献って何の意味もないと思っています。
意味あるものにするために、社員みんなで話し合って決めて、就業時間の一部を社会貢献に使ってもらいたいなと。そうするとやらされてる感はなくなりますよね。
朝早くとか休日出勤して社会貢献活動をするのではなく、会社として従業員を巻き込んで、好きな時間に就業期間中に堂々と行ってもらうということを考えています。
人は生まれた瞬間から、チャンスは平等
○具体的にどんな社会貢献活動をお考えですか?
西村社長〉
基本的に従業員が興味あることを積極的に応援したいという風に思っています。
個人的に取り急ぎやりたいなと思っているのが、
子ども食堂と駄菓子屋です。
子供の居場所づくりをしたいという気持ちが強くあります。
人は生まれた瞬間からチャンスは平等だと思っているんですよ。
ただ環境の違いとかでそのチャンスすらつかめない子供たちもいますよね。
世の中捨てたもんじゃないなとか、自分たちの話を聞いてくれる人が周りにいるんだという安心感を作ってあげることで、自分のチャンスに向かって頑張ろうて思えるような機会を作ってあげたいと思っています。
これからの時代を担うのは子供たちで、日々チャレンジして、そうして大人になって、やりたいことを自由にできて、好きな人ができて、結婚して、守るべきものが生まれて、そこには保険というものが必ず必要になるんですよね。
子供たちを一生懸命支援することは、我々の仕事にもつながることですので。
あとは高齢者問題についてですが、これから長生きリスクという言葉がありますが、健康でいていただくためにどう支援していくかというのを考えています。
健康長寿サポーターに認定されているスタッフがいますので、行政と連携して地域の方たちに有益な情報を発信していくなど、貢献したいなと思っています。
男性の育児休暇ですが、約30%が取得しています。
育休については、遠慮せずに取りやすい環境になっていますね。
せっかく一緒に働いてくれているメンバーだから、誰も取り残さない
○ところで、なぜSDGsに取り組もうと思ったのでしょうか?
西村社長〉
共感したからですね。
一番共感したポイントは『連鎖』と『誰一人取り残さない』というキーワードです。
自分たちだけが儲かっていればいいとか、自分たちだけが幸せだったらいいという発想ではなくて、関わる皆がWinWinの関係になりたいということ。
仕事でもできる人とそうじゃない人など優劣というのはどうしてもあると思うんですけど、じゃあ仕事があまりできない人をほっといて、できる人だけを伸ばすのかというと、せっかく一緒に仕事をしてくれているメンバーなので絶対に取り残さないですし、みんなで一緒に成長していきたい。
自社だけが良ければいいということではなく世の中を、とまで言っちゃうと大げさですけど、この街のためにどんなことをして関わっていけば一番良いのかなと日頃から考えています。
→後編に続く。