Alexi "Wildchild" Laiho
まずは昨日のアーカイブをどうぞ。
2021年1月4日、アレキシ・ライホがこの世を去った。
僕はChildren of Bodomの熱狂的なファン、というわけではない。
Children of Bodomがメタルファンの間で話題になってきたときツインテールの活動は既にやっていたし、新たにメタルを聴きあさるという状態ではなくなっていた。
しかし、2枚目のHatebreederを聴いたときはさすがにビビった。
ここまで効果的にオーケストラヒットを使うメタルバンドは他にいなかった。
そしてメロディックデスメタルでありながらヴォーカルギター。
デスメタルというメタルファンでも忌避する人が多いジャンルを、攻撃性は残しつつ聴きやすく作り上げるメロディセンス。
まさに天才だった。
破天荒な行動や発言もその表れだろう。
ギタリストという生き物はやっぱりどこか頭がおかしい。
僕なりにいろんなギタリストと接してきたが、「ああ、やっぱりこの人は社会人としてお勤めして生きることはできないだろうなぁ。」と思わせる人がかなり多かった。
天才はもっとそうだろう。
よって、人の気持ちが理解できない。
その逆、人に気持ちを伝えられない。
様々なバンドが天才によって作られ、天才によって上昇し、天才によって破壊される。
Children Of Bodomの解散の原因が何か分かることはないだろうが、2019年のアレキシの異常な痩せ方を見れば相当な心労があったことだろう。
死因は酒らしいが、それだけ酒を接種せざるを得なかった精神状態だったのではないか。
しかし彼が被害者か?というとそうとは言い切れないのがバンド。
バンド運営とは、全員が正しいし全員が問題。
これからも活動していけるメタルバンドだったために、彼の死はとてつもなく大きい。
破壊的で美しくてドス黒い、唯一無二の音を奏でるギタリスト。
これからも彼の演奏は音楽として生き続ける、なんてキレイごとは言いたくない。
『なに勝手に死んどるねん!まだやることあるやろうが!俺ごときに説教されるようなことするな!』
と微力ながら怒ってやりたい。
ご冥福をお祈りします。
これから何人のミュージシャンがドラッグと酒に命を奪われるのだろうか。
その二つだけが天才に寄り添ってしまう状況は2021年になっても続いている。
すべての業界のすべての天才の皆さん、たまには長期休暇を。
心配しなくても貴方のことをファンは忘れてないし忘れないから。
たまには俺みたいにソロキャンプでもどう?