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双子出産時にTTTS(双胎間輸血症候群)の疑い!?~TTTS疑いから大丈夫だった人の記録

「うーん、羊水に差があるんですよ」

双子妊娠17週の検診の時、
そんな風に主治医の先生に言われました。

そう。
お腹のこどもたちに、TTTSの疑い がでたのです。

ネットでいろいろ調べると、不安がつのります。
何しろ、TTTS疑いから、
治療などせずに「大丈夫だった」という例が
ネットを検索しても ほとんどない!


実は、私は、
「TTTSの疑い」だったのに、大丈夫だった人なのです。

「TTTS疑い」のままに妊娠後期まで進み、
特に治療せずに出産までいたったという、
「大丈夫だった」という例もありますよー!
という私がいるので、
その記録を残しておこうと思います!!

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TTTS(双胎間輸血症候群)って?

TTTS(双胎間輸血症候群)というのは、
一絨毛膜双胎の場合
(一卵性双生児で胎盤を共有している場合)
に起こる特殊な病気です。

共有している胎盤には、
つながっている血管(吻合血管)があって、
お互いの血液が両方の胎児の間を
行ったり来たり流れています。

この血液、通常はバランスがとれています。
この場合は問題はおきません。

バランスが崩れた時に、TTTSが発症します。

血液を余分に貰っているほうは、
全身がむくんできて、心不全などになります。
胎児の尿量が多くなるので、
そちらの羊水は多くなります。

血液を送り出し少なくなっているほうは、
発育不全で小さくなります。
胎児の尿量が少なくなるので、
こちらの羊水は少なくなります。

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TTTS疑いの発覚

TTTSは、一卵性双生児の妊娠のリスクの1つ
なので、最初に時点で、
説明を受けている方がほとんどと思われます。

私も言われてたんです。

1割ぐらいの人に起こることだからね、と。
そして、治療をしないと救命は厳しいこと、
この病院では治療できないから転院になること。

でも、まさか、
1割というその中に、
自分にその疑いがくるとは思ってもみませんでした。



発覚は、妊娠17週の検診の時。

じつは前の週までの先生=主治医とは、
違う先生に呼ばれました。

確か主治医が不在だったとかかな?
その先生が何度もチェックをしなおし、
あげく、別の先生(後にかなり上の先生とわかる)に確認をとるほど
お腹の二人の羊水差がありましたびっくり
その前の週まではまったく指摘を受けておらず、
突然の通告でした。

しかも、小さいこのほうの羊水が、かなり少ない……

ただ、
膀胱も見えていたし、
血流も大丈夫で、
二人ともは元気と。
(膀胱が見えない、血流が怪しいなどは危険信号です)


TTTSの治療(手術)は、
私がお世話になっていた通院先ではできないため、
紹介状を持っての転院になります。

しかし、先生二人がみて、この状態で紹介状だしても、
手術の適応にはならないだろうなぁとのこと。
そのため、経過観察になりました。


もうこの日の帰りは、スマホで検索しまくりでした…(苦笑)

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TTTS疑い発覚後の日常生活

先生からは、普通に生活してよいと言われました
仕事もしていたし、歩き回る仕事なことも伝えたのですが、
無理をしすぎなければよいとのこと。

ただ、診察で羊水差がさらにでてきた場合、

急な転院(入院・手術)もあるから、
仕事は休めるように調整しておいてね、

とも言われました


TTTSについては、
ネットであれこれ調べました。
調べてもなるようにしかならないのですが、
調べずにはいられなかったのです。


職場にはすぐに報告して、
急な休みになってもとりあえずどうにかなるように、
引き継ぎの書類を作って過ごしての
次の診察までの1週間でした。

そういった準備はしましたが、
生活そのものは、ほぼ変えていません。


仕事で階段の上り下り、立ち仕事、あります。
当たり前にやってました。

食事はつわりがあったから食べられるもの限定でしたが、
当たり前に食べていました。

睡眠は妊娠してからよく眠くなるので寝ていましたが、
特にTTTS疑いになったから増やした、とかはなかったです。

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来週まで経過観察、いつ転院になってもおかしくない

週1回の検診なので、
次は翌週の妊娠18週。

この回から主治医が、
TTTS疑いと指摘してくださった先生に変わりました。

後にわかったことなのですが、
最初の主治医は若い新任に近い先生で、
交代した主治医は、
現場ではトップに近いベテランの先生でした。

ようは、それだけ、慎重を要するTTTS疑いだったということを、
後々にしっていきます。


 妊娠18週の診察ででは、羊水差は変化はなし。
二人とも、平均より小さめながらも、大きくはなっているし、
膀胱もみえるし、血流もよし。
やはり紹介状をだしても、、、という判断で、
来週まで経過観察になりました。

いつ転院になってもおかしくないからね!
と再び言われながら。


けれど、、、
じつは、この
「来週まで経過観察、いつ転院になってもおかしくない」
というのを、そこからは、
ずーっと繰り返す
ことになります。


週1検診のお世話になった病院。
毎週チェックをすると、羊水差は、過少の差があるものの、
「紹介状をだしても手術の適応ではない」
というラインで、ずっと平行線びっくり
「このまま大丈夫かな」とやっと言われたのは、
28週ぐらいの時です。

それでも、急に羊水差がでることあるからね!
とはいわれていました。

妊娠33週ぐらいからは、
「危なかったけど、なんとか大丈夫そうだね」
という笑い話になり。

妊娠36週の出産前の最後の診察では、
主治医の先生に
「紹介状も用意していたからよかったよ」
と言われました。

実際に、先生、カルテから紹介状出して見せてくれて(笑)

紹介状、用意していたんですか!!とびっくりしましたが、
先生がおっしゃるには、それほどリスクがあったとのこと。

高リスクの「疑い」の中で、
どうにか持ち直して、出産までたどり着いたわけです。

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TTTS疑いで過ごせた理由はあるのか?……正直、わからない。

妊娠26週の多胎児の産休が認められるところまで、
普通に階段を上り下りするような仕事をしていたので、
特に安静にしていた、というのとはありませんでした。

ただ、不安になりすぎもよくないかなーって、
好きな音楽聞いたり、好きなドラマみたり、リラックスして。
あとは、よく寝てはいました。

不安なら、
主治医にどんなことでも相談をしてみる!が大事だなって、
というのが通り過ぎた身の想いです。


TTTS疑いでも、「疑い」だけで出産までいたった、
というケースもありますよ!というお話を
残したくての記録でした。


もし、今、TTTSを疑われて、心配になっているならば、
こんな私のような者もいます。

そして、先生たちを信じて、過度に心配しすぎずに、
過ごしてくださいね。

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