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自分を許せる人になれるように

完璧主義ではないはずなのに

他人が犯した失敗は気にならない。しかし自分の失敗は死をもって償いたいぐらいの気持ちになる。

いつからそういう人間になったのだろうか。
ほんの些細な失敗、例えば運転中の道間違いや遅刻など生きていれば何回あるか分からないような失敗をしてしまうだけで強烈な自己嫌悪に陥ってしまう。

先日バンド活動中にメンバーから見ればどうってことのないミスをしてしまった。
それを責めるような人間はツインテールにはいない。しかし僕は本当に情けない気持ちになり、このまま消えてしまいたいと思うぐらいの自己嫌悪に陥ってしまった。
当然バンド内の空気は最悪になってしまう。
後悔を頭のなかで反芻することで膨れ上がり、そして周囲に気を使わせたことが更に自分を追い込んでいく。


本やネットなどで同じような気持ちになる人間の心理を勉強してみた。
そしたらまあ出てくる出てくる。
こういう心理の人はかなり多いようだ。
この心理はかなり危険で、一度の失敗も許せないとなってしまう。
行きつく先は
「こんな簡単なこともできない自分はこの世からいなくなってしまった方がいい。」
という状態なのだとか。
そんなバカな!と思う人もいるだろうが、僕は理解できた。
まさにそんな人間だったのである。
極端にミスを恐れている人にとって、ミスをすることは死をもって償わなければならないようなことなのだ。

そういう人は自分の中には1か0しかないという心理が働いているらしい。
白か黒か
成功か失敗か
勝者か敗者か
など極端な考えで動いてしまっているようだ。
この考え方で生活してしまうと、これから死ぬまで失敗をしてはいけないことになってしまう。これは辛すぎるし不可能だ。

現代社会は、1か0かのように極端に測れるほど単純ではない。
そして成功者以外の人間は落伍者ではない。
勝者でも敗者でもない人間が大量にいて、その人達が世の中を支えているのである。

先日寝坊をしてしまい、慌てて車を運転したら高速道路の降り口を間違えた。下道でも道を間違え、到着時間に大幅に遅れる。しかも機材も忘れるなどのミスを連発してしまった。
以前の自分なら死をもって償いたいと思ってしまうような大失態である。
この日は「こういうこともある!」と念じながら自分を責めることなく先方に必死で誤った。

当然ミスなので周囲には迷惑はかかる。謝ることは重要である。
しかし人にとって他人のミスなんてどうでもいいことがほとんどなのだ。
自分を責めるのは無駄な労力である。
実際そのミスを責められることはない。

「人前で恥をかく」というのは自らを死に至らしめるに十分な動機になる。
しかし恥をかくだけで死んでいては命がいくつあっても足りない。

もう少し自分に寛容になろうと思う。
まだまだやりたいことは沢山あるので、それらを達成するのに小さな恥で足踏みしているわけにはいかない。
相変わらず僕は凡ミスが多い人間だが、
「なんとかなる、在りものでなんとかすればいい。無理なら周囲が助けてくれる。」
の精神で生きていきたいと思う。じゃないと身が持たない。
もうすぐ終わりそうな2024年の目標です。

同じように自分を責めすぎている人達、もう少し自分に優しくなってね。
アナタは充分やっている。


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