ガンズアンドローゼズ
昨日のアーカイブとメタル講座mini
悪っぽさとセクシーさを兼ね備えたバンド、それがガンズである。
中学生のときにメンバーの見た目にシビれた。
PVのカッコよさ、楽曲の素晴らしさ、これほど完璧なバンドは観たことがなかった。
不良にあこがれたことはなかったが、こんな不良ならなってみたいと思った。
僕の世代でバンドをする人達はけっこうスクールカーストが上位の人達だった。
とうぜんそこには不良も含まれる。
その不良のライヴを観たことがある。
それはそれは酷いものであった。
以来僕の中では不良バンドは形だけのクズという図式が出来上がっている。
しかしガンズは違う。
ファーストアルバムの出来がすべてを物語っている。
スラッシュのギターもイジーのギターもやってみると分かるがけっこうクセがあって難しい。
ただコピーするだけならモトリークルーの方が全然ラクである(モトリーがダメと言っているのではない)。
当時の若者ウケしそうな見た目とは裏腹にブルージーで枯れたサウンドは、今聴いても色あせない。
しかし黄金期といわれる時期はとても短い。
1985年から1994年ぐらいまでである。
後ろも下も見ることなく突っ走ったのだろう。
いろんなものを犠牲にして得た成功だっただろうが、無理をした部分もあったはず。
その歪みは誰にも止めることはできなかった。
いろんなことを外野が言うが、アクセルローズはガンズという屋号を守り続けている。
バンドを運営している身としては素晴らしいことだと思う。
バンドの継続はとても難しい。
しかも表で活動できない状態で継続なんて考えるだけでも恐ろしい。
バンドマンは水や酸素のように音楽活動を欲しているのだ。
ガンズにスラッシュとダフが帰ってきて第二の黄金期を築けているのは間違いなくアクセルが屋号を守ったからだ。
アクセルは尊敬すべきバンドマンである。