スペイン代表監督の問題
スペイン代表監督のホルヘ・ビルダだが、父親のアンヘル・ビルダの跡継ぎに近い形でU女子代表の監督に就任している。U代表監督時代にはそこそこの成果をあげ年間最優秀女子監督の候補にもなっているが、A代表の監督になってからは評判が悪く、レギュラー陣と控えの露骨な扱いの違いやトレーニング方針に対する不満から2022年に選手から造反されるなど、選手・ファンそれぞれから支持が低い。縁故人事という経緯や、自身が協会の技術委員(director técnico)を兼任していて監督人事権を自分で持っているためクビにならないことで、協会の体質が批判されている。
ゲームプランへの不満
また上の切り抜きに出てくる「プランBの欠如」はエンリケ時代からスペイン代表批判としてずっと言われているようで、この言い回し(plan B)はスペイン語でも一種の外来語として英単語のまま使われていた。
ポゼッションを高めるが同格以上の相手には全く点が取れない今のスタイルには不満が多く、上手く柔軟に戦ってほしいという意見も多い。
日本は普通に褒められている
なお日本については、ゴール前にバスを止めて運良く勝った、などとは思われておらず、スペインのやり方に対して適切な対策を打ってプランを遂行したと見られている。さすがに4-0ともなれば「完璧にハマった」例として見るのが妥当だろう。スペインがコーナーキックを得点源としようとして、日本がそれを潰したというのは、The Guardianのコメントを見てなるほどと思った。
強豪でも調子を落とせば、日本はゲームプラン通りに「順当勝ち」できるくらいには日本は力を持っていると思われており、まあ準強豪の仲間入りを果たしつつあると言うことだろう。