第6感を信じろ。
レコーディングで自分たちの演奏を録音したあと聴いてみると違和感が覚えることがある。
「あれ?今のところ変じゃなかった?」
と思うが周囲の人間は気にしていない。
そうか、気のせいか…。
それから数か月、ミックスが終わった音源を聴くと
「やっぱりこの部分おかしいやんけ!!」
となる。
しかし後の祭り、その音源をリリースすることになる。
20代の頃、初めての一人暮らしをするときに不動産屋に勧められた東大阪のアパートに入った瞬間、
「あれ?なんか嫌な感じがする…。」
その部屋は断って別のマンションに住んだ。
数年後アパートの事を調べると、『大島てる』に載っている場所だった。
最初が肝心なのである。
僕の自論だが、最初の気づきはだいたい合っている。
今回、ミニアルバムのレコーディングをした際は『最初の確認』に全力で挑んだ。
最初に気づいた違和感は必ず消さなければならない。
それは確実に作品に影響を及ぼす欠陥だからだ。
逆に、5回聴いて初めて気づく違和感は気の迷いである。
無視してよい。
その最初の違和感を放置しても、致命的な問題ではないのかもしれない。
しかし経験上、初めて音源を視聴してくれるお客さんは本能的にその違和感に必ず気づく。
「なんか良くない」と。
結果、そのアルバムを買ってまで聴いてはくれないだろう。
理由や理屈ではなく、第6感ともいうべき能力はみんなしっかり機能している。
問題やトラブルに直面したときに頼れる人がいるなら相談するのが最適だが、いない時は自分の最初に感じた直観を信じてみるべき。
嫌な予感はだいたい合っている。
一番最初の出会い、ファーストコンタクトこそ細心の注意をして向かってみるべきである。
自分には能力がないとか卑下するのは簡単である。
逆に肯定は難しい。
でも最初の自分の感だけは信じよう。
ヤバイと思ったら踏み込まない勇気を!!