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コピー曲に縛られるな

自分の技術の向上のために久しぶりにコピー曲を練習しています。

人前でやる予定はない。

ただ好きでやっているだけである。


メタルではないため、恐らくギターやベースで作曲したものではないのだろう。

すごく運指が難しい。

最近はDAW上で楽器を使わずに作曲することもできるので、人間が弾けないフレーズでも出来るわけだ。

しかしそれらをコピーするとなるとこれが非常に大変。


以前も言った通り、僕はメタルしかやったことのない人間。

メタルであれば難しくても必死でやれば形にはできる。

ところがそうじゃないものはなかなか思うようにいかない。

兄のアニメソングバンドを手伝ったときに驚くほど苦労した。

曲のテンポはメタルよりも遅いのだが、メタルではまず使わない運指がたくさんありスタジオに練習に行くのが億劫になったことがある。


そんな時、まだツインテールのメンバーではなくいろんなバンドでサポートギターを弾いていた時代のテツロウにコピーの秘訣を教わった。


曰く、『完コピしなくていいです。』


これは驚いた。

ほとんどの人が楽譜に書かれたフレーズを少しずつ覚えて弾いていくのに、そんなことしなくてもいいと言うのだ。

確かにライヴとは、良い演奏を聴きにいくものであり『完璧に演奏できるか選手権』の審査員として聴くのではない。

聴いて良ければなんでもOKなのだ。


もちろんテツロウはテキトーにやれと言っているのではない。

重要な箇所はしっかりコピーするけど、精神が崩壊するまで根を詰めてコピーしなくてもいいということだ。

弾けないフレーズを弾けないまま永遠にやるより、自分の持ち味を生かした練習のほうが遥かに身になる。

演奏する側が不安に駆られたり焦燥感に押しつぶされそうになっていてはお客が楽しめるわけがないのだ。

コピー曲にも自分たちの個性が出る。

元の曲の個性までコピーすることは絶対にできない。

もし出来たとしてもそれはお客を楽しませるという方向に意識が向いていない曲なので、絶対に良くない演奏だろう。

プロがそんなことをしてはいけない。

競うな 持ち味をイカせッッ!


とシメたいが、たまに原曲まるまる無視して何の曲か解らないぐらいアレンジする人がいるので原曲のリスペクトだけは忘れないようにね。


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twintail yas
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