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DCDDaily-Qについてちょい読み
DCDDaily-Q?
そんな評価もできたのか…恥ずかしながら知りませんでした。
The Developmental Coordination Disorder Questionnaire (DCDQ)は有名ですが、「DCDDaily-Q」もせっかくなので少し調べてみました。
こちらからダウンロードできますよ。
http://www.dcddaily.com/
DCDDaily-Qは、DCDのリスクがある5歳から8歳の子どもを対象に開発されました。DCDDailyと併用して評価することが推奨されています。DCDdailyは療法士が行う専門的評価でDCDDaily-Qは、保護者向けアンケート評価用紙になっています。
DCDDaily-Qは、運動技能の評価ではなく、ADLのパフォーマンス/スキルを評価するために構成され、設問は23項目あります。
どんな項目か言いますと…
・サンドイッチにバターを塗る
・サンドイッチを切る
・包装紙を開ける
・靴下を履く…など。
*3つの領域で構成され、微細運動の遊び/活動、セルフケア/セルフメンテナンスの活動、粗大運動の遊び/活動となっています。
採点方法が少し特徴的で、
各項目における活動の「頻度/参加」を1-4段階でスコアリングし、その「質」をさらに1-3段階、最後に「習得までの時間/期間」を0,1でスコア化します。
*得点が高いほどADLへの「頻度/参加」が少なく、「質」が低い、「習得までに時間を要す」ことを示しています。
M-ABC2やDCDQ、M-ABC ChecklistとDCDDaily-Qは中等度の相関関係があるみたいなので、まぁまぁ良い感じなのかな。
各年代別にカットオフが定められており、95th percentile以上であればDCD/運動障害の可能性が非常に高く、85th and 95th percentileでは、そのリスクがある、85th percentile以下であれば問題がない…という感じです。
ちなみに23項目の内、DCD児の参加頻度の低い活動は、
「サンドイッチを切る」、「ジュースを注ぐ」、「包装紙を開ける」、「レゴ®を作る」、「駒を動かす」、「サッカーボールを蹴る」でした。
基本的にはADLのパフォーマンス/スキルのスクリーニングや現状把握に用いるイメージですかね。まだ縦断的な効果判定にも利用できるかは研究がなされていません。