
全部背負うな、プロに任せろ。
先日、毎週やっているGHOST-STREAMINGのパワーアップのためにスタジオKSPの廣田さんに配信のいろいろを教わった。
配信しながら楽器も流す方法である。
口で説明するのは難しいが、歪んだギターと歌声という清濁をネットで配信するのはとても難しい。
配信機械の知識とレコーディングの知識が必要なのだ。
両方歪んだ音にするなら簡単。
両方クリーンな音ならこれも簡単。
混ぜる、となるとそうはいかない。
最初はネットで自力で解決しようと2週間ほど頑張ってみた。
ところがまったく上手くいかない。
プロに任せたらあら不思議、2時間ちょっとで終わった。
しかも身近で直接教えるのではなく、ZOOMでオンライン通話をしながらである。
まったくもって専門家の知識と技術には頭が下がる。
音楽制作は身近になった。
9割のバンドマンはパソコンと録音編集ソフトをもっている時代。
その気になれば、ひとりで全部のパートを録音して音源の制作ができる。
だが多くの人がやらない。
何故か?
答えは明白、良いものが作れないからだ。
僕はプロユースの録音編集ソフトを買ったとき、
「これさえあれば、ドラム以外の楽器をウチで録音して編集して最高の音源が作れる!!」
と思った。
いや、思っていた。
作ってみたものは恐ろしく素人臭い音質のものだった。
ギタリスト、ベーシスト、ドラマーなどの職業は『演奏するプロ』である。
しかし録音のプロではない。
楽器演奏の奥は深い。
しかし楽器録音の奥もこれまた深いのだ。
レコーディングはお金がかかる。
自分でやるとお金はかからないが膨大な時間はかかる。
しかし金は働けば稼げるが、時間はどうやっても増やせない。
ならば自分が演奏家ならば演奏に全力を注いで他のことはプロに任せる。
それがもっとも効率的だろう。
お金を惜しんでミュージシャンとしての寿命を減らすのは得策ではない。
僕が2週間ネットで調べて得た知識は無駄ではないが、時間は有限。
さっさとプロに聞いて実践していれば、その2週間はバンドマンとしてもっと有意義に使えたに違いない。
本当のプロならその料金に見合った仕事をしてくれるからお金を惜しんではいけない。
餅は餅屋とはよく言ったものである。
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