子どものMotor Competence(MC)を評価する
子どものMotor Competence(MC)を評価する。
Motor Coordination, Motor Performance, Motor Proficiencyとか色々な用語はありますが、MCはこれらの基盤となる基本的な運動スキル/能力を表すようです。
ちょっと気になったので読んでみました。
Development and validation of a model of motor competence in children and adolescents
Carlos Luz , Luis P Rodrigues , Gabriela Almeida , Rita Cordovil : J Sci Med Sport. 2016 Jul;19(7):568-72. doi: 10.1016/j.jsams.2015.07.005. Epub 2015 Jul 10.
MCの理論的構成要素は、
Locomotor (e.g., leaping, galloping or vertical jump)
Stability (e.g., dynamic and static balance)
Manipulative (e.g., catching, throwing and kicking)…です。
この研究では、構造方程式モデリング (SEM : Structural Equation Modeling) を用いて、「変数間の関係性に関する仮説をモデル化し、その妥当性を検証する」ことです。
上記の3つの領域ごとに代表的な評価を3つずつ選択し、合計9つの中からMCの最適なモデルを構築するために解析されました。
で…結局、良好な最適モデルを示した6つの課題は↓↓
Locomotor:Standing Long Jump (SLJ) and Shuttle Run (SHR)
Stability:Jumping Sideways (JS) and Shifting Platforms (SP)
Manipulative:Ball Kicking Velocity (BKV) and Ball Throwing Velocity (BTV)
となりました。
一応、マニュアルや3歳から23歳までの標準的なpercentileが示されていますので、実施できなくはない…。スピードガン的なのが必要ですけど笑。
個人的には「Shifting Platforms (SP)」というのが面白い評価かなと思いました。「立位にて左右交互に移動するために必要な台を自分で置き換える作業を繰り返す」という課題です。
移動-バランス-操作など色々な要素があるので、自分で島を作りながら進んでいく「島渡りゲーム」的な感じにしたら楽しそう。