MSFから見るヴォーカルとギターの戦い
昨日のアーカイブです。
マイケルシェンカーフェストは全く押さえていませんでした。
たまたま車内で2016年のライヴ盤のSave Yourselfを聴いた。
その破壊力よ。
ロビン、昔より声出てない?
Save Yourselfは僕がMSGの中で一番好きな曲なのだが、初めて聴いたときの衝撃を思い出した。
オープニングからギターソロが唸りまくり、アウトロソロも弾きまくり。
しかも原曲キーである。
40代でも原曲キーがキツくて1音ぐらい下げるヴォーカルがいるというのに。
それを当時と変わらぬ声で歌い上げるロビン。
それからこのアルバムを聴きまくりである。
先人たちは現代のバンドに容赦がない。
まだこんな演奏をしやがるのだ。
ゲイリー・バーデンもグラハムもドゥギーもめちゃくちゃ声が出ている。
しかも全員原曲キー。
僕は彼らの歳になってツインテールの曲をオリジナルキーで歌い上げることができるだろうか?
先日ツインテールのスタジオ練習があった。
その日はギターアンプ2台の調子が明らかに悪く、マシモもテツロウも思ったような音が出せていなかった。
二人が言うまでもなく、演奏に違和感があった。
思った音が出せないので多少のイラつきもあったのだろう。
演奏者が乗らない空気は周りに伝染する。
乗っていない演奏をリードするコースケのドラムサウンドも散漫になり、僕も思い切り歌えない。
否、歌う気になれないのだ。
久しぶりに今日がライヴじゃなくてよかったと思える演奏をしてしまった。
マイケルシェンカーフェストは4人のヴォーカルが素晴らしかった。
これは即ち、4人が全力で歌う力を引き出す演奏をバンド側がやっているということだ。
自分の名前を冠したバンドにありがちな即席メンバーではなく、長年やってきたメンバーと演奏している安定感があるのも大きい。
バンド演奏の優劣でヴォーカルの評価も大きく変わる。
バンドにおいてヴォーカルは最重要パートではあるが、それを生かすも殺すもバンドの演奏力にかかっている。
マイケルシェンカーは紆余曲折あったが現在の精力的に活動を続けている。
そしてロビン・マッコリーも活動を休まずヴォーカルを続けていた(すいません、知りませんでした)。
日々の研鑽を重ね続けた人間がぶつかり、新たなサウンドを生み出した瞬間だった。
とりあえず目標がまたできた。
ロビン・マッコリーが御年68歳。
この歳でツインテールの楽曲を原曲キーで2時間歌い上げる。
ロビン御大も人間なら、俺にも必ずできるはずだ。
では最後に68歳の歌声をお聴き下さい。
マイケルシェンカーフェストでマジで凄い歌声を聴かせているので、これはレコーディングのフェイクじゃないってことよ。
正直ロビンの立ち姿だけはなんとかならんかったのか?といいたいが、曲も歌声もレブ・ビーチのギターソロも素晴らしいのでOKです。