束の間の幸福感と出産前の戦い#2あの頃の思い出
双子です宣告からの数日間は、ワクワクとドキドキ、とてつもない不安で仕事も手に付かない状態で、双子について調べてみたり、金銭面について考えて見たりと迷走。
今思えばそんなに不安にならないで、大きく構えておけば良いのだ!っと思えるが、当時は自分がパパになること、更には双子のパパになることを考えると不安の方が大きかったのかもしれない。
それでもパパとママは神社に出かけて安産祈願をしたり、産まれてきた後の楽しみを妄想したり、何を買い揃えなければならないのか考えたり、まだ小さなお腹に向かって話しかけてみたり、妊娠初期の喜びを感じながら少しずつパパとママになる準備をした。
お腹が大きくなりだす
10週から11週辺りになり始めると徐々にママのお腹が大きくなり始める。意外とつわりもひどく無いのかなと思ったが、やっぱり辛いみたいだ。
変わってやることもできないので、出来る家事をこなして、少しでも休んでもらうしかない。
お腹が大きくなるにつれて、ママは妊娠線対策を気にし始め、パパはお腹の子供の成長を感じ、お腹の大きさと共にパパになる責任感や嬉しさが大きくなっていく。
どんなパパになれば良いのかな・・・
優しいパパになれるのかな・・・
大好きと言ってもらえるパパになれるのかな・・・
大人になるまでしっかり育てられるのかな・・・
パパとママの子供として産まれて幸せになってもらえるのかな・・・
胎児の成長期は本当に色々なことを考えたと思う。もちろん、考えることもパパとして必要な成長なんだと思っていた。
切迫流産との戦い
一度、切迫流産の経験があり、今回も切迫流産の危険は伴うんだなと思っていたので、出来るだけ家事を手伝い出来るだけ休んでもらったけど、今回は双子。検診で危険が高まれば即入院になる。お金の面よりも出来るだけ家の方が落ち着けるだろうから、代わりに家事をして入院にならないよう頑張るも、ママは家にいると何かしら動いてしまう性格。座ったり、横になってれば良いのに何かしら動いてしまう。
結局産まれる2ヶ月前ぐらいから本格的に入院。パパが仕事中に万が一家で何かあった時を考えると病院に入院してくれた方が安心。ただ、病院に入院しても基本は横になってないといけないので、好き勝手病院内を出歩いてお茶したりコンビニ行ったりはできなかったからママのストレスは溜まる一方だったかな。車椅子だったしね。
結局は産まれる直前まで毎日横たわる生活が続いたママ。直接頑張ったなって言葉にして表現できなかったかもしれないけど、まだ見ぬ子供のために良く頑張ったと思う。まっそれよりも妊娠線が酷くて落ち込んでたか。
パパもママも頑張れたのは、毎日聞く胎児の心音だったり、お腹の中で元気よく動いているのを目視したり摩ってみたり、小さなお腹の中で2人が頑張って成長していると感じることで頑張れた。
双子出産のリスクはまだまだある
双子を授かると必ず病院で説明があると思いますが、「バニシングツイン」や「胎児を包む膜の数」の重要性、それに伴うへその緒が首にからまるリスクなど、妊娠初期から産まれる直前まで気を抜くことができない日々が続く。
難しい言葉が多いけど、説明を聞くととにかく双子の出産は母子ともにリスクが高まるってことは理解できる。それでも、元気な子供達に会うために、できることをやるしかない、何かあっても後悔しないようにやり続けるしかないと思って過ごす日々。
大変だったけど、全てが報われる日が来ると信じてた。
この頃パパが頑張ったこと
・ママの頼まれたお使いをこなして病院へ行く
・洗濯物を病院から回収して洗濯して病院へ補充
・病院食に飽きたママへ豚汁か呉汁を作って届ける
・ふりかけ各種を購入して病院に届ける
・テレビカードを買って届ける
・チャイルドシートを2個買って車に装着
・休みは病院でママの相手をする
・ママのお腹に話しかけて声と胎児のアクションで遊ぶ
ちょうどコロナが始まった時期で、ママに会える時間の制限とかもあったかな。趣味の無いパパは休みの日に病院に行くことも全く苦ではなかったし、動くお腹を見てるのも触るのも声かけるのも楽しかったな。
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