楽器と使用者のシンクロニシティ
先日、マシモのギターの修理をしてきました。
ヴォリュームポットの交換をしました。
出音に関わる部分なのでギターサウンドに影響を与える部分である。
半面、ピックアップやシールドほど重要視されないパーツでもある。
しかし、スタジオで聴いた音は明らかにズバ抜けて良くなっていた。
何故か?
恐らくマシモの精神の影響だろう。
ずっと出音に問題があったギターを修理して、やっと元に戻った。
例えるなら、遠距離恋愛で会えなかった恋人をやっと抱きしめられた歓喜。
そりゃあ燃えるよ。
誇張なく、楽器は演奏者の精神と呼応する。
好きで好きでたまらない自分のギターを弾くとき、欲しくて欲しくてたまらなかったベースを手にしたとき、その楽器は使用者を宇宙へといざなう。
仕事が忙しくてずっと楽器が触れない日々、ようやく休みの日にメンバーとスタジオに行き奏でる1音の心地よさ。
すぐにでもライヴがしたい!と思うはずである。
みんなが欲しい楽器は当然値段が高い。
しかし今所有している楽器の調整や修理は楽器購入ほどお金はかからない。
ずっと使っている楽器はどこかしら不備があるもの。
一度調整に出してみてはいかがだろうか?
状態が格段に良くなった愛機を弾けば、自分の心に羽が生えたように感じる。
そして楽器は使用者に確実に応えてくれるのだ。
人は人を裏切るが、筋肉と楽器は裏切らない。
その昔コースケが彼女にフラれてスタジオに来たとき、世界中のデスメタルドラマーにも負けないぐらいのサウンドを生み出していた。
僕は女の子にフラれたときに「もしかして俺は天才じゃない?」というぐらい曲のアイディアが浮かんだことがある。
楽器は演奏者の精神と呼応する。
そして楽器が使用者に最大限に呼応するのは、怒りと悲しみである。
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