人生を賭して続けてきたこれまでの信仰を、そう簡単には棄てられないことは、俗世にまみれてきた筆者でも分かる。
だが、間違った信仰を続けた結果、死後の世界で「地縛霊」のように幽界の最底辺層であえぐしかないことを、望む人などあるだろうか? 望まないから熱心に神や教祖を信仰をしてきたのではないのか?
また、これまでの信仰に疑問を感じて組織から離れても、「本当に大丈夫なのだろうか?」と不安に囚われている方もいるだろう。
「霊的無知」から脱却する一歩としての救済サイト
だがそうした不安の根本はすべて、霊的無知=「霊的な真実がまったく解っていない」ことが原因だという、単純で明快な事実に行き着く。
「宗教難民」になる不安、なった心配に悩む方々に向けて、今の「霊的牢獄にいる状態」から解放されてほしいとの願いから、スピリチュアリスト仲間が新たなサイトを立ち上げた。親の間違った信仰に長く苦しみ犠牲になってきた、いわゆる「宗教二世」の方々も対象としている。
この宗教難民救済サイトは、いわゆる「統一教会」(改称後の「世界平和統一家庭連合」)の信徒として四十数年間、信仰生活を続けてきた結果、教祖や教団組織の呪縛から抜け出ることができた方が主導して開設された。
他の宗教組織から解放されてスピリチュアリズムに“安住の地”を見い出した例では、故・高橋信次が創立した新宗教、宗教法人GLAの元会員だった40代男性の体験談も出ている。
「間違った信仰」の果てに、死後の世界では
「間違った信仰」とは何か? ――神の摂理を“曲げ”て、神の愛を理解せず、組織化と自己の利益を優先した宗教に傾倒したままでいることだ。
そういう人たちの死後は実際、どうなっているのか? 天国に行くことを願っていただろうが、実際にはそうなっていないのが実態だ。天国どころか霊界にも行けずに、幽界の最も低いレイヤー(層)にある地獄のような場所で苦労している様子が、以下の本を読むと明らかになる。
多くのキリスト教徒でかつ聖職者や修道士だった者が、死んでから地上で信仰していた同教の“おかしさ”に気づき、それを信仰してきた自分の不明を「恥ずかしい」「悔しい」と述べている。
2024年10月に発行された『イエス再臨ニューズレター第4号』でも、以下のような「エホバの証人」や「メソジスト派」などのキリスト教徒も、自分が生前に信仰していたキリスト教と、その宗派が「間違っていた」と強く後悔したことを告白している。
キリスト教徒以外でも同様だ。特に、次の霊などは「え? こんな立派な方でも?!」と驚きを禁じ得ない(「幸いにもすぐに受け入れることができた」と述べているので、さすがに死後の早くに自身が信仰していた宗教のおかしさに気づいたようだ)。
神が本当に望んでいる「正しい宗教」=「正しい神観」をもって、その摂理に沿っていきながら霊的に成長を果たすこと。これが可能な信仰とは何か。「霊界ですべての霊が神を信仰しているのと同じように、地上の人々にも信仰してもらおう」と、霊界の主導でもたらされた「スピリチュアリズム」という、人類救済のための大計画だ。
神が造った「摂理に適う生き方」を実践する
スピリチュアリストとは、「神(大霊)を理解しようとする者たちである」というのは、ある一面では間違っていない。理解しないと先に進まないからだ。
しかし、その摂理に沿って生きるとなると、生半可ではない。ほとんどの人が――特に筆者のような「欲望に弱い人間」には――困難だろう。
真のスピリチュアリストは、その霊界の真理について、そして神の本質について理解したうえで、その神=大霊の定めた「摂理」に沿って生きることを実践する者たちだ。
これまで、かいて捨ててきた「恥」は、肉体よりも霊を優位に保ち、人のために役立ち、生きとし生けるものにやさしくする利他の心で社会に貢献することで雪ぐしかない。
スピリチュアリズムの地上展開を主導してきた超高級霊とは?
そして、それを指導してきたのが、他ならぬ「ナザレ人イエス」であることが明らかになったのが、現在のスピリチュアリズムの最新潮流である。イエスは神から地球人類救済の使命を受けて約2000年前に地上に生を受けた地球圏での最高級霊であるが、霊的に無知なだけでなく野蛮でもあった当時の人々に避難・攻撃され、志半ばで斃れた。
その死後、地球圏霊界の最上部のさらに上にある超高級霊界に戻ったイエスは、再び使命を果たすために地上への再臨を神に申し入れ、二千年もの時間をかけて霊界で大霊団を組織してきた。
そして霊の世界の存在を知らしめ、シルバーバーチ霊を通じて『シルバーバーチの霊訓』を地上におろし、無知にあえぐ人々に霊的真理を普及し、人間が自らの努力で自分を自力救済できる道=「真のスピリチュアリズム」を地上の全体に広めようとしている。理解できない人も多いだろうが、これがまさに「霊的事実」なのである。
これまでの宗教に絡んて苦しんだ、つらい経験が、今この時代の日本で、「再臨されたイエスに逢って自分で自分を救うためにあったのだ!」と目が開く人が増えればと、真のスピリチュアリスト全員が願っている。神の愛が1日も早く、苦しんでいる皆様に届きますように。
(了)
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