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絵本「ジョニーの記憶」レトロボものがたり▶第5場面~

AIartでNFTを作成し、そのキャラクターを登場させる手描きの絵本を制作中です。#アクリル画
第4場面まではこちらを参考にしてください!
絵本「ジョニーの記憶」レトロボものがたり


【第5場面】

ネウラはもう一つの惑星、カペル星で暮らしていました。
カペル星はAIやロボットが存在しない星。AIロボットに一切頼らず、人間だけが昔ながらの暮らしをしていました。
カペル星は通信の技術も拒否していたので、情報手段はアナログな紙の手紙のみ。ジョニーはポストマンを呼んで、ネウラとランウェイに手紙を届けてもらうように頼みました。

ネウラ、ランウェイ元気かい?長い間…とにかく申し訳ない。今頃こんな手紙を書くことを許してほしい。
私は今、月でのんびりロボットの修理をしながら一人で生きている。
ある壊れたロボットから小さなおもちゃのロボットが出て来たんだよ。
それは、ランウェイに私が送り続けたおもちゃだったんだ。
無責任だが、急に君たちに会いたくなった。私の知らない過去を教えてくれないか。

《手紙》

ポストマンはネウラに手紙を届けました。しかし、ランウェイはもう随分前に家を出て、地球で暮らしているという…。ポストマンはネウラに聞いたランウェイの住所へ手紙を運びました。

カペル星へ向かうポストマン

【第6場面】

しばらくして、ジョニーのもとに一通の手紙が届きました。ポストマンは優しくジョニーに手渡しました。
ネウラからでした。それは、お互いに年齢を重ね、過去の出来事も懐かしさに変化したのか。。「会って話がしたい!」というジョニーの気持ちを快く受け入れてくれたものでした。
その後、数日たってもランウェイからの手紙は届きませんでした。
ジョニーは宇宙船に乗って、カペル星へネウラに会いに行ったのです。

手紙を受け取るジョニーと、見守るポストマンと宇宙飛行士

【第7場面】

そうね、私たちが出会ったのは、家の時計が壊れてしまってあなたがすぐに修理してくれた時…そして、新たな可愛いロボットの時計をプレゼントしてくれたわよね。嬉しかったし、あなたからAIやロボットの話を聞くのも、とても楽しかったわ。
でも、ランウェイが生まれて、幸せな時間もつかの間…あなたは家に帰ってこなくなったのよね。「AI、AI…ロボットが…!」って。
私に話しかけるのも実験だから!って、ロボットが話しかけてきたのよ!!覚えてる?それでも、まだ会話ができてるうちはよかったけど、ランウェイが3歳になるころにはあなたはテアイテ星へ行ったきり、音信不通。

出会った頃のジョニーとネウラ

第8場面へつづく

 #創作大賞2023


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